• 社長通信

サンフレッチェファミリーの皆様へ

 サンフレッチェを応援いただくすべての皆様、コロナ禍でご自身も呻吟される中、今年一年間の私どもへの熱いご支援、誠に有難うございました。

 12月4日の徳島ヴォルティス戦は、降格圏から脱しようと死に物狂いの相手に難しいゲームでしたが、沢田謙太郎監督に一勝をプレゼントし、男にしようとの想いは強く、シーズンの有終の美を飾ることができました。

 ベテランと若い力が助け合い力を出しきった試合に、サンフレッチェが培ってきた伝統を見る思いがしました。吉田サッカー公園での緊張感あふれる練習と、練習を離れた日常のふるまいから、選手たちは自然にサンフレッチェらしさとは何かを学び取っています。それが結実した素晴らしい勝利で、来年の飛躍に必ず通じると確信しました。

 今年は残念ながらタイトルを獲得できませんでしたが、とりわけ城福浩さんには、終盤に入って降格の不安を味わわずにすんだことを感謝し、若手の底上げ、ベテランの一層の奮起を引き出せた手腕に感謝しかありません。それをクラブへの愛で引き継ぐ決断をし、チームを牽引してくれた沢田監督の男気にも、感謝あるのみです。

 来季は、ドイツ・ブンデスリーガで史上最年少となる監督に就任して以来、赫赫たる実績を挙げたミヒャエル・スキッベ氏に、一層の飛躍を託します。日韓ワールドカップではドイツ代表のヘッドコーチとして作戦参謀を務め、2015年からの4年間は、ギリシャ代表監督を務めました。ドイツのU-18、U-20の監督としても実績を挙げ、育成クラブと言われる私たちにふさわしい方です。オンラインを通じて会話し、闘争心にあふれた智将と感じました。サンフレッチェの伝統にゲルマン魂が加わりますが、ユーモアにもあふれ、選手への溶け込みは早いと予感しました。ドイツに広島サッカーは大恩があります。第一次世界大戦のドイツ軍捕虜が広島の学生たちに本格的なヨーロッパサッカーを仕込んだことで、広島は強くなりました。1968年、メキシコ五輪で日本が銅メダルを獲得したメンバーの三分の一は広島関係者で、多大な貢献をしたデッドマール・クラマーさんは、「わしゃあ、のう」と広島弁でお話しされたと聞いております。

 今後、新型コロナウイルス感染症の状況にもよりますが、来年こそは、スタジアムに100%お客様に来ていただける環境になると期待しています。新スタジアムが年明けには着工します。エキキタ新幹線口の一等地ではサッカーの発信拠点を運営します。今年開幕したWEリーグに参加したレジーナの選手たちは、ゼロからの出発に関わらず、けなげにひたむきに立ち向かってくれています。レジーナに象徴される男女共同参画社会を含め、SDGsを宣言し、ファミリーの皆様と共に持続可能な社会を目指してまいります。

 来年は創立30周年にあたります。30年にふさわしいイベントを現在、検討しております。

 30周年を迎える節目の年に、サンフレッチェ広島は、サッカーに一層磨きをかけ、サッカーを一層身近な存在にしてまいります。来年のサンフレッチェ広島を、ぜひ楽しみになさってください。今年一年、本当に有難うございました。

(株)サンフレッチェ広島


代表取締役社長 仙田 信吾