ミヒャエル・スキッベ監督 退任会見を行いました

チーム

本日、エディオンピースウイング広島にて、ミヒャエル・スキッベ監督の退任会見を行いました。

ミヒャエル・スキッベ監督退任会見

ミヒャエル・スキッベ監督 退任会見

代表質問

Q)サンフレッチェ広島での4年間を終えて、今の率直な気持ちは。
インテンシブで素晴らしい4年間だったと感じています。素晴らしい仲間、選手、スタッフ、クラブ、街、そしてファンに囲まれて、充実し、実りのあった4年間でした。
ここで経験したものは、これからも私の中に残り続け、そしてサンフレッチェ広島のことを思い続けるでしょう。

Q)日本に初めて来て率いたサンフレッチェ広島をどのように感じているか。
最初は新型コロナウイルスの影響で日本に来ることができませんでした。開幕から2ヶ月遅れでようやく日本に来ることができました。
その間、迫井コーチが代わりに開幕前の全ての準備と、Jリーグやカップ戦の数試合を戦ってもらいました。(チームのみんなには)オンラインでしか会えず、しかもマスクをしたまま話す形でした。
日本に到着してからも隔離期間があり、チームに合流できたのは神戸との対戦(2022年3月6日)の直前でした。そのタイミングで初めて選手の顔を見ました。
ただ、そこからは選手やコーチたちと非常に楽しく、そしてやりやすい環境で過ごさせていただきました。特にメンタリティの部分、日本人選手たちは学ぶ意欲が強く、全てを吸収しようという意識が高い選手たちがたくさんいました。それはサンフレッチェに限ったことではないのかもしれません。ただ、そういう選手たちと一緒に過ごしていくのは本当に楽しく、ともに良い仕事ができたと思っています。

Q)4年間で自身の人生観に変化はあったか。
気さくな人になったと思います。(笑)
自分の持っている人間性や性格というものをチームに受け入れてもらおうと思っていましたし、それは概ねうまくいったと思っています。もちろん全てがうまくいったわけではありませんが、自分の考えや、やり方は、選手やスタッフに十分伝わったと思います。
また、日本のサッカーは非常にフェアであると感じました。得点を競いあうスポーツであり、戦いの側面は当然ありますが、スタジアムにたくさんの警備員を配置しなくても試合が成立し、ホーム・アウェイ問わずお互いの良いプレーをしっかり認めあえる、試合以外では争わない、そういった精神に感銘を受けました。
アウェイのサポーターもフレンドリーに接してくれました。
日本サッカーの素晴らしいところだと思います。

Q)Jリーグのレベルや日本のサッカーについてどのように感じているか。
みんな“平等”に、非常に良いレベルだと思います。どのチームと対戦する時も集中して臨まないと勝つことはできないリーグだと感じています。
今シーズンのリーグ最終戦(12月6日湘南戦)は良い例だと思います。すでにJ2への降格が決まっているチームでしたが、最後まで苦しめられました。
最後の最後まで、持っているもの以上の力を出さないと勝利できない状況になりました。
上から下まで均衡したレベルであることが、Jリーグの素晴らしさだと思います。

Q)最も印象に残っているシーンは。
拮抗した試合ばかりだったので、全ての試合で良いシーンがたくさんあったと思います。そのなか、2022年の天皇杯決勝(10月16日甲府戦)で敗れて、その後1週間で立て直し、最後の最後にアディショナルタイムで2点を取って優勝したルヴァンカップの決勝(10月22日C大阪戦)は一番印象に残っています。

Q)心残りはあるか。
何もないです。夏が暑い、それくらいですね(笑)
何度も言いますが、Jリーグはレベルが均衡していて、どの試合を観ても良い試合でした。これからもレベルが上がっていくと思いますし、継続すればインターナショナルなレベルに達すると思います。

Q)松尾コーチについて
コーチ、それから友人としてすごく良い仲間でしたし、家族同士も仲が良いので、これからも仲良くしていきたいと思っています。サッカーをはじめスポーツの良いところは、人間性まで繋がり、最終的に良い仲間になれることだと思います。
仕事では本当に正しい“訳”をしてくれて感謝しています。あまり負けませんでしたが、負けた試合は彼の通訳が悪かったのかもしれませんね。(笑)

Q)サンフレッチェ広島の今後に期待することは
4年前に自分を快く受け入れてくれたのと同様に、新しい監督を受け入れてほしいです。選手たちのことですから、新しい監督の意見や戦術を吸収して、すぐに対応してくれると思います。
またACLEの戦いが続いていきます。現時点でも、リーグ戦では1位にはなれませんでしたが、常に上位を維持する実力を持った強いチームです。もっと成長していきながら、優勝を狙えるチームになってほしいと思っています。

Q)ファン・サポーターの皆様へ
4年間本当にありがとうございました。
新型コロナウイルスの影響で、はじめは日本に来ることができず、ファンの方々も試合に来ることができなかったり、声を出せない、そういう時代からスタートしました。しかし、その影響から開放されてからは本当に力強く、大きな声援でサポートしていただきました。
ホームだけでなく、アウェイでもたくさんの人がスタジアムを紫に染めてくれました。サンフレッチェのカラーである紫を象徴するような力強さを感じることができ、皆様に感謝しています。ありがとうございました。

ミヒャエル・スキッベ監督退任会見
ミヒャエル・スキッベ監督退任会見

チーム関連ニュース