バルトシュ・ガウル監督 就任会見を行いました!
チーム
1月9日(金)エディオンピースウイング広島にて、バルトシュ・ガウル監督就任会見を行いました。
栗原圭介強化部長のコメント
皆さん、こんにちは。本日はお集まりいただきありがとうございます。
まずはバルトシュ・ガウル監督の経歴をご紹介します。
バルトシュは20歳という若い時からシャルケ04や1.FSVマインツ05といったドイツのクラブの育成年代で指導をしてきた方です。また2022~23年にかけてグールニク・ザブジェ(ポーランド)のトップチームでの監督経験もあります。その後再びドイツに戻り、RBライプツィヒのアカデミーでマネジメントサイドの仕事も経験しています。
現在38歳と若いですが、20歳のころから指導に携わっているので、既に20年弱の指導キャリアがあります。指導はもちろん、育成年代への指導、トップチームでの経験、そして育成年代のマネジメントなど、(サッカーに)様々な角度から仕事をしてきている方です。
次に、なぜバルトシュを監督に迎えたかについてお話します。
今回、新しく監督を迎えるにあたり、我々として3つの要素を意識しました。
1つ目は、これまで様々な監督が率いて、サンフレッチェ広島のスタイルが構築されているなか、(スタイルを)大きく変えずに、その上でもっと成長させてくれるかということです。
過去3、4年のサンフレッチェ広島のスタイルの分析データと同じような数値が出ているサッカーをしている指導者として彼が(新監督の)候補に上がったなかで、彼が監督として指導していたグールニク・ザブジェの試合を何試合も観させていただきました。その上でデータ上と実際に試合を観たときの感覚が一致し、(スタイルを変えずに)さらにチームを成長させてくれるという観点で彼を(監督に)選びました。
これまで通り前からプレスをかけて、アグレッシブにサッカーをすること、そしてインテンシティ高く切り替えの早いサッカーというのは変えずに、得点を奪いきれないという課題を改善できるかという点については、彼のサッカーは、攻撃ではビルドアップも含めてしっかり選手がポジションを取った上で、流動的にポジションチェンジをし、ポゼッションを大事にしながらボールを前に運んでいくというものでしたので、今の(サンフレッチェの)スタイルを継続したまま、より攻撃的なサッカーができると思いました。
2つ目は、「育成の広島」というところです。これまでもアカデミーを大切にし、彼らを成長させながらトップチームで活躍できる選手たちがたくさんいます。リーグトップクラスにアカデミー出身選手が試合に出場している広島の今の状態は、変わらず続けていきたいと思っているなか、プロとして結果を求めながらも、育成部門に関しても一緒に関わり、試合の出場有無に関係なく一人一人にマネジメントをし、成長させてくれるという点も非常に求めていました。彼は育成年代での経験を含め、選手を成長させるという点について非常に長けていることから、彼に来てほしいと思いました。
最後に3つ目は、攻撃的なスタイルをより成長させ、育成を大事にする、「結果と育成を両立する」という難しいビジョンを一緒に理解し、共感し、共に仕事をしてくれる人という点です。
彼とはオンラインや対面で何度も話をするなかで、我々のコンセプトに共感し、一緒に仕事をしてくれるということを非常に感じましたし、彼自身もやりたいという想いを伝えてくれました。
以上の3つのポイントから彼にオファーすることを決めました。
今日早速練習が始まりましたが、練習の前からコミュニケーションをとり、ミーティングをしてスタートをしましたし、練習も非常に集中したなかで彼らしいスタイルが見られました。
私自身非常に楽しみにしていますし、彼が力を発揮できるように、最大限サポートしていきたいと思います。
バルトシュ・ガウル監督コメント
本日はお越しいただきありがとうございます。
(栗原強化部長から)温かい言葉をいただいて、本当に嬉しく思っています。
これから毎日広島で生活していくうえで、皆さんの力になれるようにここに来たと思っています。
先ほど(栗原強化部長から)伝えてもらった通り、チームのにため若手の育成、そしてもちろん必ず勝たないといけないと思っています。成長しながら、そのなかで自分ができることは全て発揮したいと思います。
来日する前から、日本、そして広島が良い場所だと聞いていました。実際に来てみて、本当に素晴らしい選手、スタッフがいて、チームを支える全ての方々が素晴らしい仕事をしてくれていて、本当に良い印象を持っています。素晴らしい環境のなかで仕事ができることを光栄に思っています。
代表質問
Q)サンフレッチェの監督に就任した心境は?
今日ここに来て、非常にポジティブなエネルギーをもらいました。今日、初めてトレーニングをしましたが、素晴らしい環境・雰囲気でトレーニングができました。コーチのアーネ(・ヤンセン)とは、素晴らしい雰囲気をみんなが持っていて、ポジティブなエネルギーをその上にのせた環境のなかでサッカーができれば、間違いなく成長していけると話をしていました。何もなければ積み上げることもできないなか、ベースがあるなかで仕事を始めることができたので、本当に素晴らしい1日になりました。
Q)練習前のミーティングで伝えたことは?
選手に改めて自分の話をし、またみんなが今どう思っているかを聞きたいと思っていました。
話をしたなかで、今まで自分が広島について聞いていたことがその通りだったと感じました。
選手たちは素晴らしいと思いましたし、自分が来て新しい風も吹くと思うが、今ここで、「自分とあなたたち」ではなく「自分たち」「みんな」ということ、自分たちで何かを成し遂げ、自分たちみんなで1つになるということを強くメッセージとして伝えました。
そのなかで元々もっている広島の文化、チームやスタジアムの部分は本当に素晴らしいと思っているので、これを大事にしながら、この上にさらにみんなのポジティブなエネルギーを乗せていけば、もっともっと成長していける。それをベースに、そのチームスピリットだったり、ポジティブなエネルギーだったり、そういうものを必ずベースにして、その上に何かを積み上げていくことができる。それをやっていかなきゃいけない。そして自分たちは何かを成し遂げられるし、成長をしていけると。そういう話をみんなにしました。
Q)日本のサッカー、Jリーグであったり、日本の選手について、どんなイメージを持って日本に来られましたか?
実際にポーランド、ドイツで日本人選手と仕事をすることがあって、その時彼らの技術の部分だったり、マインドセット、常に全力を出してトレーニング・試合に臨む姿勢を気に入っていましたし、日本人選手や日本という国に対しては、常にポジティブな印象をもっています。実際にそういう選手たちがたくさんいるなかで、今シーズン監督をできるのは幸せなことですし、これからどんなことが起こるのかワクワクしています。
Q)今日の練習では選手たちにもどんどん声をかけているのが印象的でした。ご自身はどんな監督であると考えていますか?
監督にとってコミュニケーションをとること、その選手だけじゃなくてクラブのスタッフだったり、コーチだったり、もちろんそれぞれの役割があるなかで、やっぱり人として付き合っていくところにすごく重きをおいていて、監督としてはそういうところを大事にしていきたい。そういう監督でありたいと思っています。
自分はコミュニケーションを取ることを大事にする監督だと思っているし、自分自身がコミュニケーションをとることが好きだし、やっぱり右も左もスペースがないように、もう1つの方向性だけではっきりとして、疑問や疑念のないような状態で選手とコミュニケーションを取りながら、お互いにオープンになって自分のことを話して相手のことを聞いて、そうやってコミュニケーションを取りながら1つの方向に向かって進んでいくっていうのが、自分の監督としてのスタイルだと思っています。
Q)広島の町に来た印象、そして広島についてインターネットなどでも調べてこられたところもあるのかなと思いますけど、そういう文化的な部分というのはどう感じていますか?
もちろんいろんなものに触れて、テレビやYouTubeだったり、誰かの話を聞いたり、何かを読んだりと、広島のことについてはいろんな話を聞いていて、もちろんポジティブな感情しかなかったし、でも実際に自分が行ってみないと分からないというところもあるので、サインする前にちょっと見ておきたいと思って、自分の直感を信じて、実際にその時に感じた雰囲気だったり、人の温かさだったり、街の温かい雰囲気を人から感じて、町も整備されて素晴らしい街だというのを自分の肌で感じました。自分の直感を信じて、これはもう絶対に一緒に成し遂げられると思い、改めて広島に来られて幸せですし、こういう仕事ができることは幸せだと感じています。
Q)いつ頃広島に来られたのですか?
来たのは12月の中旬で、Jリーグは終わっているタイミングでこちらに来て、最後の契約のところの話もして、街の雰囲気も見させてもらって、クラブハウスも見させてもらいました。
Q)日本に来て覚えた日本語とか気に入った言葉は何かありますか?
「こんにちは」「ありがとう」という言葉です。まだ来たばかりであまり喋れないんですけど、実際にトレーニングでも、やっぱり日本語でコミュニケーションを取りたい。そのために勉強もしていこうと思っています。1ヶ月ぐらいでは突然しゃべれることはないと思いますけど、1年後にこの記者会見を日本語でできたら素晴らしいんじゃないかなと思います。
Q)改めてサッカーの話に戻ります。どんなサッカーを掲げて、シーズンを戦いますか?
本当にスタジアムの雰囲気がすごくて、この雰囲気を作っているのはスタジアムに来るお客さんたちです。それはなぜかと言ったら、魅力のあるフットボールをすること。もちろんタダで来るわけじゃなくて、自分たちでお金を払ってサッカーを見に行きたいと言って来てくれて、その人たちに報いるためにも、魅力的でアグレッシブなサッカーをやらなければならない。
そういう意味で、今日選手の前でも、本当に攻撃的にアグレッシブに、絶対勝つっていう気持ちをずっと持ち続けて試合に臨み、このスタジアムに相手チームが来た時に、「二度と広島と戦いたくない。このピッチには入りたくない」と思わせるぐらいに相手を圧倒して、恐怖やプレッシャーを与えて返すことができるサッカー、アグレッシブに攻撃的に攻めていくサッカーをやりたいと考えています。
Q)最後に新しいシーズンの目標、そして意気込みをサポーターへのメッセージという形でお話しいただけますか?
自分は遠い将来について詳しく語る監督ではないですし、まずは成功を収めるということを第一に掲げながら、その瞬間を大事にしていきたい。次の試合が一番大事で、その試合が終わればまた次の試合が一番大事だという考えで、1つずつ積み上げていく。そのなかで、3ヶ月後に3位にいるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。でも一番大事なところを外さないように、きちっと積み上げて前に進んでいきたい。
そうしていれば最終的に結果がついてくると信じています。過去の成績を見て「今年は去年より良い成績を」と望むのは当たり前のことですが、そのなかで一番大事なのは次の試合です。今この瞬間を大切にしていきたいと考えています。
