ミヒャエル・スキッベ監督 オンライン就任会見を行いました!

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 本日、ミヒャエル・スキッベ監督のオンライン就任会見を実施しました!

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足立修強化部長 コメント

 スキッベ監督は、すでにリリースされている通り、ハイクラスなキャリアをお持ちの方です。これまでのサンフレッチェは、積極的な守備からの鋭い攻撃を積み上げ、攻守にわたってバランスの取れたチームを構築してきましたが、クラブはさらに新たな挑戦の段階に入ったと判断しました。城福監督退任後、以前から調査していたスキッベ監督について、11月から本格的な交渉を開始し、合意をしていただいて、本日に至ります。
 招聘理由について、簡単にご説明いたします。我々がさらに上にいこうとするなか、スキッベ監督のような豊富な経験を、チームに落とし込む必要があると考えました。若手選手を育成し、中堅、ベテラン選手がさらなる飛躍を期すこと、そして、勝負にこだわる攻撃的なサッカーを志向すること。今のチームをベースに、さらなる進化、強化を促すこと。加えて、スキッベ監督の非常にオープンマインドな人柄も含めて、共感して前進できる方だと思い、招聘いたしました。
 また、我々のクラブは日本一の育成型クラブを目指しています。スキッベ監督は世界的にもハイクラスな経験、実績を積まれている方です。育成年代のドイツ代表監督や、ドルトムントの監督も歴任され、若手育成からトップまでの経験をお持ちです。我々のクラブビジョンに共感していただいたこともあり、スキッベ監督とともに、クラブ、そしてチームが前進できると判断いたしました。

 スキッベ監督に期待することは、アグレッシブに、勝負強いサッカーを目指すということ。また、招聘理由とも重複しますが、若手の育成、中堅選手、ベテランの新たな進化を目指すこと。そして、サンフレッチェの有望な指導者の情報拡大とモチベーションアップにも期待しています。新たな風をサンフレッチェに、日本に吹き込み、高いレベルの意識改革をしていきたいと思っています。

 現在はオミクロン株の影響により入国できないため、チームの始動も懸念されております。その点については、政府の見解などをタイムリーに拾いながらも、オンラインでのライブ指導や、フィードバックをいただきながらのトレーニングを視野に入れています。

ミヒャエル・スキッベ監督 コメント

「コンバンハ。ワタシノナマエハ『ミヒャエル・スキッべ』デス。ヨロシクオネガイシマス(日本語)。今回、こういった機会に恵まれたことを非常にうれしく思っています。これからサンフレッチェ広島の皆さん、そして今回いらしてくださっているジャーナリストの皆さんたちといろんなことができることをうれしく思います。できるだけ早く、日本で皆さんと直接会えるように願っています。
 目標としては、2年以内に上位で安定したパフォーマンスを見せるようにしたいと思っています。サンフレッチェは伝統的なクラブであり、ここ10年を見たときに優勝も経験している。また、ACLでも活躍したクラブです。そこに少しでも近づけるように、もう一度、力強いサンフレッチェを作ることを目標にしています。パンデミックの状況次第になりますが、できるだけ早く日本へ行き、良いプレシーズンを過ごし、良いシーズンをスタートできたらと思っています」
Q)サンフレッチェ広島からオファーをもらったときの感想は? そして監督を引き受けようと思った決め手はなんでしょうか?
「コンタクトがあったのは11月ぐらいだと思います。(強化部の)足立さんと南さんとの話し合いのなかでクラブに共感する部分がありました。特に若い選手たちを成長させるというクラブの考えにすごく共感したので、そこが決め手となりました」

Q)Jリーグにはどんな印象を持っていますか?
「一番最初に興味を持ったのは、2002年の日韓ワールドカップのときに日本に行ったことでした。また、ヨーロッパや南米から有名な選手たちがJリーグでプレーしたということも知っています。それから、ここ20年、25年の歴史の中でドイツ人の監督もJリーグに行きました。オジェック、(ホルスト・)ケッペルといった選手のときに接していた監督たちが日本でやっていたのもある。ケッペルとはドルトムントで一緒にやっていました。さらに(トルステン・)フィンクだけでなく、(ルーカス・)ポドルスキといった自分と直接関わりのあった選手が日本でプレーしたので、そこからもJリーグを追っていました。逆にブンデスリーガにも多くの日本人が来るようになったので、私だけでなくドイツ人はJリーグに興味を持ち始めていると思います」

Q)日本で監督を務めたドイツ人の方々から日本の情報は聞いていたのですか?
「今まで日本でプレーしたり、監督を務めた(ドイツの)人たちとはほとんどコンタクトは取りました。そのなかで彼らが口をそろえて言うのは、日本に対しての称賛の言葉。国に対してもそうだし、クラブ、それを取り巻く人たち。みんなが非常に親切にしてくれたと。人間性も非常に優れていると思っています。新しい国に行くにあたって、ポジティブな情報が入っていることは、私にとってもう一度、興味をさらに強くさせるものでした」

Q)来日したら日韓ワールドカップ以来ですか?
「(ドイツ代表のコーチとして)2002年の決勝は残念ながら負けてしまいましたが、日本に来たのはそれが最後になります。ただ、その前の90年代にドルトムントのユースを連れて日本に行ったこともあります。ワールドカップのときには、札幌や大阪、東京、横浜、そして時間があったので京都の街も見ることができました。そこでもすべてポジティブな印象を受けています」

Q)サンフレッチェにはどんな印象を持っていますか?
「これまで10試合ほど90分を通して映像で見ました。その後にもう一度、ゴールシーンや良かったシーン、失点シーンも見させてもらいました。最初はすごく良い印象があります。このチームであれば、間違いなく良いチームができるのではないかと思っています」

Q)現有戦力の把握はできているのでしょうか?
「個人についてもそれなりに見ています。ただ、映像でしか見ていません。実際に見るのとでは違うとは思いますが、そこも含めてすべてポジティブな印象を受けています。早く一緒にフィールドに立ちたいと思っています」

Q)スキッべ監督が理想とするサッカーを教えてください。
「アグレッシブでオフェンシブなスタイルは今までもやってきましたし、これからもやっていきたいと思っています。選手は早く適応する能力はあると思います。走力で上回るようなサッカーはJリーグだけでなく、その他のカップ戦でも見せていきたいと思っています」

Q)これまでのサンフレッチェは[3-4-2-1]システムをメインに戦ってきましたが、他に何かイメージしているものはありますか?
「システムはまだ決めていません。まず選手を見てから、決めていこうと思います。サンフレッチェがやっている3バックに関しては、映像を見る限り満足できるものだし、私自身も3バックでうまくいった経験もあります。ただ、プレシーズンの中でいろんなことを試していきたいと思っています。4バックだったり、中盤をいろんな形に変えてみて、どういったオプションがあるのかを探っていきたい。6週間あるので、そのなかで見極めていきたいと思っています」

Q)選手たちにどんなことを求めていくのですか?
「選手にはチームの戦術に従って動いてもらうことを期待しています。ディフェンスのときも攻撃に関しても同じです。全員で攻める。全員で守る。そういったことをやっていくので、切り替えは非常に重要な要素になってくると思います。ディフェンスのときには特にお互いが近い距離で助け合いながら守ることを考えています。相手がボールを持っているときは、できるだけ早くボールを奪うこと。相手に長くボールを持たせないで、早くボールを奪って攻撃につなげることを考えています」

Q)セハット・ウマルコーチの就任は心強いですか?
「彼とは15年来の仲です。指導者としてはまだ若い部類に入りますが、私が今までいろんなクラブの監督をやってきた中で、その都度、研修として数日間共にしました。彼はUEFAのAライセンスを持っています。ここ7~8年はいろんなクラブでいろんな監督につかえた経験も持ち合わせています。彼が来てくれることは私にとっても非常に心強いですし、クラブにとっても間違いなく有益になると思っています」

Q)サンフレッチェファミリーにメッセージをお願いします。
「できるだけ多くの方々にスタジアムに来てほしいと思っています。そこで大きなサポートを受けながら、サッカーをしたいです。サポートを受けた時には、私たちもそれに見合った魅力的なサッカーを展開していけると思います。お互いに協力しながら、素晴らしいサッカーを展開していきたいです」

Q)素敵なネクタイですね。クラブからプレゼントされたものですか?
「クラブからいただきました。ネクタイだけではなく、タオルマフラーや小さな旗などもあり、徐々に自宅がサンフレッチェカラーに染まりつつあります」

Q)サンフレッチェは得点力が課題となっています。どのような方法で向上させていこうと考えていますか。
「攻撃に関しては、できるだけ早くボールを動かすことを徹底して練習したいと思っています。少ないタッチ数で、ボールを早く動かすトレーニングを頻繁にやっていくことで、ゴールに向かうチャンスが増えると考えています」

Q)日本での挑戦を決めた理由を、改めてお願いします。
「まず、サンフレッチェ広島の足立(強化部長)さん、南(副部長)さんとの話し合いが、非常に心地よいものだった、ということが挙げられます。これまでのキャリアを非常に評価していただき、うれしく思いました。特に育成の部分で、様々な国での経験を高く評価してもらいました。それが来日を決めた理由です」

Q)各国で指揮を執った経験を、日本ではどのような形で活かしたいとお考えですか。
「海外では、新しい環境に溶け込む能力が問われます。今回も、日本に積極的に溶け込んでいきたいです。難しいことは分かっていますが、できるだけ早く言葉を覚えて、極力、皆さんとも直接、コミュニケーション取れるようにしたい。書くことはとても難しく、時間を要しますが、言葉の部分では、できるだけ直接、話をしたいと思っています」

Q)広島という歴史を持つ街で生活することについて、どのような意味を感じていますか。
「いろいろと見たり聞いたりしましたが、どんな人も、とても素晴らしい街だと言ってくれます。幸い、私が住んでいるのはデュッセルドルフという街で、規模的にも広島と同じ感じではないでしょうか。大阪や東京よりも少し小さな街だと聞いていますが、そういったところにシンパシーを感じています」

Q)監督の呼び方について、どのようにお呼びすればよいですか?
「ドイツでは、選手やメディアの皆さんからも「トレーナー」と呼ばれていました。日本では、「監督」と呼んでいただいても問題ありません。その職業については誇りに思っていますので。もちろん、こういった場所でもスキッベさんと呼んでいただいて大丈夫です」

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