試合の見どころ
最高のスタートを切った広島がようやくホーム開幕を迎える。FUJIFILM SUPER CUP 2025vs.神戸、ACL2ラウンド16第1戦vs.ナムディンFC、そして16日(日)のJ1第1節・町田と、いきなりの“アウェイ3連戦”で3連勝と結果を残したサンフレッチェは、19日(水)のナムディンFCとのACLラウンド16第2戦が今季のホーム初登場となる。1月13日にトルコキャンプをスタートさせてから、約1カ月。トルコ→宮崎→東京→ベトナム→東京と、長期遠征に出ていたチームはさすがに疲労が残るが、町田戦後にすぐにミヒャエル・スキッベ監督は選手へ説いた。「ここからもうナムディンFC戦に向けた戦いは始まっている。明日はオフにするけど、しっかりケアをするように」。4連戦目となるナムディンFC戦は中2日のゲーム。疲労を含めて、まずは自分たちとの戦いでもある。
相手の強さについては、第1戦でも証明されている。外国籍選手がブラジル人を中心に8名の先発で臨んできたナムディンFCは、そのストロングであるパワーを存分に発揮してきた。フィジカルの強さを生かした中盤での激しいコンタクトプレー、スピード感&パワー十分の攻撃。序盤はまさに“肉弾戦”と呼ぶにふさわしい球際の攻防が繰り広げられ、広島はなかなか効果的な攻撃を出せないまま終わった前半だった。結果的に後半途中から入った中村草太のゴールで相手の勢いを沈めて3-0で勝利できたが、先制するまではどちらに転んでもおかしくない内容。第2戦では、その3点のアドバンテージが過信に変わってしまうと、痛い目にあうのは間違いない。
広島のポイントとしては、やはりホームの利点を生かしたいところだ。第1戦では時間の経過とともにパスが繋がり始めると、相手を押し込む展開となって、広島が主導権を掴んだ。ピッチが良いとは言い切れない状態でもあり、ミスも多かったが、今回の地元・広島ではより効果的なパスワークが見せられるはずだ。特に個で守る相手は前線からボールを奪いに来ないとあって、広島は最終ラインからじっくりと攻撃を組み立てられることが可能。相手の大きな武器であるカウンターには最大限の注意を払うことはもちろん、相手陣地でアグレッシブにゴールを目指すいつもの攻撃スタイルを出すことが勝利へのカギだ。第2戦も先制点を取れれば、紫軍団は勝利に大きく近付くことになる。
相手の強さについては、第1戦でも証明されている。外国籍選手がブラジル人を中心に8名の先発で臨んできたナムディンFCは、そのストロングであるパワーを存分に発揮してきた。フィジカルの強さを生かした中盤での激しいコンタクトプレー、スピード感&パワー十分の攻撃。序盤はまさに“肉弾戦”と呼ぶにふさわしい球際の攻防が繰り広げられ、広島はなかなか効果的な攻撃を出せないまま終わった前半だった。結果的に後半途中から入った中村草太のゴールで相手の勢いを沈めて3-0で勝利できたが、先制するまではどちらに転んでもおかしくない内容。第2戦では、その3点のアドバンテージが過信に変わってしまうと、痛い目にあうのは間違いない。
広島のポイントとしては、やはりホームの利点を生かしたいところだ。第1戦では時間の経過とともにパスが繋がり始めると、相手を押し込む展開となって、広島が主導権を掴んだ。ピッチが良いとは言い切れない状態でもあり、ミスも多かったが、今回の地元・広島ではより効果的なパスワークが見せられるはずだ。特に個で守る相手は前線からボールを奪いに来ないとあって、広島は最終ラインからじっくりと攻撃を組み立てられることが可能。相手の大きな武器であるカウンターには最大限の注意を払うことはもちろん、相手陣地でアグレッシブにゴールを目指すいつもの攻撃スタイルを出すことが勝利へのカギだ。第2戦も先制点を取れれば、紫軍団は勝利に大きく近付くことになる。
監督 試合前日コメント
■ミヒャエル・スキッべ監督
「まず、ここまでACL2の舞台に残っていられることを嬉しく思っています。また、アウェイの地で良い結果で戻ってこられたことも嬉しく思っていますが、一方で次は難しい戦いが待っています。今までの経験上、世界中のどこを見ても第2戦のほうが難しい部分があります。そこは前回対戦同様の集中力を持って試合に臨みたいと思います」
──第2戦は厳しい戦いになるとの話でしたが、それと並行して過密日程で選手の疲労もあると思います。アンバランスな状況でどう立ち向かっていきますか?
「これまでも、そしてこれからも連戦は続きますが、これまでの3試合で勝てていることはチームにも選手にも良い影響を与えていると思っています。もちろん、3月まで連戦は続いていきますが、自分たちのサッカーであるよりアグレッシブで攻撃的な戦いをやり通すことが重要だと思っています。まずは明日の試合に集中して臨むことが重要です」
──今日の練習を見て、直近の試合から中2日の影響はどう見ていますか?
「トレーニングに全力を尽くす彼らの姿勢は見られましたし、いつもどおりだと思います」
──相手は強度が高いチームですが、特に気を付けたいところは?
「体の大きい強い相手に対して、自分たちが早くボールを動かす、自分たちが早く動くことが重要になると思います。そういった形でゲームを支配できた時には、自分たちの良いサッカーができるのではないかと思っています」
■川辺 駿選手
「1stレグは3-0で勝ちましたが、まだ試合は終わっていません。相手は0-3の状況を考えれば、アグレッシブに開始早々からゴールを奪いに来ると思います。そういうインテンシティやプレッシャーに負けないように、自分たちがさらにリードを広げられるようにやっていきたいです。早い段階で自分たちが1点、2点を取れれば、このゲームを早めに終わらせることができると思います。最初から高い集中力を持って、前回対戦のように良い試合をしたいです」
──第1戦を戦ったことで、相手の情報が入ったなかでどういう戦いをしたいですか? また、ここまで公式戦3試合を終えて、ようやくホームでの戦いになります。
「ナムディンFCはブラジル人選手たちのフィジカルが強く、強度の高いチームです。1stレグは3-0で終わりましたが、そんなに点差が付く試合ではありませんでした。球際の部分で負けないようにしていかないといけません。また、明日はやっとホームスタジアムで今シーズンのスタートができるので、平日ですが、来てくれるお客さんのためにプレーしたいです。明日の試合も勝って次のラウンドに進めるように、ホームの力を借りて頑張りたいです」
──前回のナムディンFCとのアウェイゲームもそうでしたし、直近の町田戦もそうでしたが、田中聡選手との縦関係は非常に効果的でした。二人の関係性はできてきましたか?
「最初より徐々に良くなってきたと思いますし、試合や時間を重ねることで関係性は良くなっていくものだと思います。ただ、まだ2試合しか終わっていないので、これからどんどん良くなると思います。やはり、チームの結果が出ているということは、二人の関係性が良い証拠だと思うので、毎試合、良いコミュニケーションを取りながら、勝つために自分たちがどうしていかないといけないのか、プレーで示していければと思います」
「まず、ここまでACL2の舞台に残っていられることを嬉しく思っています。また、アウェイの地で良い結果で戻ってこられたことも嬉しく思っていますが、一方で次は難しい戦いが待っています。今までの経験上、世界中のどこを見ても第2戦のほうが難しい部分があります。そこは前回対戦同様の集中力を持って試合に臨みたいと思います」
──第2戦は厳しい戦いになるとの話でしたが、それと並行して過密日程で選手の疲労もあると思います。アンバランスな状況でどう立ち向かっていきますか?
「これまでも、そしてこれからも連戦は続きますが、これまでの3試合で勝てていることはチームにも選手にも良い影響を与えていると思っています。もちろん、3月まで連戦は続いていきますが、自分たちのサッカーであるよりアグレッシブで攻撃的な戦いをやり通すことが重要だと思っています。まずは明日の試合に集中して臨むことが重要です」
──今日の練習を見て、直近の試合から中2日の影響はどう見ていますか?
「トレーニングに全力を尽くす彼らの姿勢は見られましたし、いつもどおりだと思います」
──相手は強度が高いチームですが、特に気を付けたいところは?
「体の大きい強い相手に対して、自分たちが早くボールを動かす、自分たちが早く動くことが重要になると思います。そういった形でゲームを支配できた時には、自分たちの良いサッカーができるのではないかと思っています」
■川辺 駿選手
「1stレグは3-0で勝ちましたが、まだ試合は終わっていません。相手は0-3の状況を考えれば、アグレッシブに開始早々からゴールを奪いに来ると思います。そういうインテンシティやプレッシャーに負けないように、自分たちがさらにリードを広げられるようにやっていきたいです。早い段階で自分たちが1点、2点を取れれば、このゲームを早めに終わらせることができると思います。最初から高い集中力を持って、前回対戦のように良い試合をしたいです」
──第1戦を戦ったことで、相手の情報が入ったなかでどういう戦いをしたいですか? また、ここまで公式戦3試合を終えて、ようやくホームでの戦いになります。
「ナムディンFCはブラジル人選手たちのフィジカルが強く、強度の高いチームです。1stレグは3-0で終わりましたが、そんなに点差が付く試合ではありませんでした。球際の部分で負けないようにしていかないといけません。また、明日はやっとホームスタジアムで今シーズンのスタートができるので、平日ですが、来てくれるお客さんのためにプレーしたいです。明日の試合も勝って次のラウンドに進めるように、ホームの力を借りて頑張りたいです」
──前回のナムディンFCとのアウェイゲームもそうでしたし、直近の町田戦もそうでしたが、田中聡選手との縦関係は非常に効果的でした。二人の関係性はできてきましたか?
「最初より徐々に良くなってきたと思いますし、試合や時間を重ねることで関係性は良くなっていくものだと思います。ただ、まだ2試合しか終わっていないので、これからどんどん良くなると思います。やはり、チームの結果が出ているということは、二人の関係性が良い証拠だと思うので、毎試合、良いコミュニケーションを取りながら、勝つために自分たちがどうしていかないといけないのか、プレーで示していければと思います」
ゲームレポート
広島の強さが際立つ一戦となった。
紫軍団の攻撃的な姿勢はこの試合でも揺るがなかった。第1戦を3-0でリードしているとは言え、「自分たちのサッカーであるよりアグレッシブで攻撃的な戦いをやり通すことが重要」(ミヒャエル・スキッベ監督)と話したとおり、序盤から広島は受けにまわることなく得点を目指した。すると、8強進出を大きく手繰り寄せる貴重な先制点が生まれたのは10分だった。左からのCK、新井直人の鋭いキックに右足で合わせたのは佐々木翔。主将の今季初ゴールで早くもリードを奪うことに成功した。
その後も追加点を狙いながらゲームを進めた広島は、ボールを支配しながらゲームをコントロール。ナムディンFCの鋭いカウンターは中盤で素早く潰し、相手陣地での時間を長くしてゲームを展開すると、13分、18分と左サイドからの攻撃で中村草太が決定機を迎えた他、新井や川辺駿も果敢にペナルティーエリア内へ進出してシュートを放つなど、広島のペースで前半を終えた。
「良い前半だった。ゴール前は集中すること。後半、もう1回チャレンジしよう!」
スキッベ監督からそう指示を受けて臨んだ後半も、広島が主導権を握る展開で進んだ。最終ラインからじっくりとボールを回してゲームを支配し、ナムディンFCの守備の穴を探る。53分、左サイドに流れた加藤のクロスをジャーメイン良が合わせるも、惜しくも枠外。さらに攻め続けた広島が勝負を決定的なモノにしたのは、またも期待の即戦力ルーキーだった。54分、川辺のパスに抜け出した中村が公式戦3試合連続となるシュートを突き刺して2-0。これで圧倒的に優位に立った広島は、その後もボールを保持し続けながらサッカーを展開し、ナムディンFCに自由を許さない。66分には、再び新井の左からのCKを中野就斗が頭で合わせて3点目を奪うと、後半アディショナルタイムには、またも中村が決めて4-0で勝負あり。2戦合計7-0と大勝した広島が準々決勝進出を決めた。
紫軍団の攻撃的な姿勢はこの試合でも揺るがなかった。第1戦を3-0でリードしているとは言え、「自分たちのサッカーであるよりアグレッシブで攻撃的な戦いをやり通すことが重要」(ミヒャエル・スキッベ監督)と話したとおり、序盤から広島は受けにまわることなく得点を目指した。すると、8強進出を大きく手繰り寄せる貴重な先制点が生まれたのは10分だった。左からのCK、新井直人の鋭いキックに右足で合わせたのは佐々木翔。主将の今季初ゴールで早くもリードを奪うことに成功した。
その後も追加点を狙いながらゲームを進めた広島は、ボールを支配しながらゲームをコントロール。ナムディンFCの鋭いカウンターは中盤で素早く潰し、相手陣地での時間を長くしてゲームを展開すると、13分、18分と左サイドからの攻撃で中村草太が決定機を迎えた他、新井や川辺駿も果敢にペナルティーエリア内へ進出してシュートを放つなど、広島のペースで前半を終えた。
「良い前半だった。ゴール前は集中すること。後半、もう1回チャレンジしよう!」
スキッベ監督からそう指示を受けて臨んだ後半も、広島が主導権を握る展開で進んだ。最終ラインからじっくりとボールを回してゲームを支配し、ナムディンFCの守備の穴を探る。53分、左サイドに流れた加藤のクロスをジャーメイン良が合わせるも、惜しくも枠外。さらに攻め続けた広島が勝負を決定的なモノにしたのは、またも期待の即戦力ルーキーだった。54分、川辺のパスに抜け出した中村が公式戦3試合連続となるシュートを突き刺して2-0。これで圧倒的に優位に立った広島は、その後もボールを保持し続けながらサッカーを展開し、ナムディンFCに自由を許さない。66分には、再び新井の左からのCKを中野就斗が頭で合わせて3点目を奪うと、後半アディショナルタイムには、またも中村が決めて4-0で勝負あり。2戦合計7-0と大勝した広島が準々決勝進出を決めた。
監督 試合後コメント
「今日の試合に関して言えば、開始2分にナムディンFCに大きなチャンスがありました。我々のディフェンスのミスから招いてしまった相手の大きなチャンスだったのですが、そこを凌いだ後の自分たちのパフォーマンスは満足しています。残りの時間は集中して良いサッカーができたと思っています。今日のゲームで勝てたこと、4-0の結果に関しても非常に嬉しく思います」
──今日は山﨑大地選手が先発としてピッチに戻ってきました。彼の今日のパフォーマンスと今後について。
「彼が戻ってきてくれたのは非常に嬉しく思っています。12カ月という長い期間いなかったので、タイミングの部分は感覚が戻っていないのはありました。ただ、彼自身、これからまだまだ上がっていくと思います。戻ってきた彼の進む道、イコール自分たちの進む道だと考えています」
──昨季のケガから帰ってきた新井直人選手がCKから2アシストしました。
「大地ほど長くない2~3カ月ほどのケガでしたが、自分たちにとって重要な選手が戻ってきてくれたことを嬉しく思っています。彼自身、ハイレベルなところでも活躍できる実力を持っていると思っています」
──越道草太選手を最後は1トップに据えましたが、そのアイディアと手応えについて。
「自分たちの台所事情として、ストライカーのポジションはジャーメイン良しかいないなか、彼(越道)はまだ若く、まだまだ吸収できる部分がたくさんあります。そういったところから、彼を一番前で起用することにしました。彼がここまで見せているパフォーマンスは非常に満足しています」
──今日は山﨑大地選手が先発としてピッチに戻ってきました。彼の今日のパフォーマンスと今後について。
「彼が戻ってきてくれたのは非常に嬉しく思っています。12カ月という長い期間いなかったので、タイミングの部分は感覚が戻っていないのはありました。ただ、彼自身、これからまだまだ上がっていくと思います。戻ってきた彼の進む道、イコール自分たちの進む道だと考えています」
──昨季のケガから帰ってきた新井直人選手がCKから2アシストしました。
「大地ほど長くない2~3カ月ほどのケガでしたが、自分たちにとって重要な選手が戻ってきてくれたことを嬉しく思っています。彼自身、ハイレベルなところでも活躍できる実力を持っていると思っています」
──越道草太選手を最後は1トップに据えましたが、そのアイディアと手応えについて。
「自分たちの台所事情として、ストライカーのポジションはジャーメイン良しかいないなか、彼(越道)はまだ若く、まだまだ吸収できる部分がたくさんあります。そういったところから、彼を一番前で起用することにしました。彼がここまで見せているパフォーマンスは非常に満足しています」
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