試合の見どころ
まさに総力戦だ。120分+PK戦の激闘を制したルヴァンカッププレーオフラウンド・福岡戦から中2日で戦う天皇杯2回戦。選手には当然ながら疲労が蓄積されており、今こそチーム全員の力が必要である。天皇杯後には再び中2日でリーグ・鹿島戦が控える中、ミヒャエル・スキッベ監督はどのメンバーを選択するか。「違うチームで戦うかもしれません。天皇杯も獲りに行きたいので、良いチームで臨みたいです」と指揮官。まずは先発の布陣から注目の一戦となる。
試合に移れば、やはり油断が一番の敵だ。相手は日本の5部リーグ相当の九州リーグに所属するBrew SAGA。元Jリーガーの在籍はなく、九州出身の選手を中心に戦っているチームである。当然ながらサンフレッチェと力の差があるチームではあるが、その意識が天皇杯で数々の“ジャイアントキリング”が起こってきた要因だ。「4年前の天皇杯初戦ではアマチュアのクラブに負けています。キックオフの笛が鳴った時から集中して戦う必要があります」(スキッベ監督)。2021年の天皇杯2回戦で、関西リーグ所属のおこしやす京都ACに1-5で敗れたのは記憶に新しいところ。相手が格下のクラブであろうと、“絶対”のないサッカーでは何が起こるか分からない。「天皇杯というカップ戦と対戦相手に対し、しっかりとしたリスペクトを持ちながら戦いたいと思います」と指揮官が言うように、まず気持ちの面でおごらないことが重要だ。
その上で、相手が果敢に挑んできた場合は、サンフレッチェらしいアグレッシブな守備からの鋭い攻撃で倒しに行くこと。もし、守備を固めて徹底的に引いてきた場合には「それを動かす作業が必要になってきます」(スキッベ監督)。相手の出方次第にはなるが、まずは気持ちの面で油断をなくし、ピッチ上では隙なく戦えば、必ず勝利は近付く。福山の地で広島の強さを示したいところだ。
試合に移れば、やはり油断が一番の敵だ。相手は日本の5部リーグ相当の九州リーグに所属するBrew SAGA。元Jリーガーの在籍はなく、九州出身の選手を中心に戦っているチームである。当然ながらサンフレッチェと力の差があるチームではあるが、その意識が天皇杯で数々の“ジャイアントキリング”が起こってきた要因だ。「4年前の天皇杯初戦ではアマチュアのクラブに負けています。キックオフの笛が鳴った時から集中して戦う必要があります」(スキッベ監督)。2021年の天皇杯2回戦で、関西リーグ所属のおこしやす京都ACに1-5で敗れたのは記憶に新しいところ。相手が格下のクラブであろうと、“絶対”のないサッカーでは何が起こるか分からない。「天皇杯というカップ戦と対戦相手に対し、しっかりとしたリスペクトを持ちながら戦いたいと思います」と指揮官が言うように、まず気持ちの面でおごらないことが重要だ。
その上で、相手が果敢に挑んできた場合は、サンフレッチェらしいアグレッシブな守備からの鋭い攻撃で倒しに行くこと。もし、守備を固めて徹底的に引いてきた場合には「それを動かす作業が必要になってきます」(スキッベ監督)。相手の出方次第にはなるが、まずは気持ちの面で油断をなくし、ピッチ上では隙なく戦えば、必ず勝利は近付く。福山の地で広島の強さを示したいところだ。
監督 試合前日コメント
──明日は前回の試合から中2日で120分を戦った後になります。メンバーを入れ替える可能性はありますか?
「違うチームで戦うかもしれません。天皇杯も獲りに行きたいので、良いチームで臨みたいです。ただ、それと同時に負荷のコントロールもしないといけない。次にすぐ鹿島戦もあるので、そういったところも考えて決めたいと思います」
──天皇杯から木下康介選手が出場できます。
「できるだけ早く我々のサッカーに慣れてほしいと思っています。ただ、経験値の高い選手なので、慣れるのも時間はかからないと思っています」
──対戦相手のBrew SAGAの印象について。
「もちろん彼らの強みはあります。ここまで勝ち上がってきたリスペクトを持ちながら、やらないといけない。4年前の天皇杯初戦ではアマチュアのクラブに負けています。キックオフの笛が鳴った時から集中して戦う必要があります。天皇杯というカップ戦と対戦相手に対し、しっかりとしたリスペクトを持ちながら戦いたいと思います」
──昨年の天皇杯2回戦・FCバレイン下関戦は躍動感のある戦いで11-2で勝利しました。どういったプレーを選手にしてほしいですか?
「相手がどういう形で戦ってくるか分かりませんが、攻めてくるようであれば、観客も喜ぶ面白い試合になると思います。そうではなく、ブロックを敷いて守ってきた時には、それを動かす作業が必要になってくると思っています」
「違うチームで戦うかもしれません。天皇杯も獲りに行きたいので、良いチームで臨みたいです。ただ、それと同時に負荷のコントロールもしないといけない。次にすぐ鹿島戦もあるので、そういったところも考えて決めたいと思います」
──天皇杯から木下康介選手が出場できます。
「できるだけ早く我々のサッカーに慣れてほしいと思っています。ただ、経験値の高い選手なので、慣れるのも時間はかからないと思っています」
──対戦相手のBrew SAGAの印象について。
「もちろん彼らの強みはあります。ここまで勝ち上がってきたリスペクトを持ちながら、やらないといけない。4年前の天皇杯初戦ではアマチュアのクラブに負けています。キックオフの笛が鳴った時から集中して戦う必要があります。天皇杯というカップ戦と対戦相手に対し、しっかりとしたリスペクトを持ちながら戦いたいと思います」
──昨年の天皇杯2回戦・FCバレイン下関戦は躍動感のある戦いで11-2で勝利しました。どういったプレーを選手にしてほしいですか?
「相手がどういう形で戦ってくるか分かりませんが、攻めてくるようであれば、観客も喜ぶ面白い試合になると思います。そうではなく、ブロックを敷いて守ってきた時には、それを動かす作業が必要になってくると思っています」
ゲームレポート
スコア以上に内容で圧倒する一戦となった。
この日が広島デビューとなった木下康介を筆頭に、直近の試合から先発11人全員を入れ替えて臨んだ天皇杯2回戦。フレッシュな選手たちは、開始早々から相手に襲い掛かると、いきなり試合を動かした。4分、東俊希のクロスをマルコス・ジュニオールが頭で合わせて先制。早くもリードを奪った広島は、その後も攻撃の手を緩めることなくBrew SAGAゴールへ迫り続けた。相手にはカウンターさえ許さず敵陣に押し込み続け、ハーフコートゲームの展開で推移。左サイド・小原基樹の突破から何度もチャンスを作り出せば、木下やヴァレール・ジェルマンらが果敢にシュートを放って相手を脅かす。先制後は自陣で人数を割いて守りを固めるBrew SAGAのゴールをなかなかこじ開けることはできなかったが、33分、ようやく突き放す。越道草太のミドルシュートのこぼれ球をマルコスが詰めて2-0。貴重な追加点を奪った広島は、その後、相手の前半唯一のシュートを決められて1点差とされてしまったが、2-1とリードしてハーフタイムを迎えた。
2得点のマルコスを下げて前田直輝を投入した後半も広島は攻撃姿勢を貫いた。前半よりはカウンターを浴びる回数は増えてしまったが、全体的には前半同様に相手を一方的に押し込んでサッカーを展開。なかなかこじ開けられないなかでも持ち味のサイド攻撃を中心に何度も何度も攻め続けて木下らがチャンスを迎える。すると81分、前田がようやくゴールを奪って勝負あり。結局、シュート数はBrew SAGAの4本に対し、広島は23本。決定力に苦しみながらもサンフレッチェが3-1で勝利し、3回戦進出を決めた。
この日が広島デビューとなった木下康介を筆頭に、直近の試合から先発11人全員を入れ替えて臨んだ天皇杯2回戦。フレッシュな選手たちは、開始早々から相手に襲い掛かると、いきなり試合を動かした。4分、東俊希のクロスをマルコス・ジュニオールが頭で合わせて先制。早くもリードを奪った広島は、その後も攻撃の手を緩めることなくBrew SAGAゴールへ迫り続けた。相手にはカウンターさえ許さず敵陣に押し込み続け、ハーフコートゲームの展開で推移。左サイド・小原基樹の突破から何度もチャンスを作り出せば、木下やヴァレール・ジェルマンらが果敢にシュートを放って相手を脅かす。先制後は自陣で人数を割いて守りを固めるBrew SAGAのゴールをなかなかこじ開けることはできなかったが、33分、ようやく突き放す。越道草太のミドルシュートのこぼれ球をマルコスが詰めて2-0。貴重な追加点を奪った広島は、その後、相手の前半唯一のシュートを決められて1点差とされてしまったが、2-1とリードしてハーフタイムを迎えた。
2得点のマルコスを下げて前田直輝を投入した後半も広島は攻撃姿勢を貫いた。前半よりはカウンターを浴びる回数は増えてしまったが、全体的には前半同様に相手を一方的に押し込んでサッカーを展開。なかなかこじ開けられないなかでも持ち味のサイド攻撃を中心に何度も何度も攻め続けて木下らがチャンスを迎える。すると81分、前田がようやくゴールを奪って勝負あり。結局、シュート数はBrew SAGAの4本に対し、広島は23本。決定力に苦しみながらもサンフレッチェが3-1で勝利し、3回戦進出を決めた。
監督 試合後コメント
集中して試合に入ることができたと思います。しっかり守り、そこから鋭いカウンター攻撃が出来ていました。追加点をもっと早くとることができてもよい試合展開でしたが、今日のチームのパフォーマンスに関しては満足していますし、次に進めたことを嬉しく思います。
──(今日の試合でマルコス・ジュニオールと前田直輝がゴールをあげ、)リーグ後半戦に向けて攻撃陣に奮起してもらいたいと思っていると思う。攻撃陣の今日のパフォーマンスについてどう思うか。
まず、マルコス・ジュニオール選手が45分間プレーできたことをうれしく思っています。2ゴール取ったこともそうですし、それ以外のチャンスを作った部分に関しても良かったと思います。リーグ戦はまだ半分ですなので、このまま怪我せずシーズンを過ごしてほしいと思っています。
前田に関しても直近のルヴァンカップで素晴らしいプレーを見せています。素早いドリブルができてシュートも打てる、そういったプレーが今日も出来ていたのは良かったと思います。
──広島デビュー戦となった木下康介のパフォーマンスについて
満足しています。ボールを受けて散らすプレーや、中央で常にボールを受けることのできるポジションに構え、そこから裏に抜ける動き出しなど、全体的に良かったと思います。
──今日の試合に満足している具体的なところは。
(S佐賀は)素晴らしいプレーで1点を取り、クロスバーに当たったシュートもありました。運が悪ければ2-2の状況になっていたかもしれませんし、そういった点で彼らのプレーは素晴らしかったと思います。
逆に、もっと得点差がついていた可能性があった試合だとも思っています。チャンス数など、試合を相対的に見てパフォーマンスを評価し、結果満足しています。
──(今日の試合でマルコス・ジュニオールと前田直輝がゴールをあげ、)リーグ後半戦に向けて攻撃陣に奮起してもらいたいと思っていると思う。攻撃陣の今日のパフォーマンスについてどう思うか。
まず、マルコス・ジュニオール選手が45分間プレーできたことをうれしく思っています。2ゴール取ったこともそうですし、それ以外のチャンスを作った部分に関しても良かったと思います。リーグ戦はまだ半分ですなので、このまま怪我せずシーズンを過ごしてほしいと思っています。
前田に関しても直近のルヴァンカップで素晴らしいプレーを見せています。素早いドリブルができてシュートも打てる、そういったプレーが今日も出来ていたのは良かったと思います。
──広島デビュー戦となった木下康介のパフォーマンスについて
満足しています。ボールを受けて散らすプレーや、中央で常にボールを受けることのできるポジションに構え、そこから裏に抜ける動き出しなど、全体的に良かったと思います。
──今日の試合に満足している具体的なところは。
(S佐賀は)素晴らしいプレーで1点を取り、クロスバーに当たったシュートもありました。運が悪ければ2-2の状況になっていたかもしれませんし、そういった点で彼らのプレーは素晴らしかったと思います。
逆に、もっと得点差がついていた可能性があった試合だとも思っています。チャンス数など、試合を相対的に見てパフォーマンスを評価し、結果満足しています。
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