試合の見どころ
とにかく勝点を積み上げるのみだ。勝点差4で追う3位・柏と6位・広島の上位直接対決となった前節は、チャンスを作り出しながらも決め切ることができず0-0のスコアレスドロー。上との差を詰めることができず、逆に勝利した首位・鹿島との勝点差は『9』へと広がってしまった。リーグ戦は残り7試合。その差をひっくり返すのは簡単ではないが、当然ながら不可能なわけでもない。「まだ何も終わっていない」(大迫敬介)。今の広島にできることは、目の前の相手に勝ち続けること。勝利を続けて上位にプレッシャーをかけたいところだ。
リーグ戦4試合ぶりの勝利を目指す今節も決して簡単な相手ではない。敵地で戦う福岡は現在、4連敗中と苦しい状況に陥っているが、「今は結果が出ていないだけ」(ミヒャエル・スキッベ監督)と力があるチームなのは過去の対戦で経験済みだ。ホームでの前回対戦は、後半アディショナルタイムでのPKによる得点で2-1のギリギリの勝利。そしてルヴァンカップ・プレーオフラウンドでは、アウェイでの第1戦を0-1で落とした中、ホームでの第2戦を2-1で制し、2戦合計2-2で迎えたPK戦で何とか勝利をつかんだ戦いとなった。今季から就任した金明輝監督の下、前線からの鋭いプレス&組織的な守備は堅く、前線のタレントを生かした攻撃も鋭い。ルヴァンカップで苦しめられたストライカーのウェリントンは前節の退場で今節は出場停止となるが、一人で局面を打開できるドリブラーの藤本一輝や紺野和也を筆頭に、一発のあるシャハブ・ザヘディ、岩崎悠人、名古新太郎など、個々の力は高い。0-1で敗れた前節・FC東京戦は、前半終了間際のウェリントンの退場で後半はずっと一人少ない状況となったが、全員で粘り強く守り続け、攻撃では藤本の突破からチャンスを作るなど、意地のゲームを見せていた。今節はホームで連敗を止めようと、強い気概で臨んでくるのは必至だ。広島としても、まずはメンタル面で負けられない一戦となる。
その上でサンフレッチェは決定力不足を改善できるか。直近のリーグ3試合で奪った得点はわずか『2』。守備ではリーグ最少失点の堅守を続けている一方で、得点力はリーグ11位と勝ち切れない一つの原因となっている。どの試合でもチャンスは作れている。あとは、その好機をどうゴールに結び付けるか。得点は誰が奪っても良い。チーム全員で勝利のゴールをもぎ取りたいところだ。
リーグ戦4試合ぶりの勝利を目指す今節も決して簡単な相手ではない。敵地で戦う福岡は現在、4連敗中と苦しい状況に陥っているが、「今は結果が出ていないだけ」(ミヒャエル・スキッベ監督)と力があるチームなのは過去の対戦で経験済みだ。ホームでの前回対戦は、後半アディショナルタイムでのPKによる得点で2-1のギリギリの勝利。そしてルヴァンカップ・プレーオフラウンドでは、アウェイでの第1戦を0-1で落とした中、ホームでの第2戦を2-1で制し、2戦合計2-2で迎えたPK戦で何とか勝利をつかんだ戦いとなった。今季から就任した金明輝監督の下、前線からの鋭いプレス&組織的な守備は堅く、前線のタレントを生かした攻撃も鋭い。ルヴァンカップで苦しめられたストライカーのウェリントンは前節の退場で今節は出場停止となるが、一人で局面を打開できるドリブラーの藤本一輝や紺野和也を筆頭に、一発のあるシャハブ・ザヘディ、岩崎悠人、名古新太郎など、個々の力は高い。0-1で敗れた前節・FC東京戦は、前半終了間際のウェリントンの退場で後半はずっと一人少ない状況となったが、全員で粘り強く守り続け、攻撃では藤本の突破からチャンスを作るなど、意地のゲームを見せていた。今節はホームで連敗を止めようと、強い気概で臨んでくるのは必至だ。広島としても、まずはメンタル面で負けられない一戦となる。
その上でサンフレッチェは決定力不足を改善できるか。直近のリーグ3試合で奪った得点はわずか『2』。守備ではリーグ最少失点の堅守を続けている一方で、得点力はリーグ11位と勝ち切れない一つの原因となっている。どの試合でもチャンスは作れている。あとは、その好機をどうゴールに結び付けるか。得点は誰が奪っても良い。チーム全員で勝利のゴールをもぎ取りたいところだ。
監督 試合前日コメント
──現在の福岡は連敗中で、厳しい状況ですが、どう見ていますでしょうか?
「結果が出ていないだけだと思っています。我々もあったように、良いサッカーをしているけども負けてしまっている。それだけのことだと思います」
──今季4回目の対戦となりますが、やりやすさとやりにくさだとどうでしょうか?
「3年前にも福岡とは(ルヴァンカップの準決勝を含めて)4回対戦したことはあります。何が良いかと言ったら、(福岡は)そんなに遠くないことです(笑)」
──前節は塩谷司選手のボランチでのプレーが良かったです。監督自身はどう見ていますか?
「全体的に満足しています。ただ、もう少し前に行けば、点も取れるんじゃないかとも思っています。すごくクレバーな選手なので、どこのポジションをやらせても良いプレーをします。ボランチで起用したら機能することは計算内です。まだまだ若いですから(笑)」
──今後も塩谷選手をボランチで起用することは計算に入っていますか?
「それ以外の要素もあります。(キム・)ジュソンが安定したプレーをしているのもありますし、(山﨑)大地がケガから帰ってきて安定したプレーを見せています。そういったところも含めて、今後もシオ(塩谷)がボランチでプレーすることは十分に考えられます」
──マルコス・ジュニオール選手を中盤で起用しましたが、彼の起用について。
「マルコスを含めて、どのポジションもしっかり埋まってきました。マルコスも十分にフィットしてきましたし、その他の選手も含めていろんな選手が戻ってきたことで、いろんな選択肢があります。残りはカップ戦が二つあり、ACLEもあり、Jリーグもあります。その中で戦って行く上で(いろんな選択肢があるのは)重要なことだと思います」
「結果が出ていないだけだと思っています。我々もあったように、良いサッカーをしているけども負けてしまっている。それだけのことだと思います」
──今季4回目の対戦となりますが、やりやすさとやりにくさだとどうでしょうか?
「3年前にも福岡とは(ルヴァンカップの準決勝を含めて)4回対戦したことはあります。何が良いかと言ったら、(福岡は)そんなに遠くないことです(笑)」
──前節は塩谷司選手のボランチでのプレーが良かったです。監督自身はどう見ていますか?
「全体的に満足しています。ただ、もう少し前に行けば、点も取れるんじゃないかとも思っています。すごくクレバーな選手なので、どこのポジションをやらせても良いプレーをします。ボランチで起用したら機能することは計算内です。まだまだ若いですから(笑)」
──今後も塩谷選手をボランチで起用することは計算に入っていますか?
「それ以外の要素もあります。(キム・)ジュソンが安定したプレーをしているのもありますし、(山﨑)大地がケガから帰ってきて安定したプレーを見せています。そういったところも含めて、今後もシオ(塩谷)がボランチでプレーすることは十分に考えられます」
──マルコス・ジュニオール選手を中盤で起用しましたが、彼の起用について。
「マルコスを含めて、どのポジションもしっかり埋まってきました。マルコスも十分にフィットしてきましたし、その他の選手も含めていろんな選手が戻ってきたことで、いろんな選択肢があります。残りはカップ戦が二つあり、ACLEもあり、Jリーグもあります。その中で戦って行く上で(いろんな選択肢があるのは)重要なことだと思います」
ゲームレポート
広島の立ち上がりは最高だった。序盤から福岡を攻め立てると、開始2分にヴァレール・ジェルマンが相手GKと1対1のチャンスを迎えたのを皮切りに怒涛の攻めを見せる。サンフレッチェらしい相手を押し込んだサッカーを展開すると、迎えた17分だった。右サイド・佐々木翔のアーリークロスが逆サイドの菅大輝に渡って加藤陸次樹に繋ぐと、振り抜いた右足のシュートがジェルマンに当たって広島が先制。開始からの猛攻を得点に結び付けて見せた。
だが、その後は試合の様相が徐々に変化していった。福岡のロングボールを使った攻撃に対して後手に回る時間が増え、押し込まれる展開に。34分にはクロスからのボレーシュートをGK大迫敬介がファインセーブで救った他、相手の鋭い攻撃に手を焼いたなか、最後の局面では粘り強く守って1-0で前半を終えた。
「最初の20分は自分たちのサッカーができていた。時間が経つにつれて自分たちがゆっくりなっていった。もっと裏を狙うこと!」
ハーフタイム、前半途中からの悪い流れに活を入れたミヒャエル・スキッベ監督は、さっそく動いた。右ワイドの新井直人を下げて、中野就斗を投入。選手交代を使って、立て直しを図った。
後半立ち上がりも福岡ペースは変わらなかった。相手に押し込まれる展開の中、51分に訪れた波状攻撃はGK大迫がファインセーブで止めた他、立て続けのナッシム・ベン・カリファのシュートはゴール手前でキム・ジュソンがスーパークリア。広島の我慢の時間が続いた。
その後も攻撃でリズムが出ず、何とか無失点で試合を進めるなか、62分にはジェルマンと前田直輝を下げ、木下康介と塩谷司を同時投入。パワーのある二人を入れると、次第に広島が盛り返していく。中野のクロスを木下がヘディングで惜しいシュートを放つと、65分には塩谷もペナルティーエリア付近からミドルシュートでゴールを狙う。ようやく広島のボールを持つ時間が増えて試合が落ち着くと、そこからは福岡を押し込んでサッカーを展開。左右のCKも獲得しながら攻め立てて2点目を狙いに行った。すると、迎えた86分だった。中島洋太朗のパスに抜け出した木下の中央へのパスを田中聡が合わせて2-0。その後1点を返されたものの、2-1で勝ち切った広島は、4試合ぶりの勝点3をつかんだ。
だが、その後は試合の様相が徐々に変化していった。福岡のロングボールを使った攻撃に対して後手に回る時間が増え、押し込まれる展開に。34分にはクロスからのボレーシュートをGK大迫敬介がファインセーブで救った他、相手の鋭い攻撃に手を焼いたなか、最後の局面では粘り強く守って1-0で前半を終えた。
「最初の20分は自分たちのサッカーができていた。時間が経つにつれて自分たちがゆっくりなっていった。もっと裏を狙うこと!」
ハーフタイム、前半途中からの悪い流れに活を入れたミヒャエル・スキッベ監督は、さっそく動いた。右ワイドの新井直人を下げて、中野就斗を投入。選手交代を使って、立て直しを図った。
後半立ち上がりも福岡ペースは変わらなかった。相手に押し込まれる展開の中、51分に訪れた波状攻撃はGK大迫がファインセーブで止めた他、立て続けのナッシム・ベン・カリファのシュートはゴール手前でキム・ジュソンがスーパークリア。広島の我慢の時間が続いた。
その後も攻撃でリズムが出ず、何とか無失点で試合を進めるなか、62分にはジェルマンと前田直輝を下げ、木下康介と塩谷司を同時投入。パワーのある二人を入れると、次第に広島が盛り返していく。中野のクロスを木下がヘディングで惜しいシュートを放つと、65分には塩谷もペナルティーエリア付近からミドルシュートでゴールを狙う。ようやく広島のボールを持つ時間が増えて試合が落ち着くと、そこからは福岡を押し込んでサッカーを展開。左右のCKも獲得しながら攻め立てて2点目を狙いに行った。すると、迎えた86分だった。中島洋太朗のパスに抜け出した木下の中央へのパスを田中聡が合わせて2-0。その後1点を返されたものの、2-1で勝ち切った広島は、4試合ぶりの勝点3をつかんだ。
監督 試合後コメント
「福岡相手に非常に良く戦ったと思います。特に最初の20分はゲームを支配することができました。時間が経つにつれてゲームをコントロールするところがうまくいかなくなり、相手にカウンターを受けることになりました。その結果オープンな展開になりましたが、我々にもチャンスがありました。力の拮抗した対戦になったと思います。
(前々節)京都戦、(前節)柏戦で良い試合をしながらも勝てなかった中、今日は運もあり勝利できました」
──前節からメンバーを多く入れ替えた狙いは。
「連戦が続き、試合数が多いためです。今日スタートから出場してくれた選手も、途中から出場した選手も、それぞれ非常に良いパフォーマンスをみせてくれたと思います」
──2点目は中島洋太朗、田中聡の若い選手が起点となった。どう評価しているか。
「本当に素晴らしい流れからのゴールでした。それ以外のところでも中央で良いプレーを見せていたと思います。得点に関しては、(木下)康介の折り返しも素晴らしかったです」
──大迫敬介について
「セーブできる自信が彼にあり、我々もすごく信頼をしています。間違いなく日本で一番良いゴールキーパーだと思います」
(前々節)京都戦、(前節)柏戦で良い試合をしながらも勝てなかった中、今日は運もあり勝利できました」
──前節からメンバーを多く入れ替えた狙いは。
「連戦が続き、試合数が多いためです。今日スタートから出場してくれた選手も、途中から出場した選手も、それぞれ非常に良いパフォーマンスをみせてくれたと思います」
──2点目は中島洋太朗、田中聡の若い選手が起点となった。どう評価しているか。
「本当に素晴らしい流れからのゴールでした。それ以外のところでも中央で良いプレーを見せていたと思います。得点に関しては、(木下)康介の折り返しも素晴らしかったです」
──大迫敬介について
「セーブできる自信が彼にあり、我々もすごく信頼をしています。間違いなく日本で一番良いゴールキーパーだと思います」
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