試合の見どころ
3年ぶりのファイナル進出を懸けた戦いが始まる。ACLの参戦によりルヴァンカップはプレーオフラウンドからの登場となった広島は、福岡をPK戦の末に倒して迎えた準々決勝でも湘南に逆転勝ち。初優勝を果たした2022年以来となる4強進出を果たした。ここまで来たら、当然ながら目指すのは2度目のルヴァン制覇。まずは準決勝の相手・横浜FCを倒してファイナルを掴みに行く。
今回も侮れない難敵なのは間違いない。現在の横浜FCはリーグ戦では8勝7分18敗の18位と降格圏に沈んでいるが、直近の戦いぶりを見れば決して悪くないゲームを見せている。4日(土)の前節・福岡戦こそ0-1で敗れたが、それまでの5試合は2勝3分と着実に勝点を積み上げ。しかも、その5試合で奪われた失点はたった『1』と、相変わらず堅い守備力が際立っている。7月末に四方田修平監督が解任となったが、新たにコーチから昇格した三浦文丈監督は前任者が築いていた堅守を継承。リーグ戦の順位は18位でも失点数『37』は10番目に少ない数字である。敗れたゲームでも1点差が多く、組織的かつ粘り強い戦いで大崩れしない印象だ。
かといって攻撃陣が悪いわけでもない。特に前節・福岡戦で先発していた前線のブラジル人トリオは強烈だ。1トップには磐田や福岡、湘南などでプレーしたルキアンが務め、その下の2シャドーには高いテクニックに加え、力強い左足を持つジョアン・パウロ、そして7月に加入した怪力アタッカーのアダイウトンが揃う。他にも191cmの大型ストライカーである櫻川ソロモンもおり、誰が出てきても厄介な選手たちばかりである。今では堅い守備をベースにそれぞれ異なる個性を持つ彼ら攻撃陣を生かした戦いを見せている横浜FCは、やはり難しい相手だ。
第1戦を敵地で戦う広島としては、まず無失点で試合を進めたい。プレーオフと準々決勝の2試合も初戦をアウェイで戦ったが、どちらも敗戦。第2戦のホームで勝利を収めてここまで勝ち上がったが、やはり第1戦を落とせばその後の戦いは難しくなる。どこが相手でも、どの場所だろうと、広島のアグレッシブなスタイルは不変だが、主導権を握った戦いをしつつも、相手の強烈な攻撃陣には仕事をさせない試合運びをしたいところ。その上でゴールを目指し、勝利をモノにしてホームに帰ることが理想的な戦いとなる。
今回も侮れない難敵なのは間違いない。現在の横浜FCはリーグ戦では8勝7分18敗の18位と降格圏に沈んでいるが、直近の戦いぶりを見れば決して悪くないゲームを見せている。4日(土)の前節・福岡戦こそ0-1で敗れたが、それまでの5試合は2勝3分と着実に勝点を積み上げ。しかも、その5試合で奪われた失点はたった『1』と、相変わらず堅い守備力が際立っている。7月末に四方田修平監督が解任となったが、新たにコーチから昇格した三浦文丈監督は前任者が築いていた堅守を継承。リーグ戦の順位は18位でも失点数『37』は10番目に少ない数字である。敗れたゲームでも1点差が多く、組織的かつ粘り強い戦いで大崩れしない印象だ。
かといって攻撃陣が悪いわけでもない。特に前節・福岡戦で先発していた前線のブラジル人トリオは強烈だ。1トップには磐田や福岡、湘南などでプレーしたルキアンが務め、その下の2シャドーには高いテクニックに加え、力強い左足を持つジョアン・パウロ、そして7月に加入した怪力アタッカーのアダイウトンが揃う。他にも191cmの大型ストライカーである櫻川ソロモンもおり、誰が出てきても厄介な選手たちばかりである。今では堅い守備をベースにそれぞれ異なる個性を持つ彼ら攻撃陣を生かした戦いを見せている横浜FCは、やはり難しい相手だ。
第1戦を敵地で戦う広島としては、まず無失点で試合を進めたい。プレーオフと準々決勝の2試合も初戦をアウェイで戦ったが、どちらも敗戦。第2戦のホームで勝利を収めてここまで勝ち上がったが、やはり第1戦を落とせばその後の戦いは難しくなる。どこが相手でも、どの場所だろうと、広島のアグレッシブなスタイルは不変だが、主導権を握った戦いをしつつも、相手の強烈な攻撃陣には仕事をさせない試合運びをしたいところ。その上でゴールを目指し、勝利をモノにしてホームに帰ることが理想的な戦いとなる。
監督 試合前日コメント
──横浜FC戦への意気込みは?
「アウェイの横浜FC戦は、できるだけ良い結果を残して、ホームで迎える第2戦に繋げたいと思います」
──福岡(プレーオフラウンド)、湘南(プライムラウンド準々決勝)はともに第1戦を落としていますが、今回はどう戦いますか?
「できるだけ良い形で第1戦を終えるという想いは変わりません。前回の湘南との第1戦はアンラッキーな形での敗戦だったと思っています。90分の戦いが2本あるという大会の特徴を楽しみながら、試合に臨みたいと思います」
──横浜FCについて。
「(横浜FCは)前回の対戦からメンバーが変わり、前線にアダイウトン選手など外国人選手がそろっています。強くて速いチームに生まれ変わったという印象です」
──前回の公式戦から中3日での戦いとなります。
「代表や怪我で不在にする選手がいるので当然メンバーは変わりますし、出場した選手にとってはチャンスになります。良いプレーを見せてほしいと思っています」
「アウェイの横浜FC戦は、できるだけ良い結果を残して、ホームで迎える第2戦に繋げたいと思います」
──福岡(プレーオフラウンド)、湘南(プライムラウンド準々決勝)はともに第1戦を落としていますが、今回はどう戦いますか?
「できるだけ良い形で第1戦を終えるという想いは変わりません。前回の湘南との第1戦はアンラッキーな形での敗戦だったと思っています。90分の戦いが2本あるという大会の特徴を楽しみながら、試合に臨みたいと思います」
──横浜FCについて。
「(横浜FCは)前回の対戦からメンバーが変わり、前線にアダイウトン選手など外国人選手がそろっています。強くて速いチームに生まれ変わったという印象です」
──前回の公式戦から中3日での戦いとなります。
「代表や怪我で不在にする選手がいるので当然メンバーは変わりますし、出場した選手にとってはチャンスになります。良いプレーを見せてほしいと思っています」
ゲームレポート
序盤の広島は決して良い出来とは言えなかった。相手の組織的な守りの前に効果的な攻撃を繰り出せず、中途半端にボールを奪われてはカウンターを受ける展開に終始。開始12分に東俊希がミドルシュートを放って以降は、20分、28分と横浜FCの191cmの大型ストライカーである櫻川ソロモンの強烈なシュートやヘディングであわやのピンチを招いた。だが、この悪い時間帯を凌いだのが大きかった。広島が一発で流れを変えたのは33分だった。DF塩谷司の鋭いフィードを前線で受けた中島洋太朗がワントラップの反転から左足で芸術的なシュートを突き刺して先制。紫軍団がリードを奪うことに成功した。その後は落ち着きを取り戻した広島が相手陣地で試合を進めて前半は終了。ハーフタイムには「ここまで良い戦いができている。このまま勝ち切ろう!」とミヒャエル・スキッベ監督は選手たちへ声をかけて残り45分の戦いに向かった。
後半も主導権を握ったのは広島だった。開始2分にCKからクロスバー直撃のシュートを横浜FCに打たれたが、それ以降は広島らしいアグレッシブな戦いで相手を押し込んでサッカーを展開。敵陣で細かくパスを繋ぎながら追加点を目指した。63分に川辺のスルーパスからヴァレール・ジェルマンが相手GKと1対1のチャンスを迎えた他、VARで取り消されはしたが前田直輝がヘディングでネットを揺らす場面もあった。すると迎えた84分だった。カウンターから相手GKに一度はクリアされたが、そのボールが佐々木翔から中野就斗へと渡り、GKが前に出ている隙を狙った背番号15のハーフライン付近からのシュートがネットに吸い込まれて2-0。中野の見事なゴールで貴重な追加点を奪うことに成功した。その後も追加点を狙いつつも、無失点で試合を締めた広島が2-0で勝利。紫軍団が大きなアドバンテージを得てホームでの第2戦に向かうことになった。
後半も主導権を握ったのは広島だった。開始2分にCKからクロスバー直撃のシュートを横浜FCに打たれたが、それ以降は広島らしいアグレッシブな戦いで相手を押し込んでサッカーを展開。敵陣で細かくパスを繋ぎながら追加点を目指した。63分に川辺のスルーパスからヴァレール・ジェルマンが相手GKと1対1のチャンスを迎えた他、VARで取り消されはしたが前田直輝がヘディングでネットを揺らす場面もあった。すると迎えた84分だった。カウンターから相手GKに一度はクリアされたが、そのボールが佐々木翔から中野就斗へと渡り、GKが前に出ている隙を狙った背番号15のハーフライン付近からのシュートがネットに吸い込まれて2-0。中野の見事なゴールで貴重な追加点を奪うことに成功した。その後も追加点を狙いつつも、無失点で試合を締めた広島が2-0で勝利。紫軍団が大きなアドバンテージを得てホームでの第2戦に向かうことになった。
監督 試合後コメント
今日のパフォーマンスに非常に満足しています。ボールを動かして相手陣内でプレーし、最初から最後まで集中した良いサッカーが出来たと思います。
Q:スーパーゴールだった2得点について
1得点目は、(中島)洋太朗の才能が存分に発揮されたゴールだったと思います。
2得点目の中野(就斗)は、ハーフライン付近からでしたが、相手GKをよく見た素晴らしいゴールだったと思います。
Q:第2戦への意気込みは
高い集中力を保ちながら、自分たちのサッカーをすることを徹底したいと思います。それができれば今日みたいな高いパフォーマンスが発揮できると思います。
Q:スーパーゴールだった2得点について
1得点目は、(中島)洋太朗の才能が存分に発揮されたゴールだったと思います。
2得点目の中野(就斗)は、ハーフライン付近からでしたが、相手GKをよく見た素晴らしいゴールだったと思います。
Q:第2戦への意気込みは
高い集中力を保ちながら、自分たちのサッカーをすることを徹底したいと思います。それができれば今日みたいな高いパフォーマンスが発揮できると思います。
フォト
本日は横浜での平日ナイトゲームとなりましたが、約2,000名もの方にお越しいただきました。ゴール裏を紫で染めてくださった皆様の熱い声援が選手の力になり、勝利に繋がりました。最後まで力強い後押し、ありがとうございました。