ミヒャエル・スキッベ監督 2024シーズン総括会見を行いました!

チーム

昨日、エディオンピースウイング広島にて、ミヒャエル・スキッベ監督のシーズン総括会見を行いました。

ミヒャエル・スキッベ監督シーズン総括会見

ミヒャエル・スキッベ監督 シーズン総括会見

Q)監督から今シーズンを振り返って

「まず、一番大きな出来事というと、難しくなった部分で、夏に川村拓夢・大橋祐紀・野津田岳人の3選手を失ったことだと思っています。

短い期間でルヴァンカップと天皇杯を失ってしまいました。その時はチーム自体があまりうまくいっている状態ではありませんでした。
その時は日程面で難しかったと思っています。120分+PKを戦い、1週間あけず週末に天皇杯を戦わないといけない。天皇杯のG大阪戦に関しても、代表戦スケジュールと重なってしまっていたために大迫敬介が出場することができませんでした。

今年全体で見る限りでは良い時も悪い時もあったように思います。開幕の浦和戦の勝利から始まり、いい形でスタートできたように思います。その後、大橋や川村など怪我人が続いて、ホームで連敗しました。そして、先ほどお話しした3選手がいなくなり、ポジションが空いたまま夏を越える時期まで戦う状態が続きました。
ですが、その後、経験値豊富なトルガイ・アルスラン。川辺駿も活躍してくれましたし、FWの抜けた穴はゴンサロ・パシエンシアを獲得することができました。
シーズン終盤は、神戸にプレッシャーをかけなければいけない状況でありながら、たくさん負けてしまいました。そこについてもACL2との兼ね合いもあり、木曜日の夜に海外で試合をし、日曜日には試合をしなければならないという過密日程がありましたし、出場していない選手もいましたがチーム全体で疲労は広がっていたように思います。
最後の6試合はそれらのことが影響していたように思います。特にオフェンスのボックスに入った際の精度が落ちたりした部分については影響があったかもしれません。

そんな中でも2位になることができました。もちろん、来季のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)への出場権を得られたことはよかったと思います。ですが、一方ではもう少しやれたのではないかという気持ちももちろんあります。
ただ、次の目標としてはACL2の決勝に勝ち進めば広島で開催されるということで、そこに向かっていきたいと思っています。国際的な試合でもお互いにリスペクトを持ちながら、しっかりと自信を持って戦っていきたいと思います」

代表質問

Q)最終節を終えて。今の率直な気持ちを教えてください。
まずは、この長いシーズンが終わって休暇に入れるというところで、選手たちと同じように嬉しく思っています。カップ戦も夏まであり、そんな中でJリーグインターナショナルシリーズ、リーグ戦も最後まで緊迫した試合でした。そういった、試合数も緊張感も高いシーズンでした。

Q)3年連続TOP3という結果をふまえ、過去2年間以上に感じた手ごたえは?
今シーズンはリーグ戦で常に上位と接戦になるくらいのシーズンを過ごせたことは収穫だったと思います。
その前の2年は、3位ではありましたが、3位~7位の間どこに落ちるかという1、2位とは10数ポイントと勝点を離されたシーズンでした。今年は最後の最後まで優勝を争うような戦いができたことは嬉しかったです。

Q)攻撃陣について総括をお願いします。
本音を言うと、あれだけチャンスを作った。特に終盤戦で言えばチャンスが多かった割りには得点数が少なかったように思います。
良かった点で言えば、72ゴールを取ったということは、たくさんの選手が点を取ることができたという意味でもよかったと思います。
それから、大橋ですね。チームの中で彼だけが10点以上、しかも半期で取った選手を夏に失っている。彼がいればもっと得点は取れたんじゃないかなと思っています。

Q)守備陣については?
DFのパフォーマンスについては非常に満足しています。自分たちのプレス、できるだけ自分たちのゴールから遠いところでボールを奪うことができていました。
来年の目標としては試合数より少ない失点数。38試合あるのであれば38以下、それより少なければもっといいと思っています。そういったところを目指していきたいと思います。

Q)チームにとって試合や退団・加入など含めターニングポイントとなった出来事は?
自分たちのチームはユースから広島にいる選手を基本としてやっていく部分はブレず、そのような選手たちが怪我などせず調子よく過ごせることが一番良いと思っています。
サンフレッチェ広島で育った選手をメインで、そこに足りない部分を補強するというところがうまくいっているため、今シーズンもうまくいったのではないかと思います。
ただ、失った選手もいるので、そこはしっかり補わないといけないと思っています。
まず、青山敏弘が今季で引退したこともあるので、彼のポジションなどを次のシーズンで補う必要があると思っています。

Q)今シーズン退団・加入があったこともあり、監督としてはマネジメントに苦心するところがあったかと思うが、そんな中でもブレずに心掛けたことは?
うまくいかない時もチームに対してポジティブな声をかけるというところは続けてきたと思います。

Q)エディオンピースウイング広島が開業1年目ということで、スタジアムの雰囲気やサポーターの声援をどのように感じていましたか?
エディオンピースウイング広島は、本当にファンタスティックな雰囲気を出してくれる良いスタジアムです。そんな雰囲気を作ってくれるのが広島のサポーター。特にゴール裏のサポーターたちがいい雰囲気を作ってくれて選手をサポートしてくれたように思います。
同時に、来てくれたビジターのサポーターたちも良い雰囲気を作ってくれたかと思います。
それは、昨日のパナソニックスタジアム吹田でも同じだと思います。もちろんG大阪のサポーターは素晴らしい雰囲気を作ってくれていましたし、広島のサポーターたちも少ない人数ながら素晴らしいサポートをしてくれたと思います。全てのアウェイの試合でもそういうことはありました。

Q)最後に来シーズンの目標をお願いします。
まず、ACL2のファイナルに進出することは大きな目標になると思っています。もちろん、対戦相手もどんどん強くなっていきます。難しい戦いになってくると思いますが、(サンフレッチェが決勝まで勝ち進めば)ファイナルが広島での開催ということもありますし、タイトルを取りたいと思っています。


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