トルコキャンプ6日目
チーム
まさにヨーロッパを実感するゲームとなりました。
キャンプ6日目のこの日は、チェコ1部リーグで5位につける強豪・FKヤブロネツと対戦。
「ヨーロッパのチームらしく、相手はフィジカルが強く、インテンシティーの高い試合となった。こういう戦いを体験してほしかった」と試合後のミヒャエル・スキッベ監督が語ったように、フィジカル能力に優れる相手に広島は真っ向から挑んでいきました。
試合形式は45分×2本。
序盤から相手の力強いサッカーに苦戦しながらも守備では最後の局面で体を張って耐え凌ぎ、攻撃に移れば素早い攻めやサイドアタックを駆使して何とか活路を見出そうとします。
ただし、なかなかシュートまで持ち込むことができず、どちらかと言えば相手のペースで前半は終了。
45分でメンバー全員を入れ替えて臨んだ後半も開始から相手の迫力ある攻撃を受けると、54分、CKから先制を許してしまいました。
すると、ここから広島が徐々に自分たちのスタイルを出し始めるようになります。
57分、CKの流れからPKを獲得すると、これをトルガイ・アルスラン選手が冷静に決めて同点。
これで落ち着きを取り戻したサンフレッチェは、「最後の30分は(相手のフィジカルを)克服して良いサッカーができるようになった」(スキッベ監督)
FKヤブロネツのパワーに対して、広島は素早いパスワークで剥がせるようになり、サイド攻撃などを生かしながら相手ゴールへ前進。
何度かCKを獲得して攻め立てた他、終了間際には小原基樹選手も決定機を迎えるなど、もう少しで勝ち切れそうなゲームは1-1のドローで終了しました。
試合後、「1-1の結果には満足している」と振り返った指揮官。
まさにトルコキャンプを張っている意味で言えば、こういったフィジカルが強いチームと対戦できることであり、なかなか経験できるものではありません。
もちろん苦戦もしましたが、次第に広島らしいパスワークで相手を上回り、攻略する時間帯があったのは大きな収穫です。
この貴重な経験こそが個人やチームの力を高めるのは間違いなし。
明日以降もトレーニングマッチを通してトルコで鍛錬を積んでいきます。