2020明治安田生命J1リーグ 第32節

試合開始日時
2020年10月28日(水)  19:03キックオフ 
試合会場
エディオンスタジアム広島
天気・気温
晴、無風 、気温17.4℃ 、湿度83.0%
入場者数
1,984人
芝状況
全面良芝
主審
荒木友輔
副審
越智新次 、 川崎秋仁
第4の審判
池内明彦
18

サンフレッチェ広島

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3-1

1前半0
2後半1
8

横浜F・マリノス

ゲームレポート

:33レアンドロ ペレイラ
:62OWN GOAL
:90永井 龍
得点 :90+5チアゴ マルチンス
11 シュート 8
7 GK 8
3 CK 6
9 直接FK 10
5 間接FK 4
4 オフサイド 4
1 PK 1
監督
城福 浩 アンジェ ポステコグルー
スターティングメンバー
GK 1 林 卓人
GK 32 高丘 陽平
DF 2 野上 結貴 累積イエローカード
DF 25 小池 龍太
DF 23 荒木 隼人 累積イエローカード
DF 13 チアゴ マルチンス 累積イエローカード
DF 19 佐々木 翔 累積イエローカード
DF 44 畠中 槙之輔 累積イエローカード
MF 18 柏 好文 累積イエローカード
DF 5 ティーラトン 累積イエローカード
MF 8 川辺 駿 累積イエローカード
MF 26 渡辺 皓太
MF 6 青山 敏弘
MF 33 和田 拓也 累積イエローカード
MF 24 東 俊希
MF 39 天野 純
MF 29 浅野 雄也
FW 17 エリキ
MF 14 エゼキエウ
FW 37 ジュニオール サントス 累積イエローカード
FW 39 レアンドロ ペレイラ
FW 38 前田 大然 累積イエローカード
控え
GK 38 大迫 敬介
GK 34 中林 洋次
DF 3 井林 章
DF 27 松原 健 累積イエローカード
MF 7 野津田 岳人
MF 6 扇原 貴宏 累積イエローカード
MF 25 茶島 雄介
MF 8 喜田 拓也
MF 10 森島 司 累積イエローカード
MF 18 水沼 宏太 累積イエローカード
FW 9 ドウグラス ヴィエイラ 累積イエローカード
FW 9 マルコス ジュニオール 累積イエローカード
FW 20 永井 龍 累積イエローカード
FW 45 オナイウ 阿道
交代
61 エゼキエウ → 森島 司
37 渡辺 皓太 → 喜田 拓也
61 東 俊希 → 茶島 雄介
65 和田 拓也 → マルコス ジュニオール
72 浅野 雄也 → 永井 龍
76 天野 純 → オナイウ 阿道
82 柏 好文 → 井林 章
76 前田 大然 → 水沼 宏太
82 レアンドロ ペレイラ → ドウグラス ヴィエイラ
警告
74 前田 大然 イエローカード
89 畠中 槙之輔 イエローカード
退場

試合の見どころ

 そろそろ上位を捉える勝利が欲しいところだ。
 今季ここまで10勝4分9敗の10位に位置する広島は、順位が下のチームに敗れたのは大分のみと下位には抜群の強さを見せているが、9位以上の相手に勝利したのは開幕戦の鹿島のみ。上位に勝ち切れないことが中位にとどまる原因となっている。敵地に乗り込んだ前節・鹿島戦も0-1で敗戦。「我々がやろうしていることは表現できた」と城福浩監督は最近のゲーム同様に内容で手応えを得ながらも「我々の世界は結果。内容が良かったでは済まないところもある」と、やはり結果に結び付いていない現状に悔しさも見せている。
 今節も上位を相手に自分たちの力が問われることになるが、特に横浜FMとなれば最近のサンフレッチェにとっては越えなければならない壁だ。ハイライン・ハイプレスの攻撃サッカーを志向するアンジェ・ポステコグルー監督の就任1年目となった2018年こそ、広島はリーグ戦で2勝を挙げたが、昨季は2戦2敗で今季も8月の前回対戦では1-3の敗戦。昨年からは相手の特殊戦術であるハイラインをなかなか攻略できず、3試合で奪った得点はセットプレーによる1点のみで失点は合計「7」と差を付けられている。
 今節こそは横浜FMを上回りたいところだが、メンバーは相変わらず強烈だ。名古屋、FC東京を破って2連勝と勢いに乗る相手の前線には、前回対戦で188cmの長身を生かした打点の高いヘッドを突き刺されたジュニオール・サントスが健在。さらに両ワイドにも前田大然やエリキといった強力なスピードスターを配置し、トップ下には高い得点力だけでなく味方を生かす機動力を兼ね備えたマルコス・ジュニオールが君臨する。彼らが先発で出たとしても、サブにはオナイウ阿道や天野純、水沼宏太と実力者が控えており、メンバーは充実。Jトップクラスとも言える相手の攻撃陣に対しては、「彼らの良さを出させながら辛抱するという試合展開は我々にとっては望まない展開。彼らのやりたくない場面、想定したくない場面を多く作ることが大事」と城福監督は対処法を語った。
 その中で勝利のポイントになるのは、先制点だ。横浜FMに0-4で敗れた前節のFC東京は、序盤から効果的に何度もチャンスを作り出しながら決め切れずにいると、強烈な個によって一瞬の隙を突かれて失点したことで後の守備決壊につながった。どこが相手だろうと得点を奪い切る力がある横浜FM相手に守備で耐え続ける展開はやはり難しく、攻守で主導権を奪い、リードしてゲームを進めることが理想となる。その上で「クオリティーを落とさないという言い方よりもさらにエネルギーを上げていくことが特に横浜FMに対しては必要」(城福監督)という選手交代を含めたチームの総力をフル活用して勝点3を奪いたいところだ。

城福浩監督 試合前日コメント

(横浜FMの印象は?)やり方は基本的には変わらないと思っている。ここ最近は4バックだが、システムを3バックにした時もあるし、立ち位置の変化はあったとしても横浜FMの志向している自分たちがリスクを冒して前からボールを奪う姿勢と前線の強力な個を生かしたスピード感ある攻撃は基本的に変わらない。前回対戦で我々がやれたことと、やれなかったこともあったので、そこは選手交代を含めてどう横浜FMを上回っていくかが大事になる。
(相手の強烈な個について)やはり個の決定力は非常に高い。もう一つは、自分たちがゴール前に張り付いて守れる相手かと言うと、おそらくは難しいと思う。それぐらいアイディアもあれば、一転がしして股を抜くシュートを持っている選手が何人もいる。彼らの良さを出させながら辛抱するという試合展開は我々にとっては望まない展開。彼らのやりたくない場面、想定したくない場面を多く作ることが大事だと思う。
(広島の攻撃について)我々も相手陣地でサッカーがしたいという思いがあるように、リスクの背負い方が違う中で横浜FMもその志向がある。ということは、自陣でサッカーをするのはお互いに嫌だということ。そこのせめぎ合いになると思う。その方法は選手の違いもあるのと志向ややり方も多少は違う。お互いに相手陣地でサッカーをやりたい思いが強い中で自陣でへばり付いている時間が長いからそれがダメだということではなく、常に相手陣地へ侵入するのを伺うことが明日の試合では大事になる。それは一発のパスなのか5本目のパスで裏を取るのか、あるいはクロスオーバーで進出するのかはいろんな局面がある。
(連戦での戦いとなるが?)どういうふうにベンチメンバーへ引き継いでいくか。クオリティーを落とさないという言い方よりもさらにエネルギーを上げていくことが特に横浜FMに対しては必要。アウェイでの前回対戦は、最初の30分は我々の試合だったと思う。ただし、あとの60分は負けを受け入れざるを得ない内容だった。選手交代を含めてどういうふうにエネルギーを注入していくかは最大のモノを出さないといけない。
 方法は違っても横浜FMとは志向するサッカーは似ている。相手の監督も「広島には絶対に勝ちたい」という思いがあると聞いている。それは同じ。

試合前情報

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本日のスターティングイレブンです。柏好文選手がスタメンに復帰。シャドーには浅野雄也選手、エゼキエウ選手が入りました!

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選手がピッチに登場! 10月末のナイトゲームとあってやや肌寒さも感じますが、選手たちは元気よくピッチに飛び出していきました!

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選手バスが到着しました! 横浜F・マリノスが誇るJ屈指の攻撃陣をストップするべく、GK林卓人選手の活躍に注目です!

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本日のロッカールームです。浅野雄也選手は3試合ぶりのスタメン入り! 今シーズン6得点目に期待です!

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本日はホームの横浜F・マリノス戦! 相手はJ屈指の攻撃力を誇る強豪です。今日もハードな戦いが予想されますが、チーム一つになって勝利を目指しますので、熱いご声援をよろしくお願いします!

城福浩監督 ハーフタイムコメント

・守備のバランスは良くなっている。声をかけながら続けよう。
・最初の10分~15分をしのいだ後が勝負だぞ!

GAME REPORT

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 紫軍団が高い組織力を示すゲームとなった。
 序盤の広島は押し込まれる展開が続いた。ハイライン・ハイプレスという特殊な戦術に加え、後方から丁寧にパスをつないで試合を展開する“攻撃サッカー”の横浜FMの圧力にあってなかなか攻撃へ移行できず。ボールを保持しても相手の素早いプレスによってすぐに奪い返されては自陣へ張り付かされ、22分、26分とピンチも招く苦しい出だしとなった。
 だが、「あそこをゼロで抑えられたのは大きかった」と城福浩監督が振り返ったように、その時間帯を我慢できたのが大きかった。次第にカウンターがハマって敵陣へ進出して行くと、28分の東俊希の決定機を皮切りに浅野雄也やレアンドロ・ペレイラがシュートを放って相手を襲う。すると、この連続攻撃をサンフレッチェが効果的に実らせた。33分、左サイドからの浅野のクロスをレアンドロが頭で合わせて先制。どちらかと言えば主導権を握られていた中でリードを奪うチームにとって大きな1点となった。
 その後はサンフレッチェの堅守が光った。組織的なブロックを築いて相手にチャンスを作らせず前半を1-0のリードで終えると、後半も前線からの鋭いプレスと自陣へ引いて守るメリハリのある守備で横浜FM攻撃陣に自由を許さず。ペナルティーエリア内へ進出されたとしても、GK林卓人を中心に確実に封じて無失点で試合を進めた。すると、広島にとって勝利が大きく近付く待望の追加点が生まれた。63分、相手陣地での浅野のFKをクリアしようとした相手DFのヘディングが直接ゴールに吸い込まれて2-0。リードを広げてしまえば、試合はもう広島のものだった。リトリートしてカウンターを狙う中で相手には決定機をほとんど作らせることなくゲームを進め、攻撃に転じればと途中出場の永井龍らが積極的にシュートを放ってさらに追加点を狙いに行く。押し込まれた中でもスピーディーな攻撃で相手陣地へ迫ると、90分には森島司が獲得したPKを永井が確実に決めて3-0とダメ押し点を奪取。その後のアディショナルタイムでPKを与えて1点を返されたのは反省点だが、前半の我慢の時間帯をチーム全員の粘り強い守備で凌ぎ、それから効果的に得点を重ねた広島が3-1の勝利を飾った。
「後半は前半の途中から修正できたものを引き続き出せた。相手にあまりペナルティーエリア内に侵入させないで堅く守りながらチャンスを作り出していくという意味では、我々が想定したとおりの試合になったと思う。最後の1失点は残念だったが、選手は自分をしっかり保って我々らしさを出すことに集中してくれた90分だったと思う」(城福監督)。サンフレッチェにとっては、チーム全員の力を結集してつかんだ1勝となった。

城福浩監督 試合後コメント

 最初に横浜FMが圧力をかけてくることは想定していたが、2シーンぐらい決定的な場面を作られたのは反省しないといけない。ただ、あそこをゼロで抑えられたのは大きかった。あの時間帯で選手がポジティブな声がけをして、慌てないで自分たちを取り戻そうとしてくれた。おそらく飲水タイム以降はほとんど相手にペナルティーエリア内に入らせない守備ができたと思うが、チームがしんどい時に声がけをして保ってくれた。飲水タイム以降は自分たちの時間ができると思っていたし、そこでチャンスも作れていた。しっかりと1-0で折り返せたのは良かった。先制点もサイドのポケットを取って、崩して、そこからの得点だった。狙いどおりではあった。
 後半は前半の途中から修正できたものを引き続き出せた。相手にあまりペナルティーエリア内に侵入させないで堅く守りながらチャンスを作り出していくという意味では、我々が想定したとおりの試合になったと思う。最後の1失点は残念だったが、選手は自分をしっかり保って我々らしさを出すことに集中してくれた90分だったと思う。最後は勝ってファン・サポーターと喜び合えたのは良かった。
(前半は厳しい状況もあったが、守備について)ミドルサードのところで前まで行くのか、ゴール前まで引いてカギをかけるのか。中間のシーンで相手がCBを引き出す嫌なポジションを取ってきた。そこでメリハリをどう利かすか決断する前に侵入されたりした。もう一つはエゼキエウのところ。彼は守備の人間ではなく攻撃で生かしたい。その攻撃が生きる前に彼の守備のところで周りの負担が大きかったと思う。ただ、前半の途中から彼の良さが出てきた。彼の守備力よりも攻撃力が上回るような状況を作れた時にはやはりチームとしてチャンスになる。エゼキエウのらしさを出させられたところ、それまで我慢できたところが一つの大きなポイントだったと思う。
(得点に絡んだ浅野雄也のプレーについて)彼が自分の特長をどう生かして、チームに貢献するかは整理できてきている。彼がアタッキングサードで何ができるかも周りが分かってきている。そういう意味では自信を持ってプレーしてくれていると思う。アタッキングサードでは、サイドチェンジで少しパスミスがあったので、そこをもう少し落ち着いてやれると、もっともっと彼のゴール前のシーンが増えると思っている。
(次は中2日でアウェイ・仙台戦だが?)自分たちが一番、Jリーグの中で消化した試合が少ない。ここから、その分の試合をやっていかないといけないという意味では、その覚悟はある。他のチームもそれだけ試合をやってきている。自分たちもチーム全員で戦って、この連戦を連勝で乗り切りたいと思っている。
(前半の飲水タイム以前の戦いについて)そこまでは混乱していたわけではないけど、少しボールの奪われ方も悪く、相手の前からの圧力と、そこからボールをつないで中に侵入してくる迫力に押されたシーンがあった。ただ、それ以降の60分ぐらいは我々のゲームだったと思う。逆に言えば、我々はアウェイでの前回対戦で最初の30分は我々の決定機が3つ、4つあった。その後の60分は我々の負けゲームだった。今回はその逆だったと思っている。
(飲水タイム以降に変えた部分は?)具体的には言えないが、我々は[5-4-1]のシステムでずっと守るのではなく、いかにボールにプレッシャーをかけていくかという時に横ズレと縦ズレは一つのキーワードになっている。それをどのタイミングでどのようにするか。ダメだった時はどういうふうにカギをかけてゴール前で[5-4-1]で守るかは確認した。それを言えば、選手はすぐに理解して具現化してくれたし、実際に前半の途中からは相手にボールは持たれているけどペナルティーエリア内に入らせない状況を作れた。そこから前へのプレッシャーも縦ズレでうまく機能したと思う。それはいつもやっているが、相手の特長や相手がどの立ち位置でどのポジションでやってくるかは試合が始まってみないと対応するのは難しいし、時間がかかる。もう一つは、攻撃力がまされば相手の良さを出させないが、エゼキエウが最初は難しいプレーをしようとして、自陣で取られるシーンが多かった。それも我々が押し返すシーンが少しなかった、相手のペースで入ってしまったことの原因だったと思う。