2021明治安田生命J1リーグ 第8節

試合開始日時
2021年04月07日(水)  19:03キックオフ 
試合会場
ニッパツ三ツ沢球技場
天気・気温
晴、弱風 、気温14.0℃ 、湿度66.0%
入場者数
1,899人
芝状況
全面良芝
主審
高山啓義
副審
平間亮 、 桜井大介
第4の審判
川俣秀
VAR
木村博之
AVAR
八木あかね
26

横浜FC

Away

0-3

0前半3
0後半0
18

サンフレッチェ広島

ゲームレポート

得点 :20浅野 雄也
:35浅野 雄也
:40柴﨑 晃誠
1 シュート 15
13 GK 8
0 CK 4
8 直接FK 3
2 間接FK 0
2 オフサイド 0
0 PK 0
監督
下平 隆宏 城福 浩
スターティングメンバー
GK 18 南 雄太 累積イエローカード
GK 38 大迫 敬介
DF 22 岩武 克弥
DF 2 野上 結貴
DF 5 田代 真一 累積イエローカード
DF 4 荒木 隼人
DF 26 韓 浩康
DF 33 今津 佑太
DF 3 袴田 裕太郎
DF 24 東 俊希
MF 15 安永 玲央
MF 29 浅野 雄也
MF 30 手塚 康平 累積イエローカード
MF 30 柴﨑 晃誠 累積イエローカード
MF 10 中村 俊輔
MF 8 川辺 駿
FW 14 ジャーメイン 良 累積イエローカード
MF 10 森島 司
FW 39 渡邉 千真
MF 14 エゼキエウ
FW 37 松尾 祐介
FW 9 ドウグラス ヴィエイラ
控え
GK 21 市川 暉記
GK 1 林 卓人
DF 23 前嶋 洋太
MF 15 藤井 智也
MF 6 瀬古 樹
MF 18 柏 好文
MF 7 松浦 拓弥
MF 25 茶島 雄介 累積イエローカード
FW 13 小川 慶治朗
MF 41 長沼 洋一
FW 9 クレーベ 累積イエローカード
FW 23 鮎川 峻
FW 16 伊藤 翔 累積イエローカード
FW 37 ジュニオール サントス
交代
55 ジャーメイン 良 → 小川 慶治朗
53 ドウグラス ヴィエイラ → ジュニオール サントス
55 岩武 克弥 → 前嶋 洋太
53 森島 司 → 茶島 雄介
70 中村 俊輔 → 伊藤 翔
66 川辺 駿 → 長沼 洋一
70 渡邉 千真 → クレーベ
66 浅野 雄也 → 柏 好文
77 松尾 祐介 → 松浦 拓弥
79 エゼキエウ → 鮎川 峻
警告
退場

試合の見どころ

 さらなる進化を目指す戦いだ。前節・G大阪戦では、今季の主戦システムである[4-2-3-1]から[4-3-3]へと変更。「選手の最大値を生かす」(城福浩監督)狙いを持った新布陣の最大の特長は、ジュニオール・サントスと浅野雄也という個で仕掛けられる選手が両ワイドを務め、中盤中央では青山敏弘をアンカーに川辺駿と森島司という高いパス能力と推進力を持つ二人がインサイドハーフで攻守に躍動するサッカーだ。結果は0-0のドローに終わったが、「どちらがオプションになるか分からないが、オプションにしていける成果は得られたと思う」(城福監督)。[4-3-3]システムも試合を重ねて成熟させることができれば、今季のテーマである“変幻自在”の攻撃を繰り出す上でチームにとって大きな武器となる。
 7戦無敗(3勝4分)のままで臨む今節。勝利を掴んでより自信を深めたいところだが、今回も簡単な戦いにはならないだろう。相手の横浜FCは開幕6連敗スタートとなったものの、前節・柏戦では1-1で引き分け今季初の勝点1を掴んだ。その内容も上々で、GKからパスをつないでゲームを組み立てる昨季からのスタイルに加えて、ロングボールを多用する新たな戦いも披露。試合終盤に追い付かれてしまったが、前半にセットプレーから先制点を奪った後も後半途中まで柏を押し込む完全な横浜FCペースだった。強烈な外国籍選手に頼ることなく、日本人を主体にまとまりのあるサッカーを展開する手強いチームであり、中村俊輔らを筆頭としたベテランだけでなく若くて勢いのあるタレントもいる。技術の高い手塚康平や安永玲央、スピードのある両サイド・松尾佑介とジャーメイン良などは要警戒だ。
 そんな相手と戦うサンフレッチェの勝利のポイントは“バージョンアップ”だ。「我々はある意味、ぶっつけ本番でやったG大阪戦の立ち位置をもっと自分たちのモノにすること。もっとバージョンアップすることが大事。もちろん、我々は今年やっている[4-2-3-1]システムもあるし、状況によっては[3-4-3]もある。それを踏まえながら、G大阪戦は『こういうふうにやれば、さらに良くなる』、『さらに我々は強くなれる』というところをみんなで映像で共有した。それをしっかり出せるようにしたい」(城福監督)。新たなシステムの挑戦は、あくまで勝利を奪うため。試合を重ね、成果と課題を共有して前に進むことがチーム力を高めていく。紫軍団は前節よりも強くなった姿を見せて横浜FC撃破を狙う。

城福浩監督 試合前日コメント

---ここまでリーグ戦1分7敗の横浜FCの印象について。
「チャンスは作っている。横浜FCが目指すサッカーを高い志を持ってやろうとしているのは感じる。ただ、ルヴァンカップを挟んで、少し守りの意識が高まったと思う。リスクを冒してボールを繋いできたのが、今は少しノーリスクで大きいボールを入れてくる。その割合が多少、増えている。そこは失点(19点)のところを強く意識していると思っている。失点場面を見ると、ボールを繋ごうとして、そこからボールを奪われて点を取られるシーンが多い。失点を少なくするという視点から見ると、そこに着手していると思う。逆を言えば、大きいボールに対するセカンドボールの意識が高い。そこから柏戦でもビッグチャンスを作っていた。ボールを繋がなくなったから何もなくなったわけではなく、逆に日本人がゆえにハードワークしてセカンドボールを拾う、そこから湧き出て行く嫌らしいところがある。警戒しないといけない」

---横浜FCの攻略のポイントは?
「相手は守備の時は[4-4-2]のブロックを敷いてくる。攻撃時と守備時の立ち位置を変えて、しっかり守備をしてくるチーム。それに対して、我々はある意味、ぶっつけ本番でやったG大阪戦の立ち位置をもっと自分たちのモノにすること。もっとバージョンアップすることが大事。もちろん、我々は今年やっている[4-2-3-1]システムもあるし、状況によっては[3-4-3]もある。それを踏まえながら、G大阪戦は『こういうふうにやれば、さらに良くなる』、『さらに我々は強くなれる』というところをみんなで映像で共有した。ミーティングでは相手のスカウティングよりも、むしろ、そこを強調した。それをしっかり出せるようにしたい。そして、過密になってくるので、交代で繋いで行って、勝利を手繰り寄せたい」

---ウイングで違いを出したい?
「そこで強気になりたい。そこで強気のプレーができるような立ち位置の改善もそうだし、実際にプレーする選手も強気のプレーを見せてほしい。それこそが、このシステムのアドバンテージになる。それはどういうふうに立ち位置を取れば、そうなるのかは確認した。あとは、そこに立つ選手の各々の特長があると思うので、それを出してほしい」

試合前情報

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本日は広島からは遠い横浜でのゲームに加え、平日のナイトゲームとなりましたが、約600名もの方にお越しいただきました。皆さまの後押しが選手の力になりました。応援、ありがとうございました!

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本日のスターティングイレブンです! 前節から先発2人が入れ変わりました。まずはこの11人ですべての力を出し尽くします!

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古巣対決となる野上結貴選手。持ち前の高い守備能力で相手攻撃陣を抑えにかかります!

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選手を乗せたバスがスタジアムに到着しました。柴﨑晃誠選手はリーグ戦では3月17日のJ1第5節・清水戦以来の先発出場。チーム屈指の技巧を生かしたゲームコントロールに期待です!

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「ニッパツ三ツ沢球技場」のロッカールームです! 前々節・大分戦以来の先発となったエゼキエウ選手。独特のリズムから繰り出すドリブル&パスに注目です!

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本日はアウェイ・横浜FC戦! 相手は中村俊輔選手ら日本を代表するベテランに加え、若くて力のある選手を擁するまとまりのあるチームです。今回は中3日の連戦でもあり、タフな戦いが予想されますが、チーム全員の力を合わせて勝利を目指しますので、熱い後押しをよろしくお願いします!

城福浩監督 ハーフタイムコメント

・まずは失点ゼロで抑えること。
・前半のハードワークを続けること。
・攻撃は流動的に動きながら組み立てていこう。

GAME REPORT

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 紫軍団が圧巻の戦いを披露した。
 序盤から横浜FCを圧倒した。今節に向けて「バージョンアップすること」と城福浩監督がポイントに挙げていたように、前節から取り組んでいる[4-3-3]システムで臨んだ広島は進化した姿を見せて前半から完全にボールを支配。アンカーの川辺駿を起点にパスを左右に散らして攻撃のリズムを作り、ボールを奪われた際にも強度の高い守備ですぐに回収する。横浜FCを自陣に釘付けにするほぼハーフコートゲームの様相で試合が進む中、チャンスは20分にやってきた。ペナルティーエリアの右よりで野上結貴のパスを受けた浅野雄也が川辺との華麗なワンツーで抜け出すと、自慢の左足を一閃。素晴らしいシュートがゴールに突き刺さり、先制に成功した。
 その後もサンフレッチェの猛攻は続いた。リードを奪っても相手に攻撃の機会を作らせずボールをしっかり保持。横浜FCがポゼッションを繰り出しても鋭い前線からのプレスで自由を奪っていた守備が今度は35分に実を結んだ。相手のバックパスをドウグラス・ヴィエイラが猛烈なプレッシャーをかけて相手GKのパスミスを誘うと、そのこぼれ球を浅野が拾って追加点を奪取。さらに攻撃の手を緩めずに仕掛けた広島は40分、ゴール前の直接FKで森島司のキックは相手の壁に当たったが、そのボールを拾った柴﨑晃誠がエリア外から華麗に突き刺して前半だけで3点のリードを奪った。
 そうなると、試合はもう広島のモノだった。4点目を狙いつつも「前からのアグレッシブな守備を緩めないでやろう」と伝えた指揮官からのハーフタイムの指示どおり、前半同様に前線からの迫力ある守備で相手を押し込むと、東俊希や途中出場のジュニオール・サントスらが立て続けにビッグチャンスを迎える。その決定機を決めることはできなかったが、途中から相手に押し込まれる中でも最後の局面では自由を許さずゲームを遂行。結果的に広島が15本のシュートを放ったのに対し、横浜FCのシュートをわずか1本に抑えて完封勝利を収めた。
 試合後、城福監督は「試合は前半の素晴らしい45分があって、そこでしっかり3点を取れた。後半も4点目、5点目のチャンスがある中、そこを取りたかった思いはあるが、何よりも守備が緩まずに後半はゼロで抑えた。少し押し込まれはしたが、あまり隙を与えなかったのはこのチームが今年目指すモノの一端を示せたと思う」と手応えを口にして会場を後にした。

城福浩監督 試合後コメント

「平日のナイトゲームにも関わらず、多くのファミリーの方が来てくださった。彼らと喜び合えたのは本当に良かった。リーグ戦は負けなしではあったが、ルヴァンカップで大敗した後の前節は勝っていなかったし、リーグ戦の負けなしは引き分けが多かったこともあったので、今日はどうしても勝ちたかった。選手は強い気持ちを共有して全員で戦えたのは良かったと思う。
 試合は前半の素晴らしい45分があって、そこでしっかり3点を取れた。後半も4点目、5点目のチャンスがある中、そこを取りたかった思いはあるが、何よりも守備が緩まずに後半はゼロで抑えた。少し押し込まれはしたが、あまり隙を与えなかったのはこのチームが今年目指すモノの一端を示せたと思う」

---前節からの[4-3-3]システムを踏まえて、改善できたところは?
「ウイングの存在感を見せるために、もっと強気のポジションをウイングが取るタイミングはみんなで共有した。そこをしっかりチームとして使うこと。それがあって、初めて相手は広がる。そこで我々の中盤のクオリティーを見せるのは、前節よりも改善した姿を見せたいと思って今日の試合に臨んだ。前半は多少、そこは見せられたと思う」

---3得点を奪った中で無失点で抑えた守備の評価は?
「後半は『前からのアグレッシブな守備を緩めないでやろう』と試合に入ったが、後半の途中まではある程度やれた。なので、4点目がいつ入ってもおかしくない状況が作れた。そこから先は少しずつみんなが3点差もあって緩んだので、少しボールの取りどころが後ろ目になってしまったのは課題ではあるが、基本的には90分ゼロで抑えられたのは評価したいと思う」

---アンカーでプレーした川辺駿選手について。
「3列目からの飛び出しが彼のプレーヤーとしての大きな特長。それは分かっていたが、今日のメンバーで組んだ時に『守備の安定を図れるのはオマエだ』と伝えた。今日のタスクはしっかり理解しながらやってくれたと思う。体を寄せるところ、前から奪いに行くところ、しっかりカバーするところの判断も非常に良かった。ボールを集めて配るところも良かった。彼からすると3列目からもう少し出て行きたかったかもしれないが、今日のタスクはしっかり遂行してくれたと思っている。もう少しダイナミックな展開をチームとして引き出したいので、そうすると中盤の三角形がもっと生きてくる。ウイングをもっと活用すること、中盤の三角形のクオリティーを出していくことは、これからも続けていきたい」