2021明治安田生命J1リーグ 第10節

試合開始日時
2021年04月18日(日)  14:03キックオフ 
試合会場
等々力陸上競技場
天気・気温
晴、中風 、気温20.3℃ 、湿度20.0%
入場者数
9,720人
芝状況
全面良芝
主審
笠原寛貴
副審
川崎秋仁 、 数原武志
第4の審判
榎本一慶
VAR
松尾一
AVAR
唐紙学志
試合終了
7

川崎フロンターレ

Away

1-1

1前半0
0後半1
18

サンフレッチェ広島

ゲームレポート

38'家長 昭博
得点 65'森島 司
20 シュート 5
6 GK 10
7 CK 3
11 直接FK 7
1 間接FK 3
1 オフサイド 3
0 PK 0
監督
鬼木 達 城福 浩
スターティングメンバー
GK 1 チョン  ソンリョン
GK 38 大迫 敬介
DF 13 山根 視来
DF 2 野上 結貴
DF 4 ジェジエウ 累積イエローカード
DF 4 荒木 隼人
DF 5 谷口 彰悟 累積イエローカード
DF 33 今津 佑太
DF 2 登里 享平
DF 24 東 俊希
MF 25 田中 碧 累積イエローカード
MF 18 柏 好文
MF 8 脇坂 泰斗 累積イエローカード
MF 27 ハイネル 累積イエローカード
MF 19 遠野 大弥
MF 6 青山 敏弘
FW 41 家長 昭博
MF 10 森島 司
FW 18 三笘 薫
MF 29 浅野 雄也
FW 9 レアンドロ ダミアン
FW 37 ジュニオール サントス
控え
GK 27 丹野 研太
GK 1 林 卓人
DF 7 車屋 紳太郎 累積イエローカード
DF 3 井林 章
MF 3 塚川 孝輝
MF 14 エゼキエウ
MF 17 小塚 和季
MF 25 茶島 雄介 累積イエローカード
MF 16 長谷川 竜也
MF 30 柴﨑 晃誠 累積イエローカード
FW 20 知念 慶
MF 41 長沼 洋一
FW 11 小林 悠
FW 23 鮎川 峻
交代
71' 脇坂 泰斗 → 塚川 孝輝
66' 柏 好文 → エゼキエウ
71' 遠野 大弥 → 小塚 和季
73' ハイネル → 柴﨑 晃誠
79' 家長 昭博 → 小林 悠
73' 浅野 雄也 → 鮎川 峻
79' レアンドロ ダミアン → 知念 慶
85' 野上 結貴 → 茶島 雄介
85' 三笘 薫 → 長谷川 竜也
警告
27' 今津 佑太 イエローカード
退場

試合の見どころ

 まさに果敢にチャレンジするのみだ。
 今節、サンフレッチェが敵地で戦う相手は王者・川崎F。昨季は圧倒的な力で3度目のリーグ制覇を成し遂げた川崎Fは今季も絶対的な力を示し、ここまで10勝1分と無敗で首位を堅持。その強さの代名詞は何と言っても“攻撃力”であり、1試合平均3点台までもう少しの得点数29は圧巻だ。「全員がギリギリまで判断できる技術を持っているチーム。守り切ろうとすると、おそらくストレスだけでなく、結果も失う。やはり我々らしくアグレッシブなサッカーをリスクを考えながらいかにやるか。その姿勢は保ちたい」(城福浩監督)。守備だけに専念しても守り切れる保証のない強者に対し、広島は勇敢に挑むことになる。
 現在の川崎Fは5連勝中と強さは相変わらずだ。今季は大型補強をせずに昨季からの主力をベースに戦っているが、より連係は熟成されている。ここまで7得点を奪っている1トップのレアンドロ・ダミアン、日本屈指の快足ドリブラーである左サイド・三笘薫、圧倒的な技術に加え最近では高い得点力も発揮している右サイド・家長昭博の3トップはどこが相手でも完全に崩し切る爆発力がある。
 さらに中盤では東京五輪世代の田中碧が攻守において躍動し、アンカーでは今季新たに名古屋から加入したジョアン・シミッチが巧みなパスの配給でリズムを作る。また、最近はJFLから成り上がってきた遠野大弥がすでに3得点を奪うなど、ニュースターも誕生。先日の日本代表に選出された脇坂泰斗も含めて、中盤の顔ぶれも充実している。最終ラインでも、谷口彰悟とジェジエウのCBを中心に決して大崩れすることはない。3-1で勝利した前節・福岡戦では、その主力たちであるダミアン、家長、三笘、シミッチ、ジェジエウをサブに回して温存。シミッチを除く4人は後半途中から出てきたが、今節に向けて休養は十分だろう。まさに好調かつ充実のメンバーで川崎Fが臨んでくるのは必至だ。
 そのぶん、広島にとってはやりがいは十分である。前節は同じく無敗の名古屋に0-1で敗れて2連敗となったが、特に後半は相手を一方的に押し込むなど内容は決して悪くなかった。試合後には選手からも「これを続けよう!」というポジティブな声もあがり、指揮官も「少なくとも(名古屋戦の)前半10分以降にやったサッカーを、その姿勢を90分見せたい」と前を向く。勝つのが最も難しい相手だからこそ、勝利した時に得られる自信は最も大きい。「もちろん、ボールの奪われ方によってはカウンターを食らう場合もあるが、攻撃に移る時においても引き過ぎない、後ろに重心を置き過ぎないこと」。そう川崎F戦のポイントを挙げた指揮官の下、紫軍団は自分たちのスタイルを貫いて勝利を掴みに行く。

城福浩監督 試合前日コメント

---3日間の静岡でのトレーニングを終えて。
「クラブがこういう環境を用意してくれたので、選手のリカバリーという意味では本当に良かった」

---連戦で強度の高い練習はなかなかできない状況だったが?
「実際には昨日までがリカバリーで、今日が本当の意味での準備という意味では、メリハリがあった。今日は(練習前に)映像を見せたが、対川崎Fモードにはみんながなれたと思う」

---川崎Fに対しては先手を取りたい?
「もちろん守備も我々らしくスイッチを入れたいし、攻撃も我々らしく相手を広げて繋ぎから入りたい。それはどうするべきかを今日はみんなで共有した。ただ、引かざるを得ない時もあれば、ピンチキックのように蹴らないといけない時もある。その時にみんなで意思統一することが大事。少なくとも相手の技術や特長を恐れて、引きこもっているだけだと、むしろ守れないのはハッキリしている」

---連戦であり、11人だけで戦うのは難しいが?
「やはりケガ人が出てしまっているので、そこは組み合わせや状況を考え抜きたい。ひょっとしたら、投入する時には立ち位置を変えるかもしれない。途中から出る選手がチームとして最大で生かせるように工夫したいと思う。出る選手が全員ハードワークして、それを引き継いでくれたら、いい試合はできると思っている」

試合前情報

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本日は広島からは遠い川崎でのゲームとなりましたが、約600名もの方にお越しいただきました。皆さんの後押しが同点ゴールに繋がりました。最後まで応援、ありがとうございました!

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本日のスターティングイレブンです! 前節から先発3人が入れ変わりました。王者撃破へ、全員で戦い抜きます!

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今季4試合目の先発となった柏好文選手。2試合連続無得点の攻撃陣にパワーを与えていきます!

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選手を乗せたバスがスタジアムに到着しました。古巣対決となるハイネル選手。勝利に向けて鼻息は荒いです!

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「等々力陸上競技場」のロッカールームです! 前節に続いて最終ラインはこの4人が並ぶことになりました。強力・川崎F攻撃陣ストップへ注目です!

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本日はアウェイ・川崎フロンターレ戦! 相手はここまで10勝1分の無敗で首位を走る2020年の王者です。敵地での難しい戦いが予想されますが、チーム全員の力を結集して勝利を目指しますので、熱い後押しをよろしくお願いします!

城福浩監督 ハーフタイムコメント

・守備は連動してプレスにいくこと。
・もっとサイドでフットボールをすること。
・まだ45分あるぞ!

GAME REPORT

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 まさに紫軍団の“執念”が際立つ戦いだった。
 リーグ戦2連敗中の広島が王者・川崎Fのホームへ乗り込んだ一戦。それまで10勝1分という圧倒的な強さで今季も首位を走るチームに対し、「ゴール前に張り付くつもりはない」(城福浩)との言葉どおり、前線からのアグレッシブな守備で試合に入ったが、前半は完全に川崎Fに主導権を奪われる防戦一方の内容となった。序盤から個人技に加えてコンビネーションの織り交ぜた鋭い川崎Fの攻撃をもろに受けたサンフレッチェは、ボールを奪っても効果的にボールを繋げず、すぐに相手に回収されては押し込まれる展開に終始。脇坂泰斗に前半だけで4本のシュートを打たれた他、両ワイドの家長昭博や三笘薫らの突破に手を焼く中で最後の局面では粘り強く対応していたが、38分、ついにゴールをこじ開けられてしまった。ショートカウンターから山根視来に抜け出されると、そのシュートはGK大迫敬介が防ぐも、こぼれ球を家長に繋がれて先制点を献上。結果的に前半は1本のシュートも打てず、0-1で折り返すことになった。
 だが、前半は13本のシュートを浴びた中で1失点に耐えたことが後半の広島の空気を変えた。機能していなかった攻撃に対し、城福監督はハーフタイムで「もっと辛抱強くボールを繋げるとよかった。後半はそこを確認したし、2トップがサイドで起点になることも確認して入った」。すると、前半とは展開がガラッと変化した。
 サイドの森島司らを起点に広島がボールを持つ時間が長くなると、48分のジュニオール・サントスのヘディングシュートを皮切りに川崎Fゴールへ迫る回数が増加。55分に三笘に決められた場面がVARでオフサイド判定となって取り消されると、より試合の流れは広島に傾いていく。その後も互いにゴールを目指す白熱した戦いが繰り広げられる中、チャンスがやってきたのは65分だった。大迫の左足のロングフィードを受けたサントスが圧巻の馬力で相手DFを抜き去りシュートを放つ。これはポストに当たったが、こぼれ球に詰めた森島が打ったシュートは相手DFに当たってネットに吸い込まれ、ついに同点に追い付くことに成功した。
 その後はまさに執念の戦いとなった。逆転弾を狙いに攻勢を強めてきた川崎Fに対して、ボランチの青山敏弘を中心に走り、戦い、体を投げ出して懸命にゴールを死守。さらに得点への思いも持ち続けた広島は、ポゼッションで敵陣地へ何度も進出した他、サントスや途中出場のエゼキエウらがショートカウンターでチャンスを作り出していった。だが、互いに最後の局面では譲らず試合は1-1のドロー決着。「我々は連敗をしていたので、今日は絶対に負けられなかったし、相手よりも気持ちで上回らないと勝点は取れないと思っていた。もちろん川崎Fの対策は頭に入れたが、局面、局面の戦うところを90分よくやってくれた」(城福監督)。勝利を掴むことはできなかったが、広島にとっては王者相手に魂を見せた勝点1となった。


城福浩監督 試合後コメント

「我々は連敗をしていたので、今日は絶対に負けられなかったし、相手よりも気持ちで上回らないと勝点は取れないと思っていた。もちろん川崎Fの対策は頭に入れたが、局面、局面の戦うところを90分よくやってくれたと思う。アウェイの地で川崎F相手に勝点1を持って帰れたのはみんなの頑張りだと思うので評価したい。
 ゲームについては、前半は自分たちの狙いとしていた展開よりも少し急いでしまったと思う。ボールを奪った後に相手のギャップを作る前に放り込むシーンが多かった。実際、失点シーンも自分たちが耐えられずに蹴ってしまって、そこを拾われて攻め込まれた。もっと辛抱強くボールを繋げるとよかった。後半はそこを確認したし、2トップがサイドで起点になることも確認して入った。そこは意識高くやってくれたと思う。もちろん勝点3を取りたかったが、何よりも青山をはじめとした選手全員が体を張って、局面で戦ってくれたことは、この厳しい相手に勝点1を取って広島に戻れる要因だと思う」

---前半は厳しい戦いだったが、後半に追い付けた要因は? また[4-4-2]システムの成果は?
「前半は[4-4-2]システムの狙いとするところをうまく出せなかったので苦労したと思う。もちろん相手のクオリティーはあるが、我々のボールを奪った後の狙いが少し急ぎ過ぎて、相手にすぐボールを渡してしまったところが前半と後半の違うところ。もちろん[4-3-3]システムも視野に入れていたが、今はケガ人が多くて、やれるメンバーの最大値は何なのかと。川崎Fの対策だけでなく、自分たちがやれる中での最大値を考えた時に今日は[4-4-2]という選択をした。そこを生かすようなボールの回し方は前半よりも後半のほうが良くなったということだと思う」

---同点ゴールはジュニオール・サントスの個人技からだが?
「もちろん個人技だが、彼がどこのエリアに流れてボールを受けるかは前半と後半で全然違ったと思う。前半も彼がしっかり動き出していれば、そういうシーンを作れたはずのところが、味方もうまく使えず、彼も真ん中で待ち過ぎたところがあった。そこはチーム全員が共有して後半に入った。川崎Fのどんどん湧き上がってくる攻め方を考えたら、我々が少し後ろで時間を作れれば、ああいう(得点の)シーンは絶対に作れると思っていた」

---川崎Fの攻撃に対して、守備の方法は?
「なかなか詳しくは言いづらいが、腰が引けるような守り方だけはしたくなかった。できることならもっと前から圧力をかけたかったが、ジュニオール・サントスもこのチームに入ってまだまだ日が浅いので、我々の要求するタイミングが何回かに1回しかできない時もある。もっと前から行きたかったのが正直なところだし、人を掴む中で[4-4-2]で構えないといけないところもある。どういう場合にメリハリをつけるかは共有して入った。ただ、全体的に言えば、もっと前から行きたかった。特に前半は行き切らなかったのは次に繋げられればと思っている」