2020明治安田生命J1リーグ 第24節

試合開始日時
2020年10月24日(土)  14:03キックオフ 
試合会場
県立カシマサッカースタジアム
天気・気温
晴、弱風 、気温18.7℃ 、湿度48.0%
入場者数
7,466人
芝状況
全面良芝
主審
東城穣
副審
大川直也 、 山際将史
第4の審判
大坪博和
3

鹿島アントラーズ

Away

1-0

0前半0
1後半0
18

サンフレッチェ広島

ゲームレポート

:76エヴェラウド
得点
14 シュート 9
7 GK 10
9 CK 3
11 直接FK 13
0 間接FK 1
0 オフサイド 1
0 PK 0
監督
ザーゴ 城福 浩
スターティングメンバー
GK 31 沖 悠哉
GK 1 林 卓人
DF 37 小泉 慶 累積イエローカード
DF 2 野上 結貴 累積イエローカード
DF 39 犬飼 智也
DF 23 荒木 隼人 累積イエローカード
DF 28 町田 浩樹
DF 19 佐々木 翔 累積イエローカード
DF 14 永戸 勝也 累積イエローカード
MF 25 茶島 雄介
MF 20 三竿 健斗 累積イエローカード
MF 8 川辺 駿 累積イエローカード
MF 4 レオ シルバ 累積イエローカード
MF 6 青山 敏弘
MF 7 ファン アラーノ 累積イエローカード
MF 24 東 俊希
MF 11 和泉 竜司 累積イエローカード
MF 14 エゼキエウ
FW 8 土居 聖真
MF 10 森島 司 累積イエローカード
FW 9 エヴェラウド 累積イエローカード
FW 9 ドウグラス ヴィエイラ 累積イエローカード
控え
GK 1 クォン スンテ
GK 38 大迫 敬介
DF 33 関川 郁万 累積イエローカード
DF 3 井林 章
MF 6 永木 亮太 累積イエローカード
MF 7 野津田 岳人
MF 25 遠藤 康 累積イエローカード
MF 50 藤井 智也 累積イエローカード
MF 26 荒木 遼太郎 累積イエローカード
MF 18 柏 好文 累積イエローカード
FW 15 伊藤 翔
MF 26 土肥 航大 累積イエローカード
FW 36 上田 綺世 累積イエローカード
MF 29 浅野 雄也
交代
66 小泉 慶 → 永木 亮太
58 茶島 雄介 → 柏 好文
66 和泉 竜司 → 遠藤 康
58 エゼキエウ → 浅野 雄也
66 土居 聖真 → 荒木 遼太郎
77 東 俊希 → 藤井 智也
75 ファン アラーノ → 上田 綺世
84 青山 敏弘 → 野津田 岳人
84 エヴェラウド → 関川 郁万
警告
59 町田 浩樹 イエローカード
退場

試合の見どころ

 終盤戦に向けたサンフレッチェの反撃だ。3連戦の3試合目となった前節・神戸戦は城福浩監督が親族の不幸により不在だったことに加え、0-2で敗れた前々節・川崎F戦のショックが心配されたが、紫軍団は逞しい精神力を見せて2-1で勝利。ボールを持った時だけでなく、守備でも前線から圧力をかけて主導権を奪いに行く自分たちのスタイルを貫き、セットプレーとショートカウンターから得点を重ねた。城福監督に代わって指揮を執った沢田謙太郎ヘッドコーチも「積み上げてきたもの」と胸を張るなど、地力の高さを証明した一戦。リーグ戦は残り12試合、ここからは自分たちの戦いをより研ぎ澄まして上位進出を目指すことになる。
 さらに勢いをつけるためにも今節は強敵との重要なゲームだ。相手である鹿島には2月23日の今季リーグ開幕戦で3-0の完勝を収めたが、8カ月前とは別のチームと思ったほうがいい。当時はザーゴ新監督を迎えて改革がスタートしたばかりであり、それまでのリアクションスタイルからアクションへと舵を切って戦う途上だった。新型コロナウイルスによるリーグ中断明け以降も産みの苦しみを味わった鹿島は序盤で連敗が続いたが、新指揮官の戦術が浸透しだした8月から9月にかけてリーグ戦7連勝を記録。鹿島の伝統とも言える激しい球際、素早い攻守の切り替え、カウンターの迫力はそのままに、主体的にボールを保持して攻める戦いがミックスされて、“常勝軍団”が息を吹き返した。
 メンバーも質の高い選手がやはり揃っている。得点ランク2位タイとなる12ゴールを奪っているエヴェラウドや鋭い突破が武器のファン・アラーノ、強さとうまさを兼備するレオ・シルバといった強力なブラジル人トリオもそうだが、その周囲を固める日本人も充実。土居聖真や三竿健斗、和泉竜司、犬飼智也などの実績ある選手に加え、荒木遼太郎、松村優太、染野唯月というプロ1年目の高卒ルーキーもザーゴ監督は積極的に起用してチームに勢いを与えている。ここにきて戦いが安定している鹿島の攻略は当然ながら簡単ではない。
 広島としては総力戦で勝利を目指すことになる。FW登録のドウグラス・ヴィエイラと永井龍が前節までケガによってメンバーにさえ入っておらず、さらに今節はレアンドロ・ペレイラが累積警告で出場停止。ここにきてFW不足の状態となっている。そうなると、鹿島戦の1トップはルーキーの鮎川峻の抜擢があるのか、それともケガ人の復活があるのか、はたまた伏兵の起用があるのか。いずれにしろ、メンバー発表まで分からない。相手だけでなく、メンバー選考も難しい中での戦いだが、そんな状況を乗り切った時に得るものは大きい。城福監督も戻ってきた中、チームの総力で鹿島を倒し、シーズン終盤へ勢いをつけたいところだ。

城福浩監督 試合前日コメント

(親族の不幸によりチームを離れていた中、今日からチームに合流したが?)やはりこのチームで選手と一緒に戦える幸せを感じた。(前節・神戸戦は)自分のチームの試合をDAZNのライブで見るのは不思議な感覚だったが、感動したし、選手に元気をもらった。このチームでやれることを本当に嬉しく思っている。(前節は)とにかく勝点3で終われたのは、みんなの頑張りによって、最後は神様が微笑んでくれたと思う。ただ、課題はあった。DAZNで見た課題を今日の練習で共有した。
(明日の相手である鹿島の印象は?)そもそもの鹿島に少し戻ってきたと思っている。(ボールを)つなぐチームにはすぐにはなれないし、時間のかかることだと思う。それにトライしながら、そもそもの鹿島の良さであるインテンシティーの高い戦いの中からショートカウンターという部分がより鮮明に出てきている。
(鹿島に対しての戦い方は?)ずっと我々がやってきていることを、積み上げてきたことを出すこと。自分たちが受けに回らずに前からアグレッシブに行くところ、しっかりカギをかけるところのメリハリとボールを奪った後は我々もショートカウンターを狙いたい。時間の経過とともに相手陣へ押し込むことは、どこの相手でもシステムがどうであれ、我々のやるべきことをやる。これに尽きる。
(鹿島は中2日での連戦となるが?)そういう時こそ、鹿島のDNAと言うか、勝負に対する執念が出てくると思う。おそらく彼らは、開幕戦で負けた悔しさを晴らすというモチベーションの高さもあると思う。逆に言えば、我々はコンディションが有利なのであれば、それを生かさないと痛い目にあう。我々がコンディションが有利ということは、ここから先、どこかで不利になることがある。そういうことを考えないといけない。明日は我々らしく戦って勝点3を取る。これに集中したい。
(監督が戻ってきてチームの雰囲気も良くなったと選手は言っているが?)彼らと一緒にチームを作ってきている中、(神戸戦の)勝点3でここ(鹿島)に来れている。彼らに感謝したいし、選手、スタッフが踏ん張ってくれたおかげでポジティブな雰囲気で明日を迎えられる。

試合前情報

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本日は遠い鹿島でのゲームとなりましたが、約400名もの方にお越しいただきました。選手への後押し、ありがとうございました!

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本日のスターティングイレブンです! 前節から先発2人が入れ替わりました。難敵を倒してリーグ2連勝を目指します!

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2試合ぶりの先発となった青山敏弘選手。勝利に導くゲームコントロールに注目です!

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選手を乗せたバスがスタジアムに到着しました。ここからさらに試合に向けて気持ちを高めていきます!

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「県立カシマサッカースタジアム」のロッカールームです。ドウグラス・ヴィエイラ選手がケガによる離脱から帰ってきました。得点だけでなく、周囲を生かす献身的なプレーにも期待です!

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本日はアウェイ・鹿島アントラーズ戦! 相手はJ最多のタイトル獲得数を誇る言わずと知れた強豪です。今日も敵地での難しい戦いが予想されますが、チーム全員の力を合わせて勝利を目指しますので、熱いご声援をよろしくお願いします!

城福浩監督 ハーフタイムコメント

・ボールの奪われ方を気をつけること。
・最初の5~10分は辛抱して戦おう。
・アタッキングサードでは楽しんでプレーしよう。

GAME REPORT

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 敵地・鹿島へ乗り込んだ一戦は、中身の濃いハードな一戦となった。
 前半から広島の戦い方は悪くはなかった。「最初に激しいプレッシャーを受けて少し押し込まれる時間があったが、そこを凌げば自分たちの時間が来ると予想しながら試合を進めた」(城福浩監督)。その言葉どおり、序盤は勢いを持って臨んできた鹿島に押し込まれる時間が続き、いくつかチャンスを作られたが、GK林卓人を中心に凌ぐと次第にペースはサンフレッチェへ。鹿島らしい中盤での激しいプレスを潜り抜けられるようになると、1トップのドウグラス・ヴィエイラを起点にした鋭いショートカウンターを発動。2シャドーのエゼキエウ&森島司の推進力を生かした突破に加え、遅攻となれば両ワイドの茶島雄介と東俊希のサイド攻撃も絡めながら鹿島ゴールへ迫って行った。33分にはエゼキエウがペナルティーエリア内へ切り込んで決定的なシュートを放ったほか、その3分後には右サイドに流れたドウグラスのクロスから中央で森島がビッグチャンスを迎えるも、ヘディングは枠を捉えることはできなかった。
 迎えた後半も展開としては「むしろ後半のほうが我々の思惑どおりにゲームが進んだ」(城福監督)はずだったが、やはりサッカーは甘くはなかった。どちらかと言えば広島がボールを保持しながら試合を進める中で、勝負に出た指揮官は58分、攻撃的な切り札である柏好文と浅野雄也を同時投入。すると、浅野のスピードを生かしたドリブルで突破口を切り開く中でチャンスがいくつか生まれ、いつ得点が入ってもおかしくない雰囲気になりつつあった。だが、鹿島の“一発”が強烈だった。76分、相手のロングフィードを前線で胸トラップしてボールを収めたエヴェラウドに独走を許し、豪快にネットを揺らされてまさかの失点。これで追いかけなければならなくなった広島は猛攻を仕掛け、あわやのチャンスをいくつか作り出したが、最後の精度を欠いて決め切れず。好内容を見せながらも1点差で敗れる悔しい結果となった。

城福浩監督 試合後コメント

前半は最初に激しいプレッシャーを受けて少し押し込まれる時間があったが、そこを凌げば自分たちの時間が来ると予想しながら試合を進めた。前半はお互いに決定的なシーンを作り合うような試合になったが、後半は我々のほうがボールを握る時間が長くなると思っていたので、一気にギアを上げて勝点3を取りたかった。私の記憶では後半は失点シーンだけ決定的な場面を作らせてしまった。そこで点を取られたところ、攻め込んで最後はネットを揺らせなかったフィニッシュの精度が浮き彫りになってしまったという意味ではすごく悔しい。むしろ後半のほうが我々の思惑どおりにゲームが進んだので、勝点ゼロで終わったのは、これをいろんな学びにして次につなげないといけない。ここまで来てくれたファン・サポーターの期待に応えられなかったので、次は必ず一緒に喜びたいと思う。
(最後の精度は個人の部分か?)もちろん、「あのシーンがどうだった」、「あそこで精度が上がれば」というのは個人が反省しないといけない。ただ、チームとしてネットを揺らすためにさらに何をやらないといけないのか。あるいは崩し切るシーンをもう一つ、二つ、三つ、どうやったら作れるのかは目指していかないといけない。全体としてはチームとして機能していたと思うので、あれだけ押し込んだのであればビッグチャンスはもういくつか作らないといけなかったと思っている。
(充実したプレーを見せていた林卓人について)前線から最終ラインを含めてチーム全体で守った中で、ある程度制限をかけられた中で卓人もプレーしていたと思う。あれだけフィールドプレーヤーが体を張ってくれれば、彼の経験からすれば、あれぐらいのプレーはしてくれる選手だと思っている。彼の声は非常によく響いていて、フィールドの選手へのただの鼓舞だけでなく、頭の整理の仕方もしっかりアプローチしてくれていたと思う。だからこそ、失点ゼロで抑えたかった。
(次節の横浜FM戦に向けて)我々のやろうとしているサッカーを引き続きやるのみ。もちろん、ゴールネットを揺らす精度のところはチームとしてさらに上げて勝点3を取れるように良い準備をしたい。