2020明治安田生命J1リーグ 第4節

試合開始日時
2020年07月12日(日)  18:03キックオフ 
試合会場
駅前不動産スタジアム
天気・気温
曇のち雨、弱風 、気温23.2℃ 、湿度78.0%
入場者数
2,694人
芝状況
全面良芝
主審
福島孝一郎
副審
西橋勲 、 塩津祐介
第4の審判
穴井千雅
35

サガン鳥栖

Away

0-0

0前半0
0後半0
18

サンフレッチェ広島

ゲームレポート

得点
5 シュート 8
9 GK 5
2 CK 4
12 直接FK 11
2 間接FK 1
2 オフサイド 1
0 PK 0
監督
金 明輝 城福 浩
スターティングメンバー
GK 18 高丘 陽平
GK 1 林 卓人
DF 2 原 輝綺
DF 2 野上 結貴 累積イエローカード
DF 3 エドゥアルド
DF 23 荒木 隼人
DF 28 森下 龍矢
DF 19 佐々木 翔
MF 22 小屋松 知哉
MF 44 ハイネル
MF 41 松岡 大起 累積イエローカード
MF 8 川辺 駿
MF 6 内田 裕斗
MF 6 青山 敏弘
MF 50 梁 勇基
MF 16 清水 航平
MF 23 本田 風智
MF 24 東 俊希
FW 9 チアゴ アウベス 累積イエローカード
MF 10 森島 司 累積イエローカード
FW 11 豊田 陽平
FW 39 レアンドロ ペレイラ
控え
GK 1 守田 達弥
GK 38 大迫 敬介
DF 13 小林 祐三
DF 3 井林 章
DF 15 パク ジョンス
MF 50 藤井 智也
MF 4 原川 力 累積イエローカード
MF 29 浅野 雄也
FW 7 金森 健志
MF 7 野津田 岳人
FW 16 林 大地
FW 9 ドウグラス ヴィエイラ
FW 20 レンゾ ロペス
FW 20 永井 龍
交代
63 森下 龍矢 → パク ジョンス
58 森島 司 → ドウグラス ヴィエイラ
63 本田 風智 → 原川 力
58 清水 航平 → 藤井 智也
77 豊田 陽平 → 林 大地
70 ハイネル → 浅野 雄也
85 梁 勇基 → 金森 健志
77 レアンドロ ペレイラ → 永井 龍
77 東 俊希 → 野津田 岳人
警告
89 永井 龍 イエローカード
退場

試合の見どころ

 サンフレッチェの反骨心が問われる戦いだ。
 リーグ3連勝を目指したホームでの前節・大分戦では、開始10分にレアンドロ・ペレイラのゴールで先制し、84分まで1-0でリードしながらも85分以降に2失点を喫してまさかの逆転負け。今季公式戦3試合連続無失点と“堅守”を誇っていた広島だが、大分戦では二つとも自分たちの判断ミスによる失点での今季初黒星とあっては「勝点を失うゲームではなかった。(選手は)受け入れるのが難しい状況だったと思う」(城福監督)。その大分戦から中3日で戦う今節・鳥栖戦では、敗戦の事実をどう受け止め、悔しさを糧に立ち向かっていくか。「悔しい負けを吹っ切れるようにしたい」(荒木隼人)と選手は反撃を誓っている。
 鳥栖撃破のポイントは、“サンフレッチェスタイル”を出し切れるかだ。大分戦では自分たちで崩れてしまった面が多分にあるが、「ミスにフォーカスされがちだが、チームとして何ができたのか。そこが重要」とキャプテン・佐々木翔は言う。85分以降の失点までに追加点を奪うことはできなかったのか、ボールをもっと保持することはできなかったのか、全員の守備の意思統一はできていたのか。失点だけに原因を求めるのではなく、全体を通してのゲームの進め方に目を向けている。
 その意味では、大分戦の教訓を生かすにはうってつけの相手だ。相手は今季リーグ戦1分2敗と勝利がないが、鳥栖らしい堅守速攻は健在。システムは[4-3-3]。前線と最終ラインをコンパクトにして組織的な守備網を形成し、ボールを奪えばスピーディーな攻撃を仕掛けてくるのが鳥栖の大きな特長である。前節・神戸戦でも左ワイド・金森健志の突破に加え、右サイドではブラジル人アタッカーのチアゴ・アウベスが巧みな技術を生かした馬力のあるドリブルで相手に脅威を与えていた。また、育成組織出身である松岡大起と本田風智というフレッシュな“19歳コンビ”を先発に抜擢している他、東京五輪世代の原輝綺や技巧派MFの原川力など全体に若い顔ぶれを配置して豊富な運動量をベースに戦ってくる。鳥栖の前節の先発の平均年齢は24歳。タフに走り続けながら堅い守備を形成する相手に対し、サンフレッチェは大分戦でなかなか発揮できなかったボールポゼッションやコンビネーションを駆使したサイド攻撃といった今まで築き上げてきたスタイルで敵を押し込み続け、得点を奪えるかが勝負の大きなカギとなる。
 中3日での“3連戦”の最後となる一戦。相手の戦いを意識しつつも、自分たちに目を向けるスタンスは変わらない。「自分たちの積み上げてきたモノと目指すモノを研ぎ澄ましていくことが大事。我々らしく戦いたい」(城福監督)。大分戦の学びを得て、進化した紫軍団の雄姿に期待だ。

城福浩監督 試合前日コメント

(連戦だが選手の状態は?)明日のキックオフまでに回復をしっかりするイメージになるが、我々がしっかりコントロールすれば(コンディションは)戻ると思っている。
我々が大事にしているのは練習場で準備できている選手を使うということ。フラットに見たら、どっちを出すか迷うぐらい良い準備をしてくれている選手がいる。前節の最後の8分ぐらいのことも含めて、のみ込むようなエネルギーを持った、大分戦を引きずることなく次に向かえるエネルギーを持った選手で向かえられればと思っている。
前節の最後の8分はもちろん猛省しないといけないし、二度とあってはいけないが、神戸戦も大分戦の85分も相手にチャンスはほとんど作らせていない。ただ、反省することがある。我々が目指すサッカーの中で何がやりたいのかを突き詰めたときに、準備できている選手の中で目指すものを明確にしていく。もう一つは、後半に、あるいは終盤に、より強いスイッチを入れていくことも意識したい。
大分戦は、相手にとってはほとんどノーチャンスだったと思う。ペナルティーエリア内で足を振られたシーンは失点までなかった。守備としてはもちろん悪くないが、ペナルティーエリア内でほとんど足を振らせなかったことだけが、我々の目的ではない。我々の今年の目標とするポジションを考えたら、もっと押し返して相手陣地でサッカーをすることの時間を最終的にはもう少し長くしたい。相手がノーチャンスだったことに満足するのではなく、それ(相手陣地でサッカー)ができれば、おそらく最後のシーンもなかったと思う。もっともっと90分の中で最初の80分、85分までは我々の攻守のクオリティーを上げることを突き進みたい。もちろん試合の終わり方についても、もっともっと試合巧者になりたいと思っている。
(鳥栖は)若い選手に入れ替えているし、まだチーム作りの途上ではあると思う。ただ、前線の外国籍選手を含めて非常に強烈な個性がある。若い選手は本当にチャレンジングで、ある意味、自分の特長を遺憾なく出している。前節・神戸戦でも先に得点を取ってもおかしくないシーンがあった。(前々節)大分戦もおそらく前半は鳥栖のほうがチャンスを作っていた。これまで得点を取れていないから、勝点を取れていないからと言って侮れる相手ではない。チャレンジングな立ち位置だということは、我々は強く警戒しないといけない。
原川(力)もそうだし、チアゴ・アウベスの左足も相当強烈。あれぐらい長い距離であれぐらいのスピードで蹴れる選手はJリーグの中でもそうはいない。相手にセットプレーや利き足で一振りする時間を与えたら、相当危ないと思う。
(観客の入るゲームとなるが?)サポーターの方がようやく入場できる環境になったことにご尽力いただいた方に本当に感謝したい。お客さんのいる前で、ホームであれ、アウェイであれ、スポーツの素晴らしさを伝えられるような闘志あふれるプレーを見せられればと思っている。

試合前情報

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本日のスターティングイレブンです! 前節から3人が入れ替わりました。チームの総合力で2試合ぶりの勝利を目指します!

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リーグ戦では昨年6月1日のJ1第14節・札幌戦以来の先発となった清水航平選手。ここぞの時に頼りになる男がチームに大きな力を与えてくれるはずです!

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選手を乗せたバスが到着しました。東俊希選手も今季リーグ戦初先発です!

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「駅前不動産スタジアム」のロッカールームです。林卓人選手が今季初先発となりました!

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本日はアウェイ・サガン鳥栖戦! 相手は今季ここまでリーグ戦3試合で1分2敗と勝利がありませんが、強力な外国籍選手や若く勢いのある選手を多数擁しており「侮れる相手ではない」と城福監督は警戒します。今日も敵地での難しい戦いが予想されますが、前節の悔しい逆転負けを払拭する勝利を目指しますので、熱いご声援をよろしくお願いします!

城福浩監督 ハーフタイムコメント

・守備は全員で意思統一すること。
・攻撃はスムーズにボールを動かすこと。
・勝負はここからだぞ!

金明輝監督 ハーフタイムコメント

・守備の時、セカンドボールをしっかり拾うこと。
・ポジショニングをもっと早くすること。
・後半も入りからしっかり集中すること。

GAME REPORT

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 敵地でタフに粘り強く戦い勝点1をもぎ取った。
 今節から制限付きながらも“有観客”でのゲームとなった一戦。2,694人の観衆が見守った試合は、序盤から一進一退の攻防で続いた。ともに最終ラインから根気強くボールをつないで攻撃を組み立てようとする中で、最後の局面では互いの守備陣が集中を切らさず対応し、両チームともになかなか効果的な攻撃を繰り出せず。前半の途中にはレアンドロ・ペレイラの惜しいヘディンシュートがあったのに対し、鳥栖のチアゴ・アウベスにもペナルティーエリア内で強烈なシュートを許したが、今季初先発となったGK林卓人が好セーブを披露して無失点で終了。前半の多くは中盤での激しい白熱したバトルが繰り広げられる拮抗した展開となった。
 後半も前半同様に激闘となった。序盤から鳥栖にボールを保持される時間帯が続いたが、そこでもサンフレッチェは集中した守りで耐え続けると、城福監督の交代策によって流れが一気に変わった。ドウグラス・ヴィエイラ、藤井智也、浅野雄也と立て続けに交代カードを切っていく中、77分には最後の交代枠で野津田岳人と永井龍を同時投入。「最後はしっかり前から守備をして、できるだけ前で奪いたかった」(城福監督)とそれまでの1トップからドウグラスと永井の2トップへシステム変更すると紫軍団が盛り返した。指揮官の狙いどおりに2トップが圧力をかけ続けることで終盤にサンフレッチェが攻勢をしかけて鳥栖ゴールへ何度も肉薄。ドウグラスがGKとの1対1を迎えたほか、藤井と浅野のスピードを生かしたサイド攻撃も加えながら最後まで勝点3を求めて戦い続けた。
 結局、最後まで1点が遠く0-0のドローに終わったが、守備では無失点で抑えきり、攻撃では途中交代の選手が流れを変える次につながる勝点1となった。「特に後半の入りは相手のペースになってしまったところで選手がよく我慢してくれたと思う。そして後から入った選手がチームのために動いて、エネルギーを注入してくれて押し返すことができた。全員でこの難しいシチュエーションを乗り越えたという手応えがある」(城福監督)。試合終盤に2失点を喫して悔しい逆転負けとなった前節・大分戦の教訓を生かした一戦となった。

城福浩監督 試合後コメント

前節は本当に悔しい負けを経験した。この経験を生かして、悔しさを払拭するためには、勝点3がどうしても欲しい試合だった。ただ、「絶対に負けたくない」という思いもあったので、シチュエーションとしては難しかったと思う。自分たちのペースの時間もあったが、特に後半の入りは相手のペースになってしまったところで選手がよく我慢してくれたと思う。そして後から入った選手がチームのために動いて、エネルギーを注入してくれて押し返すことができた。全員でこの難しいシチュエーションを乗り越えたという手応えがあるし、勝点3が取れたという手応えもあったと思う。ただ、勝点1で終わったので、そこは課題としっかり向き合って次につなげたいと思う。何よりも失点ゼロで抑えられたのは、この難しいシチュエーションの中で選手はよくやってくれたと思っている。
(野津田岳人と永井龍を投入してシステムも変えた意図は?)最後はしっかり前から守備をして、できるだけ前で奪いたかった。中盤が3枚になるので、中盤の空いたスペースをカバーしないといけないが、相手のシステムとのかみ合わせを考えたら、最後に点を取りに行く時に2トップに変えるのはありえると思っていた。それには2トップのハードワークが絶対に必要。そこは永井とドウグラスがよくプレッシャーをかけ続けてくれたと思う。
(次のゲームまでの1週間の修正点は?)我々はできるだけ前でサッカーがしたい。前線から守備をするところ、あるいは奪った後に相手を押し込むところは、より研ぎ澄まして次節へ向かいたい。また、今日のように途中から入った選手が試合を活性化させると、最後はビッグチャンスがいくつか生まれる。ベンチだけではなく、チーム全員で準備をして、先発以外の選手が最後にエネルギーを注入できるように、それで勝負を決められるようなチームの準備をしたい。