2020明治安田生命J1リーグ 第14節

試合開始日時
2020年09月05日(土)  14:05キックオフ 
試合会場
札幌厚別公園競技場
天気・気温
晴、弱風 、気温25.9℃ 、湿度61.0%
入場者数
2,104人
芝状況
全面良芝
主審
佐藤隆治
副審
山内宏志 、 熊谷幸剛
第4の審判
船橋昭次
Hokkaido

北海道コンサドーレ札幌

Away

0-2

0前半0
0後半2
18

サンフレッチェ広島

ゲームレポート

得点 :50ドウグラス ヴィエイラ
:90浅野 雄也
18 シュート 9
8 GK 13
6 CK 0
17 直接FK 17
1 間接FK 0
1 オフサイド 0
0 PK 1
監督
ペトロヴィッチ 城福 浩
スターティングメンバー
GK 1 菅野 孝憲 累積イエローカード
GK 38 大迫 敬介
DF 32 田中 駿汰
DF 2 野上 結貴 累積イエローカード
DF 20 キム ミンテ 累積イエローカード
DF 23 荒木 隼人
DF 5 福森 晃斗 累積イエローカード
DF 19 佐々木 翔 累積イエローカード
MF 7 ルーカス フェルナンデス
MF 44 ハイネル 累積イエローカード
MF 10 宮澤 裕樹 累積イエローカード
MF 6 青山 敏弘
MF 27 荒野 拓馬 累積イエローカード
MF 8 川辺 駿 累積イエローカード
MF 4 菅 大輝 累積イエローカード
MF 18 柏 好文 累積イエローカード
FW 11 アンデルソン ロペス
MF 9 ドウグラス ヴィエイラ 累積イエローカード
FW 14 駒井 善成
MF 10 森島 司 累積イエローカード
FW 48 ジェイ
FW 39 レアンドロ ペレイラ 累積イエローカード
控え
GK 29 カウィン
GK 1 林 卓人
DF 3 進藤 亮佑 累積イエローカード
DF 3 井林 章
MF 8 深井 一希 累積イエローカード
MF 26 土肥 航大
MF 26 早坂 良太
MF 25 茶島 雄介
MF 30 金子 拓郎 累積イエローカード
MF 29 浅野 雄也
MF 31 高嶺 朋樹 累積イエローカード
MF 24 東 俊希
FW 33 ドウグラス オリヴェイラ 累積イエローカード
MF 14 エゼキエウ
交代
57 荒野 拓馬 → 高嶺 朋樹
46 ハイネル → 茶島 雄介
57 宮澤 裕樹 → 深井 一希
66 森島 司 → 浅野 雄也
57 福森 晃斗 → 進藤 亮佑
66 ドウグラス ヴィエイラ → 東 俊希
57 アンデルソン ロペス → 金子 拓郎
80 柏 好文 → 土肥 航大
70 駒井 善成 → ドウグラス オリヴェイラ
90 レアンドロ ペレイラ → 井林 章
警告
78 金子 拓郎 イエローカード
37 ハイネル イエローカード
90+3 菅 大輝 イエローカード
42 レアンドロ ペレイラ イエローカード
86 佐々木 翔 イエローカード
退場

試合の見どころ

 まさにリベンジマッチだ。「札幌厚別公園競技場」での札幌戦と言えば、8月5日(水)のJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第2節で対戦したばかりとなる。しかも結果は1-2で敗れ、プライムステージ進出を逃すキッカケとなった一戦だ。さらに1年前も厚別の地ではルヴァンカップ準々決勝第1戦で負けており、最近の広島にとっては乗り越えなければならない場所である。リーグ戦では直近の4試合で勝利がない停滞した状況を変えるためにも“鬼門”で勝利し、上昇への機運を高めたいゲームだ。
 相手もかなりの気迫を持って臨んでくるだろう。サンフレッチェより一つ下の12位に位置する札幌は、リーグ戦6試合連続で勝利がない状況(2分4敗)に加え、直近のゲームである2日(水)のルヴァンカップ準々決勝ではホームで横浜FMに敗れて敗退。なかなか結果が付いてこない現状を打破するために、今節のホームでは何としても勝利を奪おうとモチベーション高く戦ってくることは必至だ。相手は横浜FM戦から中2日と疲労があるだろうが、まずは試合の入りから気持ちで負けないことが重要となる。
 また、勝てていない中でも札幌のチーム状態が復調傾向にあるのは間違いない。得点源となっていた鈴木武蔵がこの夏に海外クラブへ移籍したことに加え、一時はセンターFWの調子が上がらずMF荒野拓馬やチャナティップらを前線に置く“ゼロトップ布陣”で戦うこともあったが、前節・名古屋戦では元広島のストライカーであるアンデルソン・ロペスを1トップに配置。ひさびさに本職の選手をFWに起用した結果、好調の名古屋相手に充実した内容を見せた。結果はスコアレスドローに終わったとはいえ、後半途中からは190cmのジェイや188cmのドウグラス・オリヴェイラといった大型FWを次々に投入して攻撃の圧力を強め、決定機を何度か作り出すなど勝利してもおかしくない内容だった。さらに、ルヴァンカップ準々決勝・横浜FM戦でも同じ形を継続するなど連係を高めており、破壊力のある攻撃は要注意となる。
 5試合ぶりの勝点3を狙うサンフレッチェのポイントは、原点回帰だ。昨季はリーグで2番目に失点が少ない“堅守”を誇りながら、今季は守備で我慢ができない試合が多く、今は4試合連続失点中で合計8失点。前節・仙台戦でも先制点を奪いながら、最後まで持ちこたえられず1-1の引き分けに終わった。「一番の我々らしさは失点ゼロで進めること」と話す城福監督は、「『広島はここが強み』というのを取り戻さないといけない」と再び堅い守備の構築を目指している。相手は攻撃力の高い札幌とあっては、余計にサンフレッチェの堅守復活が求められる一戦。守り切るだけではなく、良い守備からの良い攻撃を体現するためのベースとして隙のない堅牢な組織を復活させたいところだ。

城福浩監督 試合前日コメント

我々はルヴァンカップはすでに敗退したので、一昨日(2日)試合のあった札幌よりは状態は良いと思う。移動はあったが、直行便で札幌に来られたのでコンディションは非常に良いと思っている。我々が勝点に対して意欲的だと見せられる試合をキックオフからしたい。
ここ何試合かは悔しい試合が続いている中で、選手も結果と原因に向き合いながら、話もしながらみんなでやってきた。いい頭の整理の状態で臨めると思う。
(札幌はつなぐだけでなく、ロングボールもあるが?)むしろ、今年はその傾向のほうが強いと思う。ルヴァンカップで対戦した時も我々のほうが後ろからつないでいた。札幌のほうがよりシンプルに前を使ってきた。前線にはフィジカルの強い選手もいるし、そこからのコンビネーションもあるので気を付けたい。
(前回対戦で決勝点を奪われたドウグラス・オリヴェイラについて)ハードワークしてくるし、フィジカル的には相当高いものがある。ただ、アンデルソン・ロペスも出てくると思っている。彼らのストロングを意識しないといけないが、まずは我々らしくアグレッシブに攻守においてやることが大事になる。
基本的にはアグレッシブにゲームに入りたい。もちろん勝点1も大事な「1」なので、それを意識しながら戦うが、アグレッシブに入ることは変わらない。それはどの試合も一緒。(連戦となるが)とにかく明日の試合で勝点3を取って帰りたい。

試合前情報

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本日のスターティングイレブンです! 青山敏弘選手が先発復帰となりました。今日もチーム全員の力を合わせて勝利を掴みにいきます!

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本日、井林章選手とともに30歳の誕生日を迎えたハイネル選手。バースデー勝利を狙います!

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選手を乗せたバスがスタジアムに到着しました。それぞれ勝利に向けて気合十分です!

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「札幌厚別公園競技場」のロッカールームです。大迫敬介選手は5試合ぶりの無失点を目指して戦いに挑みます!

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本日はアウェイ・北海道コンサドーレ札幌戦! 相手は名将・ペトロヴィッチ監督率いる高い攻撃力を誇る強豪です。今日も敵地での難しい戦いが予想されますが、チーム一丸となって5試合ぶりの勝利を目指しますので、熱いご声援をよろしくお願いします!

城福浩監督 ハーフタイムコメント

・サイドの守備はサポートを早くすること。
・勇気を持って我々らしくボールをつないでいこう。
・切り替えのところが勝負だぞ!

GAME REPORT

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 城福サンフレッチェの真骨頂である“堅守”が見事に発揮された戦いとなった。
 この日の広島は、序盤から我慢の時間帯が続いた。スタイルである後方からのビルドアップで攻撃を組み立てようと試みるも、直近のゲームから中2日とは思えない強度と攻守の切り替えを見せてきたホーム・札幌のプレスに大苦戦。さらに前線に配置された190cmの大型ストライカーであるジェイと元広島所属のアンデルソン・ロペスの推進力によって押し込まれる展開が多く、なかなか敵陣地へ侵入できない時間帯が続いた。さらに18分には、相手の背後を突いたドウグラス・ヴィエイラがPKを獲得するも、これをキッカーのハイネルがポストに当てて、まさかの失敗。最近のゲームで見られていたチャンスを作りながらも決め切れない嫌な空気がチームに漂い始めた。
 ただし、この試合のサンフレッチェは守備の集中力が素晴らしかった。「CKから危ないシーンがいくつかあったが、前半は我々の中を固めたところを崩された認識はない」(城福監督)との言葉どおり、セットプレーからあわやのピンチを招く場面はあったものの、流れの中からは決定機をほとんど作らせず。前半に11本のシュートを打たれた中でもそのほとんどがミドルレンジばかりであり、中央を堅く閉じた守備が決壊することはなかった。
 すると、「PKを外した後でもみんなが声を掛け合って、チームのオーガナイズを崩さなかった。組織だったコレクティブな守備と攻撃はやり続けてくれた」と指揮官が称えた選手の頑張りが後半になってようやく実を結んだ。50分、前線でボールを受けたドウグラスが一度は相手に奪われたものの、素早い切り替えですぐに奪い返してレアンドロ・ペレイラから左サイドへ展開。パスを受けた柏好文の右足でのアーリークロスをドウグラスが頭で合わせて先制点を奪うことに成功した。
 その後は同点に追い付こうと、5枚の交代枠をすべて使ってきた札幌の圧力を受ける時間帯が再び続いたが、サンフレッチェも選手交代を活用しながら守備を固め、カウンターで追加点を狙いに行く。前半と同じくCKからピンチの場面はあったが、粘り強く最後の局面では体を張ってゴールを阻止。同点弾を許さずにゲームを進めて行くと、最後に貴重な追加点が生まれた。90分、相手の背後に抜け出た浅野雄也が対峙する札幌DFをワンフェイントでかわして左足を一閃。これで勝負を決定付けた広島がリーグ戦5試合ぶりの勝利を奪った。
「内容は悪くない、チャンスを多く作っている自負はあった。だからこそ、勝点が伸びないのはもどかしい思いがあった。ハードワークして我々らしく戦えば結果が出ると、選手が確信を得られたという意味では大きな1試合だと思う」(城福監督)。ここ数試合は好内容を結果に結び付けられなかった広島だが、“無失点勝利”という神髄を見せてようやくトンネルを脱出した。


城福浩監督 試合後コメント

ここ何試合かは内容に対して結果が伴っていない状況だった。我々の中でもこれを打破したい思いはあったし、目指しているものが間違っていないとチーム全体で確信したかったので、今日はどうしても勝点3を取りたかった。(1カ月前の)ルヴァンカップで札幌に負けたこともあったので、それを含めて、今の我々が積み上げてきているものを出して勝点3で終えられたのは非常に良かった。リモートで応援してくださっている広島の方々にも良い報告ができたと思う。
(2得点について)もちろん我々はボールを繋ぎきってキレイな得点も狙いたいが、相手も必死なのでそんなに全部がうまくいくわけがない。ボールを失った瞬間の切り替えはずっと言ってきたし、そこは我々のベース。あそこ(1点目)はドウグラスが自分のミスを素早く切り替えて、奪ったところからボールがサイドに流れて、彼自身のところにまたボールが行った。我々が強く意識しているものがしっかりと得点につながったと思う。2点目については、相手も前がかりに来るので、しっかり中を閉じながらボールを取ったら裏を狙うことを選手全員が共有してくれた。
(茶島雄介選手が途中から右サイドに入ってゲームが活性化したが?)「中をしっかり閉じてくれ」とは伝えた。あとは、ボールにアタックするところ、中を閉じるところの行ったり来たりを何回もやらないといけない。特に勝っているゲームではそこは大事になる。彼は理解力があるので、やってくれた。また、(終盤には)右サイドに井林が入ったので、高さも含めて守備の安定感が出たことで、彼のチャレンジングなプレーもやりやすくなったと思っている。
(前半は泥臭く粘り強く守ったが?)CKから危ないシーンがいくつかあったが、前半は我々の中を固めたところを崩された認識はない。ただ、自分たちももう少し相手陣地でボールを回す時間を取りたかった。我々の中盤にもボールを出せる武器があるので、彼らにもう少しボールを預けられる状況を作りたかったが、PKを外した後でもみんなが声を掛け合って、チームのオーガナイズを崩さなかった。組織だったコレクティブな守備と攻撃はやり続けてくれたと思っている。
(今日の勝利は大きいのでは?)内容は悪くない、チャンスを多く作っている自負はあった。だからこそ、勝点が伸びないのはもどかしい思いがあった。ハードワークして我々らしく戦えば結果が出ると、選手が確信を得られたという意味では大きな1試合だと思う。