2020明治安田生命J1リーグ 第16節

試合開始日時
2020年09月13日(日)  18:33キックオフ 
試合会場
等々力陸上競技場
天気・気温
雨のち曇、中風 、気温24.5℃ 、湿度82.0%
入場者数
4,770人
芝状況
全面良芝
主審
東城穣
副審
聳城巧 、 勝又弘樹
第4の審判
鶴岡将樹
7

川崎フロンターレ

Away

5-1

1前半0
4後半1
18

サンフレッチェ広島

ゲームレポート

:14田中 碧
:47レアンドロ ダミアン
:50山村 和也
:51田中 碧
:88小林 悠
得点 :90浅野 雄也
13 シュート 4
4 GK 7
5 CK 3
10 直接FK 9
4 間接FK 1
4 オフサイド 1
1 PK 0
監督
鬼木 達 城福 浩
スターティングメンバー
GK 1 チョン  ソンリョン
GK 38 大迫 敬介
DF 13 山根 視来 累積イエローカード
DF 2 野上 結貴 累積イエローカード
DF 4 ジェジエウ
DF 23 荒木 隼人 累積イエローカード
DF 34 山村 和也
DF 19 佐々木 翔 累積イエローカード
DF 7 車屋 紳太郎 累積イエローカード
MF 44 ハイネル 累積イエローカード
MF 6 守田 英正 累積イエローカード
MF 8 川辺 駿 累積イエローカード
MF 25 田中 碧 累積イエローカード
MF 6 青山 敏弘
MF 8 脇坂 泰斗 累積イエローカード
MF 18 柏 好文 累積イエローカード
FW 30 旗手 怜央
MF 9 ドウグラス ヴィエイラ 累積イエローカード
FW 19 齋藤 学
MF 10 森島 司 累積イエローカード
FW 9 レアンドロ ダミアン 累積イエローカード
FW 39 レアンドロ ペレイラ 累積イエローカード
控え
GK 27 丹野 研太
GK 1 林 卓人
DF 2 登里 享平
DF 3 井林 章
MF 10 大島 僚太
MF 30 柴崎 晃誠
MF 18 三笘 薫
MF 25 茶島 雄介
MF 41 家長 昭博 累積イエローカード
MF 24 東 俊希
FW 20 宮代 大聖
MF 29 浅野 雄也
FW 11 小林 悠
MF 14 エゼキエウ
交代
46 脇坂 泰斗 → 大島 僚太
51 ドウグラス ヴィエイラ → エゼキエウ
46 旗手 怜央 → 三笘 薫
51 森島 司 → 茶島 雄介
71 レアンドロ ダミアン → 小林 悠
64 ハイネル → 浅野 雄也
71 齋藤 学 → 宮代 大聖
72 青山 敏弘 → 柴崎 晃誠
89 田中 碧 → 家長 昭博
72 柏 好文 → 東 俊希
警告
退場

試合の見どころ

 まさにJ最強クラブとの対決だ。2017年、18年とJ1を連覇し、昨季はJリーグYBCルヴァンカップを初めて制するなど、近年の日本サッカーをけん引している川崎F。今季はさらに凄みを増しており、ここまでリーグ戦13勝2分1敗、47得点15失点という圧倒的な戦績で首位を独走中だ。「このままJリーグの首位を走り続けさせて終わらせるわけにはいかない。川崎Fさんの背中が見えるような戦いをしたいと思う」(城福監督)。9位に位置するサンフレッチェは、川崎Fより2試合消化が少ないとはいえ、勝点差は実に「20」。背中はまだまだ遠いところにあるが、少しでも差を縮めるために、この直接対決を何としても制したいところだ。
 相手は強者であるがゆえんの陣容が揃っている。システムは[4-3-3]を採用しており、特に中盤以降は豪華絢爛な顔ぶれだ。MFの3枚はJ随一のパサーである大島僚太を筆頭に、日本代表経験者の守田英正やU-23日本代表の田中碧、技術のある脇坂泰斗、下田北斗らを交互に起用している。最近になってケガから復帰した川崎Fのレジェンド・中村憲剛でさえも簡単にメンバー入りできない構成であり、まさにハイレベルの中盤だ。
 そして、さらに強烈なのが前線の3トップだ。センターFWを17年のMVPである小林悠と元ブラジル代表ストライカーであるレアンドロ・ダミアンが争い、両ワイドには18年のMVP・家長昭博やJ屈指のドリブラー・齋藤学、超即戦力の大卒リーキーですでに8得点を決めている三笘薫、旗手怜央が顔を揃える。また、前節・神戸戦では、20歳の宮代大聖がJ1初ゴールとなる決勝点を奪うなど、ここにきて新星も誕生した。まさに厚過ぎるほどの選手層を誇る川崎Fの前線は、数パターンの組み合わせが試合によって変わる変幻自在の攻撃だ。
 対処策としても誰かを抑えればいいというわけではない。相手に引かれた場合でも細かなパスワークでのコンビネーション&高いテクニックを生かした個人突破で密集地帯でも打開してくる。押し込まれたとしても両ワイドのスピードを生かした迫力あるショートカウンターもある。ボールを奪われた際の切り替えも早い。実力者が揃いながら攻守においてまとまりのある川崎Fから勝利を奪うのは、やはりかなりの難題だ。
 もっとも、狙いどころがないわけではない。「自分たちらしさをとにかく出すこと。今、目指している、志向しているものを出し切ることが相手の攻略になると思っている」と城福監督。川崎Fの前節・神戸戦を見れば、相手にボールを保持される時間が長く、守備の穴を突かれて試合終盤までリードを許す展開だった。結果的にPKで追い付き、宮代のゴールで逆転しているが、守備組織が完璧なわけではない。広島としては、破壊力ある川崎F攻撃陣に対して忍耐強く守ることもそうだが、守備の時間を減らす上でも、そして相手の隙を突く上でも、恐れることなくボールを支配して攻撃を繰り出すことが最大の対策となる。イコール、それは城福サンフレッチェが積み上げてきたスタイルだ。2連勝中の勢いそのままに、自分たちの力を川崎Fに思い切ってぶつけ、後半戦への上位追撃態勢に向けた勝利を奪いに行く。

城福浩監督 試合前日コメント

川崎Fは個人のレベル、スキルが非常に高い。その中でもハードワークして前線から守備をしてくる。安易な奪われ方をしたら、フィニッシュに至るまでの精度が非常に高い。得点を見るとほとんどがショートカウンター。前線からのハードワークと奪った後のスピードに乗った中のスキルの高さは川崎Fの得点源になっている。もちろん、遅攻でのいろんな引き出しはあるが、カウンターの備えはしっかりしないといけない。ただし、我々としては、それを恐れて蹴るのかと言うと、自分たちがやってきた切り替えとポジショニングは勇気を持ってやりたい。前節は裏へのランニングで得点も取っている。その動きをすれば、裏も空いてくる。相手の良さを恐れるのではなく、それを認識しながら自分たちはよりハードワークして、勝機を見出したい。
(攻撃では)ショートカウンターをするには、前提として押し込むということ。ボールを奪った後に我々が押し込めるかどうか。クリアした後にプレスに行く繰り返しは、おそらく疲弊するだけになる。サイドで我々がフットボールをして、押し込んだ後、失った後が勝負になる。お互いにそうだと思う。もちろん、選手ややり方が違っても、大枠のスタイルとしたら、押し込んだ後の奪い返したショートカウンターのやり合いになると思っている。自分たちがいかに攻撃面においては高い位置で強い強度と早い切り替えで奪い返せるか。そのために押し込めるかは一つのキーになる。逆もしかりで、押し込まれた時に、いかに1本2本でプレッシャーをかいくぐれるか。もう一つは、奪われる時もあるので、そこで粘り強く、我々らしいオーガナイズで中央を締められるようにしたい。目の前でシュートが打たれることがないように寄せの強さも必要になる。
(相手は三笘薫が好調だが?)やはりスピードがあるし、縦へのスピードを見せながら中に入ってきて、巻きのシュートもあるし、股が開くタイミングを見てシュートも打てる。一つの形が完全にある。そこはチーム全員でケアをしないといけない。縦へのスピードは、一発で裏に抜け出されないようにしないといけない。
(狙いは?)自分たちらしさをとにかく出すこと。今、目指している、志向しているものを出し切ることが相手の攻略になると思っている。特に中、中へ行かず、外でしっかり崩すこと。そうすれば、最終的には中が開く。我々らしく、しっかりサイドでサッカーをしたい。
(独走する首位相手だが?)私も楽しみでしかない。我々の積み上げてきたこと、やろうとしていることが、どこまで通用するのか、チャレンジングな気持ち。我々ならやれると思っている。今年の目標を考えても、諦めていない。少なくとも、川崎Fの背中が見えるところよりも手が届くところまで行った中で終盤戦を迎えたいと思っている。まだまだ背中が遠くてまったく見えていないが、明日の試合はそのキッカケになればと思う。

試合前情報

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本日のスターティングイレブンです! 前節から先発6人が入れ替わりました。今日もチームの総合力で勝利を目指します!

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2試合ぶりの先発となる青山敏弘選手。勝利へ導く一撃必殺のパスに期待です!

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選手を乗せたバスがスタジアムに到着しました。これから戦闘モードへ入っていきます!

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「等々力陸上競技場」のロッカールームです。ハイネル選手は古巣対決となります!

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本日はアウェイ・川崎フロンターレ戦! 相手は首位を独走する、まさに現在の最強クラブです。敵地での険しい戦いが予想されますが、チーム全員の力を結集して勝利を目指しますので、熱いご声援をよろしくお願いします!

城福浩監督 ハーフタイムコメント

・オーガナイズしながら辛抱すること。
・このままいけばチャンスはある。
・切り替わった瞬間が勝負だぞ!

鬼木達監督 ハーフタイムコメント

・ロングボールを蹴られた時のセカンドボールへの意識を高めよう。
・攻撃から守備の切り替わりが早いから、リスク管理をしっかりしよう。
・攻撃は最後の部分を丁寧に。もう1点取りに行くぞ!

GAME REPORT

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 サンフレッチェにとっては想定外の屈辱的なゲームとなった。
 圧倒的な戦績で首位を独走する川崎Fのホームに乗り込んだ一戦。2連勝中の広島は自慢の堅守に加えて、これまで積み上げてきたポゼッションサッカーが強豪相手にどこまで通用するのか問われる試合となったが、試合は序盤から川崎Fのパワーに押される展開となってしまった。前線からハイプレスをかけてきた相手に対してなかなかボールを保持できずにいると、相手の猛攻を受ける展開に終始。すると14分、広島の左サイドをパスワークで攻略されると、田中碧に決められて先制を許してしまった。その後、試合は膠着状態となり、広島がボールを握る時間も次第に増加。レアンドロ・ペレイラが決定的なヘディングシュートを放つなどチャンスも少しずつ作り始めた中で、前半を0-1で折り返した。
 広島としては逆転への機運が高まりつつあった後半だったが、この試合は入りがすべてだった。「前半に同点に追い付きそうな場面があったことで、後半は前がかりで入ってしまったのかもしれない」(城福浩監督)。同点を狙いに行った後半開始早々の47分、今度は広島の右サイドをドリブルでこじ開けられると、最後はレアンドロ・ダミアンに押し込まれて0-2。これで気持ちが下がってしまったのか、その3分後となる50分に山村和也、51分には再び田中にゴールを許して0-4と後半開始6分間で試合を決定付けられてしまった。
 堅守を誇っていた紫軍団としては、立て続けに失点を喫する反省点の多い内容となってしまったが、最後の最後に意地を見せたのはこの試合の唯一のプラス材料だ。「屈辱的な5失点を食らった後に、諦めずに、ゲームを捨てずにボールを追いかけた姿勢は、このチームの良さだと思う。そういうメンタリティーが広島の良さだと思うので、そこは大事にしていきたい」(城福監督)。失点を重ねながら5枚の交代枠をすべて使い切って次第に盛り返した中で、88分にPKから5点目を許したものの、90分に途中出場・浅野雄也が左足で豪快に決めて一矢は報いた。もちろん、今季最多となる5失点は大きな反省が必要だが、大量失点しながらもゴールへの姿勢を最後まで見せて戦い抜いたことは次節以降の“反撃”に向けて重要な要素だ。

城福浩監督 試合後コメント

もちろん今日は勝点3を取りに行ったし、多くの失点をすることは想定していなかった。結果として5点を取られて負けたのは悔しいし、自分たちの今の現在地をしっかりと受け止めなければいけない試合だった。広島でリモートで応援してくださっている方々に残念な思いをさせてしまったと思っている。特に後半の入りのところで緩んだわけではないが、組織として堅さが足りなかったと思う。1対1のところで負けてしまったことで2失点目の場面は始まったが、あれは組織としてしっかり守らないといけなかった。前半に同点に追い付きそうな場面があったことで、後半は前がかりで入ってしまったのかもしれない。映像を見てみないと分からないが、後半の入りはおおいに反省しないといけない。また、2失点目を食らった時に、そこで止めないといけなかったが、浮足立ってしまったところも修正していかないといけない。ただ、屈辱的な5失点を食らった後に、諦めずに、ゲームを捨てずにボールを追いかけた姿勢は、このチームの良さだと思う。そういうメンタリティーが広島の良さだと思うので、そこは大事にしていきたい。今日出た反省をしっかり次に生かしていければと思っている。
(5失点で選手が学んだ部分は?)もちろん川崎Fのクオリティーの高さは認識していた。一つ判断を間違ったらそこを使われて、フィニッシュまで持って行かれるのは分かっていた。そこの隙を作らないチームにはしていきたい。ただ、前半は(1失点した後に)しっかり盛り返して、チャンスも作れていた。ゲーム全体の運び方として、後半の入りや時間帯によってどういう我慢の仕方をしないといけないのか。相手は交代選手も含めて個があるので、そこを認識しながら、前半と後半の入りを意識しないと、川崎Fのように個のタレントが揃ったチームに対しては難しくなる。前半と後半の入りは、学んでいかないといけない。
(交代で入ったエゼキエウと浅野雄也が活力を与えたが?)交代選手がチームによりエネルギーを与えるのは、我々のテーマ。チームがヘッドダウンしそうな時に交代で入って行った選手がハードワークしてくれたことは、このチームの良さだと思う。