2020明治安田生命J1リーグ 第15節

試合開始日時
2020年09月09日(水)  19:03キックオフ 
試合会場
エディオンスタジアム広島
天気・気温
晴、弱風 、気温23.2℃ 、湿度90.0%
入場者数
1,948人
芝状況
全面良芝
主審
村上伸次
副審
武田光晴 、 川崎秋仁
第4の審判
小屋幸栄
18

サンフレッチェ広島

Home

4-1

1前半0
3後半1
11

清水エスパルス

ゲームレポート

:31エゼキエウ
:71ドウグラス ヴィエイラ
:81レアンドロ ペレイラ
:88柏 好文
得点 :90+2カルリーニョス ジュニオ
19 シュート 12
5 GK 11
6 CK 5
12 直接FK 8
1 間接FK 1
1 オフサイド 1
0 PK 0
監督
城福 浩 ピーター クラモフスキー
スターティングメンバー
GK 38 大迫 敬介
GK 39 大久保 択生
DF 3 井林 章
DF 13 宮本 航汰
DF 23 荒木 隼人
DF 5 ヴァウド 累積イエローカード
DF 19 佐々木 翔 累積イエローカード
DF 2 立田 悠悟 累積イエローカード
MF 25 茶島 雄介
DF 21 奥井 諒 累積イエローカード
MF 30 柴崎 晃誠
MF 22 ヘナト アウグスト
MF 8 川辺 駿 累積イエローカード
MF 6 竹内 涼 累積イエローカード
MF 24 東 俊希
MF 14 後藤 優介
MF 29 浅野 雄也
FW 11 ジュニオール ドゥトラ
MF 14 エゼキエウ
FW 10 カルリーニョス ジュニオ 累積イエローカード
FW 9 ドウグラス ヴィエイラ 累積イエローカード
FW 16 西澤 健太
控え
GK 1 林 卓人
GK 1 西部 洋平
DF 2 野上 結貴 累積イエローカード
DF 15 金井 貢史 累積イエローカード
MF 6 青山 敏弘
DF 24 岡崎 慎 累積イエローカード
MF 44 ハイネル 累積イエローカード
MF 17 河井 陽介
MF 18 柏 好文 累積イエローカード
MF 37 鈴木 唯人 累積イエローカード
MF 10 森島 司 累積イエローカード
FW 20 中村 慶太 累積イエローカード
FW 39 レアンドロ ペレイラ 累積イエローカード
FW 30 金子 翔太
交代
58 川辺 駿 → 青山 敏弘
60 ジュニオール ドゥトラ → 金子 翔太
58 エゼキエウ → 森島 司
60 西澤 健太 → 中村 慶太
67 柴崎 晃誠 → ハイネル
76 竹内 涼 → 河井 陽介
67 浅野 雄也 → 柏 好文
76 宮本 航汰 → 鈴木 唯人
76 ドウグラス ヴィエイラ → レアンドロ ペレイラ
警告
退場

試合の見どころ

 序盤戦は中位に沈んだ紫軍団の反撃の秋が始まる。
 9月初めのゲームとなった5日(土)の前節・札幌戦では、敵地ながらも2-0の勝利。それまでの直近4試合では失点を重ねて2分2敗と結果が付いてこなかったが、札幌戦では“堅守”という城福サンフレッチェの原点を蘇らせ、好機を確実にモノにして5試合ぶりの勝点3を奪い取った。それまでも特に攻撃面では内容は悪くなかっただけに「ハードワークして我々らしく戦えば結果が出ると、選手が確信を得られたという意味では大きな1試合」(城福監督)と無失点での勝利は次につながる戦いとなったのは間違いない。
 今節はその確信を持って“連勝”へ突き進むゲームとなる。ホームに清水を迎え撃つ一戦は、再び広島の守備力が試される試合だ。対戦相手であるオレンジ軍団の今季の最大の特長は、何と言っても“攻撃”である。昨季のJ1を制覇した横浜FMで2年間ヘッドコーチを務めたピーター・クラモフスキー監督を迎えて新たなスタートを切った今季、ここまで2勝3分9敗の勝点9で17位と産みの苦しみを味わっているが、得点数19はリーグで10番目に多い。“攻撃サッカー”を志向する横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督を長く師事してきたクラモフスキー監督とあって、やはり清水でも同様のスタイルを植え付けている。
 清水の前線にはそのスタイルを可能にする力のある選手が揃っているのも確かだ。[4-3-3]システムを形成する前線3人はカルリーニョス・ジュニオ、西澤健太、金子翔太という上背はないが、俊敏性に優れた得点力のあるアタッカーを最近ではほぼ固定。そこにジュニオール・ドゥトラといった個の強さを持ったブラジル人も組み込んでくる。中盤にも機動力に優れた後藤優介や高い個人技を備える中村慶太、パスの供給源である竹内涼という攻撃力のある選手を配置してゲームを支配しに来る。また、ゴールの半分以上をセットプレーから奪っており、精度の高いキックを放つ西澤らのFKやCKは要注意だ。
 ただし、相手には付け入る隙があるのも事実である。強力な攻撃とは反対に失点数31はリーグ最多。今季ここまで14試合中1試合しか無失点ゲームがないように守備の課題は明白だ。4連敗中の現在もすべて複数失点を喫しており、この弱点を突かない手はない。サンフレッチェとしては、相手を攻略するためにもまずは前節・札幌戦で見せた組織的かつ粘り強い“堅守”で清水を封じること。そうすれば、時間の経過とともに必ず相手守備陣に隙が生まれてくる。あとは、その穴を自慢のコンビネーションサッカーで突いていきたいところだ。

城福浩監督 試合前日コメント

(台風で昨日は練習がオフになったが)2日前に練習をやらなかったのは僕も初めてだし、選手も初めてだと思う。昨日は天候によって夕方に集合させるとか、暴風圏の時には迂闊にできない。また、(台風の)様子を見てここ(吉田町)まで来させるよりも、選手の精神的な疲労感を考えたら思い切って休みにしたほうがいい状況だった。コンディション的なモノの心身の両方を考えて、思い切って休んだ。体のコンディションはやらないよりはやったほうがいいが、そこはトータルでそういう決断をした。ただ、選手の今日の表情を見たら、逆に良いリフレッシュになったと思う。
(明日の相手である)清水はカウンターがすごく鋭い。ボールをつないで来るイメージがあるが、得点になっているのはほとんどがカウンター。右足の一振りを持っている選手もいるし、スピードがあるので、そこに対しては注意したい。また、キックの精度も非常に良いのでセットプレーでも点を取っている。そこも注意しないといけない。
我々はできるだけ前でサッカーがしたいので、前でボールを奪えると相手陣でサッカーができる。前節・札幌戦もそこに意識を集中させた。また、もう一つは自分たちのゴール前でカギをかける。そのメリハリ。相手のゴール前で良い守備をする、自分たちのゴール前ではそんなに簡単には足を振らせない。この両ゴール前でのやり方は継続したい。
(清水に勝利して首位・川崎F戦に臨みたいのでは?)もちろん、そういうふうに思っている。ただ、明日の試合で勝点3を取らないと、次への準備のモチベーションが下がるわけではないが、明日勝つことによって、独走状態の川崎Fと対戦できるモチベーションがさらに高まる。どんな形でも良いので、全員で勝点3を取りにいきたい。

試合前情報

photo
本日のスターティングイレブンです! 前節からスタメンを6名変更し、フレッシュなメンバーでアグレッシブに戦います!!

photo
選手バスがスタジアムに到着! 柴﨑晃誠選手は、第6節・G大阪戦以来のスタメン出場となります。いぶし銀の活躍に期待です!

photo
本日のロッカールームです。エゼキエウ選手が、公式戦初スタメン! 浅野雄也選手とのフレッシュなコンビで、ゴールを狙います!

photo
本日はホーム・清水エスパルス戦! 相手は攻撃陣に強力なタレントを揃える難敵です。中3日の連戦であり、今日もタフな戦いが予想されますが、チームの総合力で勝利を目指しますので、熱いご声援をよろしくお願いします!

城福浩監督 ハーフタイムコメント

・前からの守備は声をかけ合いながらハメていくこと。
・相手のカウンターには気を付けること。
・後半もキックオフから力を使い切るぐらいのパワーでいこう!

ピーター・クラモフスキー監督 ハーフタイムコメント

・もう1回集中して後半に入ろう。
・キープして空いたスペースをうまく使うこと。
・もっと前へ飛び出す回数を増やそう。

GAME REPORT

photo
photo

photo
photo

photo
photo

photo



 上位追撃を狙うサンフレッチェが総合力の高さを示した。
 この日の広島は思い切ったメンバー構成で臨んだ。5試合ぶりの勝利を奪った前節・札幌戦から、「チャンスを与えたかった」(城福浩監督)との理由で先発6人の変更を決断。清水戦が加入後初スタメンとなった22歳のエゼキエウや第8節・横浜FC戦以来の先発となった20歳の東俊希などを抜擢するフレッシュな陣容となった。
 この狙いはズバリとハマった。序盤からリズムをつかんだ広島は、最後尾からパスをつないできた清水に対して前線からのプレスで網をかけて押し込むだけでなく、攻め込まれた時でも組織的に封じてテンポの良いカウンターで反撃を繰り返す。27分にはCKから佐々木翔が決定機を迎えるなど、得点の匂いがジワジワと漂い出すと、31分に待望のゴールが生まれた。自陣最終ラインから的確なパスワークで一気に攻め込むと、ボランチ・柴崎晃誠のパスを受けたエゼキエウがペナルティーエリアやや外から左足を振り抜いて先制。初先発の背番号14がいきなり期待に応える働きを見せた。
 その後は1点を奪い返すために反撃に出てきた清水にボールを保持される時間帯が増えたが、紫軍団は 自陣に堅いブロックを敷いて対応。ペナルティーエリア内には進出させずに中央を封鎖して堅守を築く。1点をリードしたまま後半に突入しても、前からのプレスと後方でのブロックというメリハリのある堅い守りで主導権を握り続けたサンフレッチェは、攻撃に移ってもサイドを起点にした細かなパスでのコンビネーションや鋭いショートカウンターの両方を繰り出しながら効果的に攻めていった。
 そして、58分以降からは青山敏弘や森島司、柏好文、ハイネルと温存していた“主力”を次々に投入して攻守でよりパワーを強めていくと、勝負を決める追加点を次々と奪った。71分、大迫敬介のロングフィードに抜け出したドウグラス・ヴィエイラが絶妙なループシュートを放って2-0。さらに勢いを止めずにトドメを刺しに行った紫軍団は、81分にハイネルのクロスから途中出場のレアンドロ・ペレイラが豪華に右足で決めると、88分にはゴール前のこぼれ球を柏好文が押し込んで4点目を奪った。その後、アディショナルタイムに1失点を喫したのは反省点だが、終わってみれば今季最多得点となる4-1の完勝となった。
 これまでサブに甘んじることの多かった選手たちの活躍について城福監督は、「彼らがしっかりとパフォーマンスを出せたということは、逆を言えば今日の試合でベンチに入れなかった選手の励みになったと思う。やり続けていれば、チャンスは訪れて来る。そしてチャンスの時にしっかりプレーができる。そういう後押しをしてくれた選手たちだと思うので、彼らのパフォーマンスは大きかったと思っている」と大きな賛辞を贈った。

城福浩監督 試合後コメント

前節に勝ったことをつなげるためにも、あるいはその前のホームで悔しい勝点1を晴らすためにも、今日はファン・サポーターと共に勝点3を取って喜び合いたい試合だった。自分たちが上に食らい付いていくためにも、今日は絶対に負けられないという思いを持って選手は戦ってくれたと思う。ゴール前の集結のところ、粘り強い守備、相手のゴールに向かっていくランニングは今かなり意識している。そこをしっかり出せて4点取れたことは非常に良かった。ただ、最後はゼロに抑えないといけなかったし、5点目が取れそうな中でボールを失い、押し返されての1失点はゲームの運び方を含めて、しっかり反省したいと思っている。
(初先発でゴールを奪ったエゼキエウについて)守備のベーシックなところのやり方は、来日してからかなり伝えてきた。ただ、彼は基本的に攻撃の人間。彼の良さを削らない中で18人に入れるかどうかのところで今までやってきた。今はカップ戦を含めて(他の公式戦が)ない中で、彼自身をどういうふうに成長させていくか。あるいは、彼だけでなく、他の選手をどう起用して底上げをしてチームに刺激を入れていくか。選手層を厚くしていくかは大きなテーマだった。試すとしたら、ここだと思っていた。前節に勝ったことも大きな理由になるし、何よりも練習場でやり続けている選手の一人だったので、思い切ってチャンスを与えた。今日に関しては、あるいは昨日ぐらいからは、自信を持ってアグレッシブなプレーをしてほしいと思っていた。もちろん、守備に関して最低限の切り替えと球際の厳しさは伝えたが、あまり守備のことで頭がいっぱいになることなく、ピッチに立たせようと思っていた。ただ、来日してからやり続けていた守備は、ある程度は出せたと思う。彼は球際が意外と早い。ボールを引っかけられるという意味でも、攻守において少し手ごたえが得られたゲームだったと思っている。
また、井林も柴崎もそうだが、なかなか試合に絡めない中でも本当に歯を食いしばってやっている選手がこのチームにはいる。彼らがしっかりとパフォーマンスを出せたということは、逆を言えば今日の試合でベンチに入れなかった選手の励みになったと思う。やり続けていれば、チャンスは訪れて来る。そしてチャンスの時にしっかりプレーができる。そういう後押しをしてくれた選手たちだと思うので、彼らのパフォーマンスは大きかったと思っている。
(前節から先発6人を入れ替えた意図は?)もちろん、出続けている選手は疲労がある。ただ、それよりも大きな理由はチャンスを与えたかったということ。今は練習試合もコロナ禍でなかなかできない中でトレーニングを歯を食いしばって一生懸命やってくれている選手たちにどういうチャンスを与えるかは、今年のシーズンは簡単ではない。それでも彼らに「リーグ戦でもやれるんだ」という場を与えたかった。その判断基準は練習場で頭から湯気が出るトレーニングをやり続けているかどうかだった。起用した私にとっても彼らのパフォーマンスは嬉しい。
(次節の首位・川崎F戦に向けて)このままJリーグの首位を走り続けさせて終わらせるわけにはいかない。川崎Fさんの背中が見えるような戦いをしたいと思う。もちろん、勝点3を取れたとしても背中が見えるような状況ではないが、我々が今やれる最大限のことをやって、どれぐらいやれるか。勝点を取りに行く試合をしっかりしたい。自分たちも目標がある。まだまだ諦めていないし、ここから追い上げて行けるようなベストな準備をしたい。