2020明治安田生命J1リーグ 第23節

試合開始日時
2020年10月18日(日)  17:03キックオフ 
試合会場
エディオンスタジアム広島
天気・気温
晴、弱風 、気温16.4℃ 、湿度74.0%
入場者数
8,005人
芝状況
全面良芝
主審
松尾 一
副審
中野卓 、 渡辺康太
第4の審判
小屋幸栄
18

サンフレッチェ広島

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2-1

2前半0
0後半1
17

ヴィッセル神戸

ゲームレポート

:43佐々木 翔
:45+3レアンドロ ペレイラ
得点 :84ダンクレー
16 シュート 8
5 GK 8
3 CK 2
5 直接FK 13
1 間接FK 1
1 オフサイド 1
0 PK 0
監督
沢田 謙太郎 三浦 淳寛
スターティングメンバー
GK 1 林 卓人
GK 18 飯倉 大樹 累積イエローカード
DF 2 野上 結貴 累積イエローカード
DF 33 ダンクレー 累積イエローカード
DF 23 荒木 隼人 累積イエローカード
DF 6 セルジ サンペール
DF 19 佐々木 翔 累積イエローカード
DF 4 トーマス フェルマーレン
MF 25 茶島 雄介
MF 22 西 大伍
MF 7 野津田 岳人
MF 5 山口 螢
MF 8 川辺 駿 累積イエローカード
MF 8 アンドレス イニエスタ 累積イエローカード
MF 24 東 俊希
MF 24 酒井 高徳
MF 14 エゼキエウ
FW 27 郷家 友太
MF 10 森島 司 累積イエローカード
FW 49 ドウグラス 累積イエローカード
FW 39 レアンドロ ペレイラ 累積イエローカード
FW 11 古橋 亨梧 累積イエローカード
控え
GK 38 大迫 敬介
GK 1 前川 黛也 累積イエローカード
DF 3 井林 章
DF 19 初瀬 亮 累積イエローカード
MF 6 青山 敏弘
DF 25 大崎 玲央 累積イエローカード
MF 5 松本 大弥
DF 44 藤谷 壮
MF 18 柏 好文 累積イエローカード
MF 14 安井 拓也 累積イエローカード
MF 26 土肥 航大 累積イエローカード
FW 9 藤本 憲明 累積イエローカード
MF 29 浅野 雄也
FW 21 田中 順也
交代
66 エゼキエウ → 浅野 雄也
57 郷家 友太 → 田中 順也
66 野津田 岳人 → 青山 敏弘
68 セルジ サンペール → 藤本 憲明
74 茶島 雄介 → 柏 好文
77 酒井 高徳 → 初瀬 亮
90+1 森島 司 → 土肥 航大
警告
21 レアンドロ ペレイラ イエローカード
28 郷家 友太 イエローカード
79 ダンクレー イエローカード
退場

試合の見どころ

 まさに“継続”あるのみだ。
 圧倒的な力で首位を独走する川崎Fをホームに迎えた前節は、力及ばず0-2の敗戦。ただし、内容を振り返れば、広島は前半から連動した組織的な守りで川崎Fを封じ、攻撃に転じれば細かなパスワークやショートカウンターで効果的にチャンスを作り出す充実した内容だった。結果的に後半開始早々に一瞬の隙を突かれて失点し、アディショナルタイムにも追加点を許してしまったが、敵将の鬼木達監督が「本当に苦しい90分だった」と試合後に語ったほど、試合の主導権はサンフレッチェが握り続けていた。「チャンスは作れたので、そこの良さを生かしながらも次も大きなチャンスを継続して作ることが大事」(佐々木翔)。ここ数試合見せられている堅い守備をベースとしたアグレッシブな攻撃姿勢を持続することが今後も重要だ。
 その意味では、今節は前節の反省を踏まえてしっかりと点を取り切ることが必須となる。ホームに迎える相手は、川崎Fと同じく攻撃に特長のある神戸。アンドレス・イニエスタを筆頭にドウグラス、セルジ・サンペール、酒井高徳、山口螢、トーマス・フェルマーレンなど、各ポジションに実力者を擁すJ随一のタレント軍団だ。9月中旬に退任したトルステン・フィンク監督の後を引き継いだ三浦淳寛新監督はそんな技術の高い選手を生かした戦いを徹底。後方から細かくパスをつないで攻撃を組み立てることをベースに、前線までボールを運べばやはり世界随一のパサーであるイニエスタが中心となってゴールを襲ってくる。その破壊力は川崎Fに引けを取らず、常に相手の攻撃には注意が必要だ。「先制点を取られると非常に苦しくなるのは身に染みて分かっている。そこへの意識をしっかり持ちたい」(佐々木)。川崎F戦の時もそうだったが、理想に近い形で相手を抑えていても、一瞬の隙を突かれてしまっては意味がない。やはり追いかける展開は自分たちを苦しめてしまうだけに、無失点でゲームを進める中でいかにチャンスを決め切るかが今の広島には重要だ。
「(イニエスタは)世界的なスーパースターだし、警戒はするが、強くリスペクトし過ぎる必要はない」と佐々木。確かに相手の攻撃は脅威だが、イニエスタが神戸に加入してからの対戦成績は3勝1分と広島が優勢だ。神戸だからと言って何かを変える必要はない。ここまでの継続を強みに勝点3を奪いに行くだけだ。

沢田謙太郎ヘッドコーチ 試合前日コメント

※城福浩監督が身内の不幸により前日練習を欠席したため、沢田謙太郎ヘッドコーチのコメントを掲載します。

(城福監督が不在でのトレーニングとなったが?)何回かトレーニングを指揮したことはあるが、基本的には城福監督が前日練習はコントロールしている。その監督のリズムなど、同じことをやろうとしてもできない。近付けながらも同じにはできないなら、そこは割り切って、必要なことをスタッフの中で話したことを選手に伝えながらできたらと思ってトレーニングした。
(神戸の警戒する部分は?)リーグ再開後の初戦で神戸と戦って勝てた。良い形で点を取れたのはあるが、押し込まれた部分もある。その点を取ったことや押し込まれたことは神戸だからというよりも、ずっとチームの成果と課題としてやってきたこと。そこは新たにやるというよりも押し込まれた時に押し返すことやポンっとスルーパスを出された時に最後まで守り抜くこと、あとはタイトに時間とスペースを与えないこと。それは神戸だけ、イニエスタだけではなく、全部のチームに対してやっていた課題となるもの。その積み上げを神戸戦で出せればと思っている。
(ハイプレス、ハイラインのバランスは大事では?)大事だと思う。ただ、後ろが怖過ぎて、まったく前から行けなくなるのもダメだし、無謀に前から行って後ろがスカスカにやられるのもダメ。サッカーは矛盾したと言うか、「どれだけやればいい」というのがないので、後ろの経験のある選手たちがケアをしながらしっかりとコントロールしてほしいと思っている。
明日は来てくださるファン・サポーターの方々もそうだし、ここに来れない方たちもそうだが、やはり結果を届けられたらベスト。また、これは必要最低限だが、最後まで勝利のために戦うこともやらないといけない。そうできるように残りの時間も使って明日の試合に臨みたい。

試合前情報

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本日のスターティングイレブンです! 前節・川崎F戦から中3日、スタメン2人を入れ替えて臨みます。応援をよろしくお願いします!

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サポーターの皆さんからの拍手を受けながら、選手がピッチに登場! 野津田岳人選手が、Eスタでピッチに立つのは、8月9日の湘南戦以来とあって、スタンドの光景に目を配りながらウォーミングアップに向かいました!

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チームバスがスタジアムに到着しました! エゼキエウ選手は、初ゴールを決めた清水エスパルス戦以来のスタメン出場になります。スピードあふれる「イナズマ」のプレーにご注目ください!

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本日のロッカールームです。野津田岳人選手が、今季初のスタメン出場! 川辺駿選手との「7」「8」ボランチコンビは必見です!!

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本日はホーム・ヴィッセル神戸戦! 相手はアンドレス・イニエスタ選手を筆頭に各ポジションに実力者を擁する強豪です。今日も難しい戦いが予想されますが、前節敗れた悔しさを今日の試合にぶつけて勝利を目指しますので、熱いご声援をよろしくお願いします!

沢田謙太郎ヘッドコーチ ハーフタイムコメント

・攻め込まれても押し返すこと、カウンターを仕掛けること。
・ボールを奪った後のポジショニングをしっかりすること。
・まだ終わってないぞ。最後までやるべきことをやり抜こう!

GAME REPORT

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 7月のリーグ再開後、エディオンスタジアム広島では最多となる8,005人の観客が集まった一戦。世界的なビッグプレーヤーであるアンドレス・イニエスタを擁するスター軍団・神戸を迎えたゲームは、広島が高い組織力を示した。
 この日はショートカウンターが実に効果的だった。前半はイニエスタを中心とした神戸のビルドアップによってボールを保持される時間が長かったが、サンフレッチェは隙のないメリハリの利いた堅い守備で対抗。高い位置ではレアンドロ・ペレイラを先陣にハイプレスを仕掛け、押し込まれた時には自陣に引いてブロックを敷いて神戸の攻撃を防ぎ続けた。そしてボールを奪えばシャドーの森島司やエゼキエウを筆頭にスピーディーに敵陣へ果敢に進出。時間の経過とともにジワジワと相手を追い詰めていった。
 すると、効果的な攻撃が前半終了間際に実を結んだ。43分、右サイドでCKを獲得すると、森島のキックに合わせた佐々木翔が強烈なヘディングシュートを突き刺して先制に成功した。これで勢いに乗った広島はその6分後の前半アディショナルタイム、ハーフライン付近でボールを奪ったエゼキエウがショートカウンターを発動。スルーパスを受けたレアンドロがボールを持ち運んで豪快に左足を振り抜き、早くも追加点を奪取した。
 後半はこの2点のリードに救われた。後半も前半同様の堅い守備をベースに速攻から好機を伺い3点目を狙いに行ったサンフレッチェ。得点を奪いに前がかりになってきた神戸の攻撃に対して最終ラインを中心に粘り強く封じ、攻撃に転じれば薄くなった相手最終ラインの背後を茶島雄介や東俊希の両ワイドも豊富な運動量を生かして突いていった。61分にはカウンターから川辺駿が好機を迎えるなどいつ3点目が生まれてもおかしくなかったが、試合はやはりそう簡単には進まなかった。攻勢を強めてきた神戸の猛攻を受けると、84分、ダンクレーにミドルシュートを決められて1点差に。そこからは後半アディショナルタイムの5分を含めて耐える時間が続き、終了間際にはポストにあたる決定的なピンチもあった。だが、最後の最後では選手全員が体を張って守り抜き、2-1で逃げ切り勝ち。前半で試合を有利に進めた広島が2試合ぶりの勝点3を奪った。
 この日は城福浩監督が親族の不幸により不在となる中で指揮を執った沢田謙太郎ヘッドコーチは「最後の最後まで集中を切らさない、球際に行く、追いかける、でも攻撃する。それをやりながら、点も取れて勝てて守れたのは、本当に良かった」と安堵の表情を見せた。


沢田謙太郎ヘッドコーチ 試合後コメント

選手、スタッフ、クラブ全体がしっかりとこの試合に臨めた。その中で選手たちは最初から最後まで、「相手がこう攻撃してくるだろう」というところで我慢強く守り、守るだけでなくしっかり押し返したり、カウンターを狙う、もしくは攻め込もうという中で押し込まれた時間も我慢できた。そこから押し込んでチャンスも作りながら、2点を取った。最後は3点目を取れればというところの中で甘くはなく1点を取られたが、そこからはよく体を張って守って勝利することができた。選手たちがよく頑張ってくれたと思う。
(突然の指揮となったが、勝利の思いは?)本当に勝てて良かった。選手たちが躍動できなかったり、何か不安がっていたり、悩んでいたりしたら申し訳ないと思っていた。ただ、選手たちがやることを一生懸命、100%以上出してくれた。急に(指揮を執ることに)なった中でも、そういう姿だけでも最低見せたいと思っていた。その中で結果が付いてきたらと思って臨んだ試合。最後の最後まで集中を切らさない、球際に行く、追いかける、でも攻撃する。それをやりながら、点も取れて勝てて守れたのは、本当に良かった。
(後半アディショナルタイムはヒヤッとしたのでは?)「簡単には勝たせてもらえないんだな」と思っていた。「3点目が入っていたらな」というのはいっぱいあった。ただ、厳しい中でも最後の最後まで1点を守り切るんだという気迫、そこは失わなかった。見ているほうとしたら、ハラハラドキドキというよりも、「ウォー、ウォー」というプレッシャーの中だったが、それを守り切れたのは選手にとって自信になると思う。
(試合前に選手たちへ伝えたことは?)先ほど話したとおり、ボールを持たれた時にどうやって押し返すか。やはり守っているだけではキツい。今チームがやっていることを試合前の少しの時間でもう一度確認した。また、ボールを奪って点を取りにいくところ。セットプレーも含めて日頃やっていることを再確認した。
(2得点を奪った攻撃面は?)ボールを奪って攻めることやセットプレーはずっとやってきていた。今回やったからと言うよりも積み上げてきたものだと思う。攻撃はもう少し落ち着いて、サイドに入った時にはクロスの質、中央でのところ(の崩し)がもっともっとみんなの意思が伝わっていけばチャンスはもっともっと作れると思って見ていた。ただ、これは今もやっている途中なので、ここから上がっていけばと思っている。
(ファン・サポーターへ勝利を届けることができたが?)皆さんの応援があって最後の最後守り切れたと思っている。選手は間違いなく足がつるほど走っていたが、つった中でもまだ走れていたのはファン・サポーターの方々が背中を押してくれたおかげだと思っている。最後は同点になりそうなシーンもある中で、よく耐えて勝利することができて、一緒に喜び合えて良かったと今は安堵の気持ちでいる。プラス、元気や勢い、アグレッシブな積極的な部分がいろんなところで出たと思う。そういうところを見に来てくださったファン・サポーターの方に少しでも見せられたのは良かった。ただ、もっともっとできると思う。選手が高い目標を持ってやっている。これからももっともっと次の試合、次の試合に向けて良い試合ができると思う。
(指揮を振り返って)監督からも、監督とずっと一緒にやられている池田誠剛フィジカルコーチからも「いつもどおりやればいいんだよ」という言葉をもらった。実際に自分らしくとはどんなものかと思いながらも今さらよそ行きのこともできない。今までずっとやってきたものを出せればいいと思って、普段どおりにやらせてもらった。