2021明治安田生命J1リーグ 第5節

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試合開始日時
2021年03月17日(水)  19:03キックオフ 
試合会場
エディオンスタジアム広島
天気・気温
晴、弱風 、気温14.3℃ 、湿度47.0%
入場者数
4,145人
芝状況
全面良芝
主審
池内明彦
副審
西橋勲 、 赤阪修
第4の審判
三上正一郎
VAR
佐藤隆治
AVAR
上村篤史
試合終了
18

サンフレッチェ広島

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1-0

0前半0
1後半0
11

清水エスパルス

ゲームレポート

59'荒木 隼人
得点
10 シュート 5
5 GK 12
6 CK 4
5 直接FK 3
0 間接FK 1
0 オフサイド 1
0 PK 0
監督
城福 浩 ロティーナ
スターティングメンバー
GK 38 大迫 敬介
GK 37 権田 修一
DF 33 今津 佑太
DF 2 立田 悠悟
DF 4 荒木 隼人
DF 50 鈴木 義宜
DF 19 佐々木 翔
DF 29 福森 直也
DF 24 東 俊希
DF 4 原 輝綺 累積イエローカード
MF 8 川辺 駿
MF 22 ヘナト アウグスト
MF 30 柴崎 晃誠 累積イエローカード
MF 6 竹内 涼
MF 18 柏 好文
MF 14 後藤 優介
MF 23 鮎川 峻
FW 11 中山 克広
MF 10 森島 司
FW 23 鈴木 唯人
FW 29 浅野 雄也
FW 9 チアゴ サンタナ
控え
GK 1 林 卓人
GK 25 永井 堅梧
DF 2 野上 結貴
DF 5 ヴァウド
MF 14 エゼキエウ
MF 13 宮本 航汰
MF 15 藤井 智也
MF 17 河井 陽介
MF 25 茶島 雄介
MF 16 西澤 健太
MF 41 長沼 洋一
FW 10 カルリーニョス ジュニオ
FW 37 ジュニオール サントス
FW 19 ディサロ 燦シルヴァーノ
交代
71' 浅野 雄也 → 野上 結貴
54' 後藤 優介 → カルリーニョス ジュニオ
71' 柏 好文 → ジュニオール サントス
54' ヘナト アウグスト → 河井 陽介
82' 鮎川 峻 → 長沼 洋一
66' 立田 悠悟 → ヴァウド
88' 柴崎 晃誠 → 茶島 雄介
66' 鈴木 唯人 → ディサロ 燦シルヴァーノ
80' 中山 克広 → 西澤 健太
警告
90'+1 茶島 雄介 イエローカード
退場

試合の見どころ

 まさにサンフレッチェの総合力を示す時だ。
 中3日や中2日でのゲームが続く公式戦7連戦の5戦目となった前節・鹿島戦では、チームの得点源であるジュニオール・サントスをケガで欠いて臨んだだけでなく、ハーフタイムにはDFの核である野上結貴が途中で退くアクシデントがありながら1-1のドロー。先制点を奪ったにも関わらず同点に追い付かれたことは反省点だが、「これだけ魂のこもったゲームが選手が入れ替わりながらやれたことは必ず今後のリーグ戦に生きると思うし、生かしたいと思っている」(城福浩監督)。誰が出場しようとも強豪・鹿島のベースであるインテンシティーの高さで互角に渡り合って勝点1を持って帰れたのは大きな収穫だ。“闘う”部分については、鹿島戦を一つの指標に継続するのみとなる。
 6連戦目となる今節は、中3日で清水をホームに迎える。清水と言えば、2週間前にルヴァンカップで戦ったばかり(0△0)だが、「カップ戦とリーグ戦は違う」と城福監督。今季、J随一の“大型補強”を敢行した相手は、どちらかと言えばリーグ戦では多くの新戦力が先発に名を連ね、カップ戦では昨季の主力が多く登場している。そうなると、今節は日本代表GK権田修一やDFの核・鈴木義宜、スピードスター・中山克広、184cmの大型ストライカーであるチアゴ・サンタナといった前回対戦で温存されていた実力者が出てくるのは必至。リーグ戦は4試合を消化し、知将・ロティーナ監督の戦術が着々と浸透している難解な相手との戦いとなる。
 ポイントは、やはり相手の堅守をどうこじ開けるかだ。前節の清水はまさに“らしい”戦いだった。3連勝中と勢いに乗る鳥栖との一戦では、システムをそれまでの4バックから3バックへと変える柔軟性を見せて敵とマッチアップさせると、チャンスは作られながらも権田を中心に無失点に抑えて0-0のドロー。「これくらい引かれてしまうと正直、川崎Fでも厳しいと思う」と鳥栖の金明輝監督が試合後に語ったように、ポゼッション能力が高く、3試合で8得点を奪っていた強力・鳥栖攻撃陣を見事に封じている。今節もロティーナ監督は“広島対策”を考えているのは間違いなく、清水の緻密な守備戦術の攻略は最大のテーマだ。
 試合前日、城福監督は今季目指す戦いで清水を打ち破る覚悟を示した。「鹿島戦では球際やセカンドボールの奪い合いのところで魂は見せられたが、我々らしいサッカーを見せるという魂をもうひと伸び、もうひと成長全員でさせて勝点3を取り、我々が目指すものの確信を得たいと思っている」。今のサンフレッチェは“闘う”ことはできている。あとはキャンプから積み上げている攻撃スタイルを発揮するのみ。堅守・清水を撃破して勝点3を奪えれば、今後の進むべき道により自信を持てることは間違いない。

城福浩監督 試合前日コメント

---メンバー選考が悩ましいのでは?
「悩むということは選択肢があるということ。それは喜ばしいことだが、最後の最後まで考え抜きたいと思う」

---今季の清水とはルヴァンカップですでに対戦しているが?
「チアゴ・サンタナやカルリーニョス・ジュニオなど、強力な外国籍選手がいる。前回対戦の試合前にも言ったが、(今年の清水は)チームがガラッと変わった。昨年からレギュラーが半分違う。やり方はルヴァンのイメージを持てると思うが、メンバーが違うので、そこはしっかりと頭を切り替えないといけない」

---相手GKを含めて、守備をこじ開けるのが難しいチームだが?
「ディフェンスラインも強力になったし、GKも日本を代表する選手。そんな簡単にゴールネットを揺らすことはできないと思う。守備の集結など、もともとそういうやり方をしっかりとチームに浸透させる監督。そこをどのように打ち破っていくか。何度もやり続けることとちょっとした工夫が必要になる」

---清水相手に勝点3を奪えば、前節・鹿島戦の勝点1が生きてくるのでは?
「我々は手応えを得ながらも、満足してはいけないと思わせられる勝点だった。鹿島戦では球際やセカンドボールの奪い合いのところで魂は見せられたが、我々らしいサッカーを見せるという魂をもうひと伸び、もうひと成長全員でさせて勝点3を取り、我々が目指すものの確信を得たいと思っている」

---中2日の連戦が続いた中で、今節は中3日となるが?
「(1日長いのは)大きい。先週の我々は中2日の試合が続いたが、ここで中3日と中2日は違うと思う。そのアドバンテージ(清水は中2日)を生かしたい。我々は走力やハードワークを含めてクオリティーと言っているが、そのクオリティーを見せたい」

試合前情報

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本日のスターティングイレブンです。鮎川峻選手は、リーグ戦初スタメン! 浅野雄也選手との2トップで前線をかき回し、ゴールを狙います!

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選手がピッチに登場! 今日はこれまでのナイトゲームと比較して暖かいこともあり、ハーフパンツで登場する選手が増えるなど、身に着けるウェアが軽装になってきました。

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チームバスがスタジアムに到着しました! 城福浩監督は、3月21日が60歳の誕生日。当日にもアウェイゲームが行われますが、まずは誕生日前の今日の試合に勝って、弾みをつけて大分に乗り込むべく、全力を尽くします!

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本日のロッカールームです。ボランチには、先週のホームゲーム・札幌戦で先制点を挙げた柴﨑晃誠選手が入ります! フィールドプレーヤー最年長のいぶし銀が見せるきらりと光るプレーにご注目ください!

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本日はホーム・清水エスパルス戦! 相手はスペイン人の知将・ロティーナ監督率いる難敵です。今日も簡単な相手ではありませんが、チームの総合力で勝利目指して戦い抜きますので、熱い後押しをよろしくお願いします!

城福浩監督 ハーフタイムコメント

・クロスボールは相手DFの状況に応じて合わせていくこと。
・手応えのある時こそ、相手のリスタートに気を付けること。
・みんなで声をかけ合っていこう!

GAME REPORT

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 サンフレッチェが点差以上の充実した内容を披露した。
 序盤から紫軍団は根気強く攻め続けた。スペイン人の知将・ロティーナ監督らしい後方に人数を割いて緻密な守備ブロックを形成してきた清水に対し、広島は最終ラインからじっくりとパスをつないで主導権を掌握。「選手は勇気を持ってボールを繋いでくれたし、そこからの崩し、奪われた時の切り替えと前からのプレッシャーは、いま持てるものをしっかり出してくれたと思う」。そう城福浩監督が試合後に話したように、ボールを奪われた際にも素早い切り替えですぐに奪い返した他、時に前線へ運ばれた場合でも184cmの大型ストライカーであるチアゴ・サンタナにCB荒木隼人らが隙のない対応で封じていった。
 するとサンフレッチェは次第にゴールへ迫る回数を増やしていく。17分、CKから荒木のヘディングシュートを皮切りに、28分には浅野雄也、29分に森島司、35分に鮎川峻らがチャンスを迎えるもゴールを奪えない中、前半最大の決定機は43分だった。右サイドを攻略して今津佑太が絶妙なグラウンダーのクロスを送り込むと、飛び込んだ浅野がヒールキックで合わせるも相手GK権田修一のビッグセーブにあってゴールならず。広島はリズムよく攻め続けたが、0-0で前半を終えた。
 迎えた後半、我慢の攻撃がようやく実った。序盤から前半同様に清水を押し込んで攻撃を仕掛けると、得意のセットプレーが炸裂した。59分、左サイドでCKを獲得すると、森島のキックを今津が中央へ折り返し、さらに東俊希が頭でつないだボールを最後に詰めたのは荒木。待望の先制点奪取に成功した。
 1点を取ってしまえば、試合はもう広島のモノだった。積極的な選手交代で同点に追い付こうと攻撃への圧力を強めてきた清水に対し、サンフレッチェは堅い守備組織を築いてカウンターで応戦。65分、高い位置でボールを奪った浅野が左足で惜しいシュートを放ったのに続き、75分には途中出場のジュニオール・サントスもペナルティーエリア内でクロスバー直撃の豪快なキックで相手を脅かす。結果的に追加点は奪えなかったが、守備では選手交代を活用しながら最終ラインに野上結貴、今津、荒木、佐々木翔という4枚の“CB”を並べる堅い陣形を築くなど、粘り強く戦って清水にゴールを許さず。リーグ戦では今季初となる“無失点”に抑えたサンフレッチェが1-0の勝利を飾った。
 試合後、城福監督は「追加点が入ればラクなゲームになったかもしれないが、一つ間違えれば勝点を失うような試合の中でしっかり1-0で勝てたことは我々にとっては大きな自信になるし、メンバーを替えた中でこういう勝ち方ができたのは次につながると思う」と胸を張ってスタジアムを後にした。

城福浩監督 試合後コメント

「Jリーグでは失点ゼロで抑えた試合はなかった。そういう意味では、1-0ではあったがゼロで抑えて勝点3を取れたのはみんなの思いがしっかり結果となって表れと思う。相手の対策ではなく、我々自身に目を向けた時に相手陣地でサッカーをするために『もっとボールを繋げるはずだ』と共有して今日の試合に臨んだ。選手は勇気を持ってボールを繋いでくれたし、そこからの崩し、奪われた時の切り替えと前からのプレッシャーは、いま持てるものをしっかり出してくれたと思う。あのプレッシャーがあったからこそ、ラインも高く保てたし、相手陣でポゼッションを長くやることができた。だからこそ、また強い切り替えができるというサイクルの試合が今日はできたと思う。もちろん、追加点が入ればラクなゲームになったかもしれないが、一つ間違えれば勝点を失うような試合の中でしっかり1-0で勝てたことは我々にとっては大きな自信になるし、メンバーを替えた中でこういう勝ち方ができたのは次につながると思う。今日は平日のナイターだったが、ファミリーの方々と一緒に喜び合えたのは本当に良かった」

---リードした後は選手交代をしながら、うまく逃げ切ったが?
「いろんなことを想定していた。2点目を取れるチャンスもあったし、ジュニオール・サントスを投入すれば守備的になるだけでなく追加点も取りたいと思っていた。守備を念頭に置いてはいたが、形を3バックに変えたとしてもカウンターでチャンスもあるだろうと思っていた。そういう意味では、想定内で90分のゲームが進んだと思う。相手が最後はパワープレーで来た時も、そのクロスに対して靴一足分寄せて足に当てるとか、競った後のセカンドボールも含めて全員が最後の数分は集中したと思う。その前まではほとんど攻め込まれることなく、形を作られることなく、我々らしいサッカーができた。90分という内容では、勝点3に相応しいゲームができたと思う。願わくば、追加点を取りたかった」

---今季は多くのメンバーを使って底上げしているからこそ、チーム全体で落ち着いてゲームを運べたのでは?
「今季はプレシーズンのキャンプの時から、ほとんどの選手に二つのポジションをやらせてきた。例えば、CBとSB、SBとボランチ、FWとサイドハーフだったり。ほとんどの選手がそれをやってきたので、ポジションの変更やシステムの変更は、おそらく選手は慌てずに自分の役割といま何を成すべきかを把握しながらやってくれていると思っている」

---攻守に活躍した今津佑太選手の出来について。
「彼のストロングポイントは空中戦を含めた守備だと思うし、そこは遺憾なく発揮してくれた。攻撃については、彼は右足のキックは非常に良いものを持っているので、SBでもそれを生かせるだろうと思っていた。彼がアーリークロスを入れるような状況まで、柏がうまくボールを収めたり、柴﨑や川辺が彼が押し上げるところまでボールをキープしながら、彼がアーリークロスを入れられるような場面をいくつか作ったのは非常に大きい。彼が右足でクロスの選択肢がある時には、期待感を持って見れる状況だと思う。もう一つは、守備時に彼は声でプレーができるので、今日で言えば、柏との右サイドのコンビは安定していた。彼が声でプレーするところは、周りにもっともっと伝播していけばと思っている」

---今日の勝利でこれまでの勝点1の悔しさの意味が出てくるのでは?
「開幕から勝点を落としたと我々は思っていた。ただ、内容は下を向くべきではない。それは勝点が比例しないと、自分たちの進んでいる道の確信を得るのは難しい状況だった。それでも選手はブレずに我々が今年目指そうとしているものをやり続けてくれたからこそ、今日は勝点3を取れたと思う。もう一つは、メンバーは相当替えながらやってきているので、全員がチームの当事者になれているというのも良いサイクルになりつつあると思う。今日のピッチに立てなかった選手は、『今日のピッチに立ちたかった』という思いがおそらく次の試合のエネルギーになると思う。こういう繋ぎ方をこのチームはすべきだと思う」