2021明治安田生命J1リーグ 第27節

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試合開始日時
2021年08月28日(土)  19:03キックオフ 
試合会場
エディオンスタジアム広島
天気・気温
晴、弱風 、気温26.9℃ 、湿度69.0%
入場者数
4,106人
芝状況
全面良芝
主審
笠原寛貴
副審
西橋勲 、 松井健太郎
第4の審判
川崎秋仁
VAR
池内明彦
AVAR
吉田哲朗
試合終了
18

サンフレッチェ広島

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4-1

1前半1
3後半0
37

大分トリニータ

ゲームレポート

27'エゼキエウ
49'荒木 隼人
76'ジュニオール サントス
82'ジュニオール サントス
得点 9'野村 直輝
14 シュート 8
8 GK 10
3 CK 2
17 直接FK 5
1 間接FK 1
1 オフサイド 1
0 PK 1
監督
城福 浩 片野坂 知宏
スターティングメンバー
GK 38 大迫 敬介
GK 1 高木 駿
DF 2 野上 結貴
DF 2 香川 勇気 累積イエローカード
DF 4 荒木 隼人 累積イエローカード
DF 3 三竿 雄斗
DF 19 佐々木 翔 累積イエローカード
DF 4 坂 圭祐 累積イエローカード
MF 18 柏 好文
DF 14 エンリケ トレヴィザン 累積イエローカード
MF 6 青山 敏弘 累積イエローカード
MF 6 小林 裕紀 累積イエローカード
MF 26 土肥 航大
MF 10 野村 直輝
MF 24 東 俊希
MF 11 下田 北斗
MF 14 エゼキエウ
MF 39 増山 朝陽
MF 10 森島 司 累積イエローカード
FW 13 伊佐 耕平
FW 9 ドウグラス ヴィエイラ
FW 18 藤本 一輝
控え
GK 1 林 卓人
GK 22 ポープ ウィリアム
DF 33 今津 佑太 累積イエローカード
DF 19 上夷 克典
MF 15 藤井 智也
MF 7 松本 怜
MF 27 ハイネル 累積イエローカード
MF 27 梅崎 司
MF 29 浅野 雄也
MF 31 ペレイラ
MF 30 柴﨑 晃誠 累積イエローカード
FW 20 長沢 駿
FW 37 ジュニオール サントス
FW 33 呉屋 大翔
交代
64' ドウグラス ヴィエイラ → ジュニオール サントス
46' 増山 朝陽 → 松本 怜
73' 土肥 航大 → ハイネル
60' 伊佐 耕平 → 呉屋 大翔
73' 野上 結貴 → 今津 佑太
70' 香川 勇気 → 梅崎 司
87' 森島 司 → 浅野 雄也
70' 藤本 一輝 → 長沢 駿
87' 東 俊希 → 藤井 智也
80' 小林 裕紀 → 上夷 克典
警告
38' 下田 北斗 イエローカード
退場

試合の見どころ

 広島にとって、一つの踏ん張りどころだ。敵地で戦った前節・浦和戦は前半の失点が最後まで重くのしかかり、0-1で敗戦。これで5試合連続で勝利のない(3分2敗)状況となった広島は順位も11位と少しずつ下に近付いてきている。課題となっている得点力不足もそうだが、5試合連続での失点が勝ち切れない一つの原因にもなっているだけに、「まずは失点ゼロの試合を90分やり切らないと、この苦しい状況を乗り切れない。全員でどうやってクリーンシートで終われるか。それは守備的に戦うことではないが、そこはもう一度、みんなで向き合いたい」(城福浩監督)。勝利に繋がるゴールはもちろん必要だが、まずは“無失点”でのゲーム運びが今の広島のポイントだ。
 停滞感を吹っ切る勝利が欲しい今節も決して簡単な戦いにはならないだろう。ホームに迎える相手は知将・片野坂知宏監督率いる大分。J1復帰3年目の今季、一時は7連敗を喫するなど苦しみ、現在は5試合勝利がなく(1分4敗)最下位に沈んでいるが、内容を見れば決してチーム状況は悪くない。前々節・札幌戦(1△1)、前節・神戸戦(1●3)と勝点3は奪えていないが、どちらもセットプレーで先制点を奪った他、その後もチャンスを作り出すなど、むしろ勝つチャンスは十分にあった。
「前節・神戸戦もそうだし、前々節・札幌戦も点を取って、2点目が入ってもおかしくない場面がいくつもあった。おそらく、どちらの試合も2-0になっていたら、大きく展開が変わっている。それぐらい、良い守備からのビッグチャンスは作れている。我々は大分のスコアだけを見たりすると、痛い目にあう」(城福浩監督)。
 就任6年目を迎えた片野坂監督が植え付けた最後尾から丁寧にビルドアップするスタイルはそのままに、前線からハードワークする組織的な守備も敵にしたら厄介だ。また、この夏に点取り屋の呉屋大翔や突破力のある増山朝陽を補強するなど、現在の順位とは裏腹に侮ることはできないチームである。
 お互いに中2日と同じ状況ではあるが、6試合ぶりの勝利に向けて広島はフレッシュな顔ぶれも入れつつ大分戦に臨むことになりそうだ。「人数的にも全員を替えるわけにはいかないが、暑い中でコンディションは大事な要素。スイッチを入れるところがフレッシュでないと、なかなか我々らしく試合を運べない。そこは大事にしたい」(城福監督)。無失点で試合を進めることもそうだが、やはり点を取るための攻撃的な守備をするためにも、アグレッシブにスイッチを入れられる選手が欠かせない。それがどの選手なのかはメンバー発表まで分からないが、機動力のある戦いで臨むことに変わりはない。大分撃破へ。広島は総力戦で勝利を掴みに行く。

城福浩監督 試合前日コメント

---中2日の連戦となるが。
「日程はみんな同じ。総力戦で戦うのみだし、その中でよりフレッシュかつ調子の良い選手を起用したい。人数的にも全員を替えるわけにはいかないが、暑い中でコンディションは大事な要素。また、スイッチを入れるところがフレッシュでないと、なかなか我々らしく試合を運べない。そこは大事にしたい」

---大分は最下位に苦しんでいるが、印象は?
「前節・神戸戦もそうだし、前々節・札幌戦も点を取って、2点目が入ってもおかしくない場面がいくつもあった。おそらく、どちらの試合も2-0になっていたら、大きく展開が変わっている。それぐらい、良い守備からのビッグチャンスは作れている。我々は大分のスコアだけを見たりすると、痛い目にあう」

---大分はセットプレーでも点を取っているが?
「結果的に得点パターンがセットプレーに偏っているという見方もできるが、実際にはGKと1対1になっている場面はいくつもある。タラ・レバを言わない監督だと思うが、ビッグチャンスを作り続けているこのほうが注意しないといけない。セットプレーは特に1本目、2本目にデザインしてくる中で、そこを忠実にみんながやってくる。注意しないといけない」

---前々節・川崎F戦や前節・浦和戦では前からの守備を意識していたが、大分戦での戦いについて。
「大分は稀に4バックもやっているし、少し変形の5バックもやっている。最近では2トップをやっているが、中盤の構成も三角形や逆三角形など変化をしてきている。我々としたら、『こうした時はこうしよう』ではなく、原則のところとして、プレッシャーに行ける時はいつなのか、行けない時にどうするべきなのか。戸惑った浦和戦の15分間ぐらいも、原則さえ誰かが踏襲していれば、失点はおそらく途中で防げた。戸惑ったと言っても、その前のいくつかの数シーンのところだった。そこは確認した。メンバー云々ではなく、全員がやってきたはず。ボールホルダーがヘッドアップしている時とヘッドダウンしている時にどういう共有ができるか」

---ボールを保持する試合ができている中で、あとはどうやってゴールへねじ込むか。
「浦和戦ではドウグラス(・ヴィエイラ)が入ってゴール前へ飛び込むようになった。あれをやりつつ、二人目、三人目がそのスペースをどう狙っていくか。あるいは、ボールを持っている選手が自信を持つこと。ペナルティーエリアの中で自分の特長を出し切るようなシーンを見せられると、もっと可能性が出てくると思う」

試合前情報

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本日のスターティングイレブンです。中2日で迎える一戦、前節から7名を入れ替えて、フレッシュなメンバーで挑みます!

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選手がピッチに登場しました! 柴﨑晃誠選手は、今日が37歳の誕生日! 先週の川崎F戦、3日前の浦和戦でともに先発したこともあり、今日はベンチからのスタートとなりますが、途中出場から効果的なプレーで攻守にわたってチームに貢献してくれるはずです!

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チームバスがスタジアムに到着しました! 土肥航大選手は、リーグ戦では今季初のスタメン。持ち味の豊富な運動量を活かして中盤を駆け巡り、チームに勢いをもたらします!

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本日のロッカールームです。森島司選手が、3試合ぶりにメンバー入り! 攻撃のキーマンとしての躍動に期待大です!

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本日はホーム・大分トリニータ戦! 相手は最下位と苦しんでいますが、知将・片野坂知宏監督率いる難敵です。今日も気候を含めて険しい戦いが予想されますが、アグレッシブな戦いで勝利を目指しますので、後押しをよろしくお願いします!

城福浩監督 ハーフタイムコメント

・守備はプレッシャーに行く時とマークの受け渡しのメリハリをハッキリすること。
・攻撃はテンポ良くボールを動かしていこう。
・辛抱強くやり続けるぞ!

GAME REPORT

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 サンフレッチェにいきなり試練が訪れた。試合開始早々からエゼキエウが2度のビッグチャンスを迎えるなど、良い立ち上がりを見せていたが、9分、そのエゼキエウが自陣ペナルティーエリア内で相手を倒してPKを献上。それを野村直輝に決められて、早くもリードを許す展開となってしまった。
 そこからは、まさに広島の底力が問われることになった。大分戦前まで7試合連続で複数得点がなく攻撃に課題がある状況。6試合ぶりの勝利には、最低でも2点が必要になった。
 その後の広島は、焦ることなく相手に襲い掛かった。失点直後に青山敏弘のフィードから東俊希がポスト直撃のダイレクトシュートを見舞った他、右サイド・柏好文を起点に大分を押し込んで攻撃を展開。その攻撃が実ったのは、29分だった。今季リーグ初先発となったボランチ・土肥航大のロングフィードから東が左サイドの背後に抜け出すと、その中央へのクロスをエゼキエウが合わせて同点。前半のうちに試合を振り出しに戻すことに成功した。
 後半も広島の攻勢は止まらなかった。前半同様、開始早々から大分ゴールへ果敢に進出していくと、47分には東が決定機を迎えれば、エゼキエウもGKと1対1のチャンスを作り出した。背番号14のシュートはGKに弾かれてしまったが、そこで獲得したCKで待望の瞬間が訪れる。49分、森島司のキックを荒木隼人が頭で合わせて、ついに逆転。5月26日の第16節・浦和戦以来となる3カ月ぶりの複数得点でリードを奪った。
 ここからは、もう一つの課題も克服した。直近の5試合で勝利がない(3分2敗)中で、その3分はすべて広島がリードしながら追い付かれる内容だった。だが、この日はしっかりと守備組織を崩すことなく、カウンターを繰り出しながらゲームを展開。70分からは、大分が192cmの大型ストライカー・長沢駿を投入してパワープレーも仕掛けてきたが、クロスへの対応にもDF陣が体を張って自由を許さず。そして、勝負を決めるゴールが決まったのは76分だった。この日は途中出場となったジュニオール・サントスがエリア内でエゼキエウとのワン・ツーで抜け出すと、左足で冷静に流し込んで3点目。これで勢いに乗ったサントスは、82分にも柏のクロスを豪快に右足で突き刺して4点目を奪った。
 その後も得点を許さずに試合を進めた広島は、このまま4-1で勝利。6試合ぶりの勝点3は、今季最多となる大量得点とリードした後の試合展開という二つの課題を解消する充実のゲームとなった。

城福浩監督 試合後コメント

「ここ数試合は本当に悔しい思いをしていたし、ファミリーの方にも残念な思いをさせていた。立ち位置的にも今日の我々は勝点3がマストだという心境で準備していた。みんなも『必ず勝ってファミリーの方と喜び合う』という強い気持ちを持ってピッチで臨んでくれたと思う。
 準備の段階で大分が2トップで来るのか、中盤の構成でどういう立ち位置で来るのかは、いろいろ予測はしていたが、最後はどういう立ち位置で臨んできても我々が目指すモノは変わらない。どういうふうに前からプレッシャーをかけていくか、どういうふうに自分たちでボールを握って奪い返してまた縦へいくか、主導権を握る時間をどういうふうに増やしていくかは、全員で腹を括って臨んだ。その腹の括り方が嫌な失点の仕方でもしっかり落ち着いて、我々のペースに取り戻せた一番の要因だと思っている」

---同点ゴールでは土肥航大選手の視野の広さと東俊希選手の裏への飛び出し、エゼキエウの良い詰め方があったが、振り返って。
「試合の入りからPKを取られるまで、2、3度決定的な場面を我々は作ったと思う。大事なのは、失点した後もそれを続けたということ。自分たちのがどのようにボールを保持して、どのように裏を取るか、あるいはどのようにボールを回収するかをしっかり続けたことが同点シーンに繋がったと思う。エゼキエウはおそらく(同点ゴールは)3回目ぐらいの決定機だったと思う。もちろん1回のビッグチャンスで決め切れればいいが、そうではない時もやり続けることがいかに大事か。今日は成功体験が彼の中にしみ込んでくれればと思う」

---今季初先発となった土肥航大選手にはどのような期待をしていたか?
「青山(敏弘)と攻撃の時には縦関係になって、より攻撃的なところを見せてほしかった。もちろん、その時のリスクはあったが、青山が非常に良いハンドリングをしながら、航大を前で操ったということ。彼も怖がらずにバイタルエリアで受けたり、怖がらずに前にスルーパスを出したり、自分の良さを出すべくハードワークしてくれた。それは他の選手もそう。久しぶりに先発に立った選手たちが躍動してくれたのは『我々の目指すサッカーをもう一度、やるんだ』という覚悟を決めながら自分の良さを出していく整理がついたからこそだと思う」

---東俊希選手も吹っ切れたプレーをしていたが?
「サイドバックの時もウイングバックの時もしばらく苦しんでいたが、彼はこのチームで一番ハードワークできる体力を持っている。そこに立ち戻ろうという意味でも、彼の左足のフィードを生かすためにも、どういう立ち位置でボールを受けるかは、少し整理した。彼はそこはやりやすそうだったし、その中であの(同点場面の)裏を取った。クロスの精度は彼しか持ちえないもの。今日ぐらいをアベレージにしてくれればと思っている」

---エゼキエウ選手やジュニオール・サントス選手、ドウグラス・ヴィエイラ選手など、ブラジル人選手たちの活躍について。
「ドウグラスは先発で出たのはどれぶりか分からないぐらい。今年はなかなか稼働ができなくて、3分の1もプレーしているか分からないぐらい久しぶりの中で彼が持てる力を出してくれた。このチームの要求することをやってくれたことで、エゼキエウがすごく生きた。おそらくジュニオールもピッチの外で見ていたと思う。ドウグラスの足がつって交代するまでのハードワークが今日のブラジル人の活躍に繋がったと思っている」