2021明治安田生命J1リーグ 第6節

試合開始日時
2021年03月21日(日)  14:03キックオフ 
試合会場
昭和電工ドーム大分
天気・気温
屋内、無風 、気温15.2℃ 、湿度71.0%
入場者数
6,231人
芝状況
全面良芝
主審
松尾一
副審
越智新次 、 数原武志
第4の審判
中井恒
VAR
上田益也
AVAR
村上孝治
37

大分トリニータ

Away

1-3

0前半0
1後半3
18

サンフレッチェ広島

ゲームレポート

:52長沢 駿
得点 :66青山 敏弘
:87川辺 駿
:90+3鮎川 峻
6 シュート 11
15 GK 5
1 CK 5
8 直接FK 7
3 間接FK 2
3 オフサイド 2
0 PK 0
監督
片野坂 知宏 城福 浩
スターティングメンバー
GK 1 高木 駿
GK 38 大迫 敬介
DF 3 三竿 雄斗
DF 33 今津 佑太
DF 5 福森 健太
DF 2 野上 結貴
DF 15 小出 悠太
DF 4 荒木 隼人
DF 49 羽田 健人
DF 25 茶島 雄介 累積イエローカード
MF 6 小林 裕紀
MF 8 川辺 駿
MF 8 町田 也真人
MF 6 青山 敏弘
MF 11 下田 北斗
MF 15 藤井 智也
MF 17 井上 健太
MF 29 浅野 雄也
MF 25 小林 成豪
MF 14 エゼキエウ
FW 20 長沢 駿
FW 9 ドウグラス ヴィエイラ
控え
GK 22 ポープ ウィリアム
GK 1 林 卓人
DF 2 香川 勇気
DF 19 佐々木 翔
DF 26 黒﨑 隼人
MF 10 森島 司
DF 41 刀根 亮輔
MF 18 柏 好文
MF 40 長谷川 雄志
MF 41 長沼 洋一
FW 9 高澤 優也 累積イエローカード
FW 23 鮎川 峻
FW 16 渡邉 新太
FW 37 ジュニオール サントス
交代
75 福森 健太 → 香川 勇気
46 エゼキエウ → ジュニオール サントス
75 井上 健太 → 黒﨑 隼人
46 藤井 智也 → 森島 司
75 小林 成豪 → 渡邉 新太
66 茶島 雄介 → 佐々木 翔
84 小林 裕紀 → 長谷川 雄志
66 ドウグラス ヴィエイラ → 柏 好文
88 町田 也真人 → 高澤 優也
80 浅野 雄也 → 鮎川 峻
警告
退場

試合の見どころ

 紫軍団は良いサイクルになりつつある。
 開幕戦から始まった中2日や中3日での戦いが続く“公式戦7連戦”は6試合を消化し、ここまで2勝4分(リーグ戦は2勝3分)。無敗を貫いている部分でも評価できるが、何よりもチームにとって大きいのは1試合1試合、戦いながら成長しているところだ。リーグ戦で引き分けに終わった仙台、横浜FM、鹿島との3試合はすべて先制点を奪いながら同点に追い付かれるなど、試合運びに課題を残したが、前節・清水戦では今季初となる完封での1-0の勝利。「一つ間違えれば勝点を失うような試合の中でしっかり1-0で勝てたことは我々にとっては大きな自信になるし、メンバーを替えた中でこういう勝ち方ができたのは次につながる」と城福浩監督も納得のゲームだった。7連戦の最後となる今節も自信を持って臨むだけだ。
 大分へ乗り込む今回の一戦、清水戦同様、我慢の攻撃がポイントだ。前節・C大阪戦で今季初黒星を喫した大分だが、就任6年目を迎えた知将・片野坂知宏監督が率いるチームは相変わらず手堅い戦いを見せている。ここまでリーグ戦は1勝2分1敗。日本代表に選ばれるようなスーパーなタレントがいるわけではないが、[3-4-2-1]システムをベースにしたGKを含めたポゼッションスタイルは不変である。日本人を主体としたまとまりのあるサッカーは決して大崩れせず、前々節の強豪・FC東京との一戦では終盤に同点に追い付く粘りを見せた。前節・C大阪戦も先発9人を入れ替えて臨んだ中、終了間際に決勝点を奪われたとはいえ、勝っていてもおかしくない内容。誰が出てこようとも、“片野坂スタイル”が染み付いている大分は厄介な相手であり、今回も1点を争う緊迫した攻防となるだろう。
 広島の勝利のポイントは、やはり自分たちのスタイルを貫く中で総合力を示すことだ。ここまでの連戦では同じメンバーで戦い続けていたわけではなく、試合毎に多くのメンバーが替わる中で全員で勝点を積み重ねてきた。清水戦後、城福監督は自信を持って言った。「メンバーは相当替えながらやってきているので、全員がチームの当事者になれているというのも良いサイクルになりつつあると思う。今日のピッチに立てなかった選手は、『今日のピッチに立ちたかった』という思いがおそらく次の試合のエネルギーになると思う。こういう繋ぎ方をこのチームはすべきだと思う」。大分戦も誰が先発を掴むのか、まったく分からない。それはネガティブなものではなく、逆に好調な選手が試合に出るというポジティブ要素だ。難敵・大分との一戦、サンフレッチェのプレーヤーは先発だろうとサブだろうと、チーム一つになって連戦を勝利で締めくくる覚悟だ。

城福浩監督 試合前日コメント

---選手の状態は?
「過密日程でもちろん疲れはあると思うが、結果もそうだし、勝ち方の内容や全員が関われているという充実感があるように感じる」

---大分戦はいつも我慢の試合になっているが?
「毎年そうだが、大分は時間稼ぎをしているわけではないけども、ボールを繋いで時間を稼ぐ。そして気が付いたら時間が過ぎているという状況。それは繋ぎながらあまり前に来ないで、来たら大きく蹴ってくる。守備もあまり取りに来ないで、気が付いたら(相手は)点を取られて慌ててスイッチが入る。今年の横浜FC戦もFC東京戦もそう。FC東京は先制して『これでいいんだろうな』という感じから、同点に追い付かれてからようやく尻に火が付いた。それはまさに大分のペース。我々としては、自分たちでスイッチを入れて行くという清水戦の戦いを踏襲していければと思っている」

---勝点3を取って帰れば、リーグ戦は負けなしで3月を終えられるが?
「ずっとゲーム内容としては悪くなかった中で、悔しい思いもしながら、その思いもあって清水戦の1-0の結果があった。ゼロで抑える、勝利にこだわるところと、清水戦で出た課題をしっかり大分戦で出して、交代カードで繋いでいければ勝点3を手繰り寄せられると思う。良い終わり方をして、来週の1週間を迎えたい」

試合前情報

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本日は大分でのゲームとなりましたが、約350名もの方にお越しいただきました。皆さまの後押しが勝利に繋がりました。応援、ありがとうございました!

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本日のスターティングイレブンです! 前節から先発6人が入れ替わりました。チームの総合力で勝点3を目指します!

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今季2度目の先発出場となった茶島雄介選手。本職ではない左SBでのプレーとなりますが、器用さを生かしてチームの力になります!

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選手を乗せたバスがスタジアムに到着しました。2連勝に向けてそれぞれ気合い十分です!

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「昭和電工ドーム大分」のロッカールームです。藤井智也選手は3試合ぶりの先発となりました。チーム随一のスピードをお見逃しなく!

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本日はアウェイ・大分トリニータ戦! 相手はサンフレッチェにもお馴染みの知将・片野坂知宏監督率いる難敵ですが、リーグ戦2連勝を目指して全力で戦いますので、熱い後押しをよろしくお願いします!

城福浩監督 ハーフタイムコメント

・相手のサイドからのクロスに対して厳しくいくこと。
・辛抱強く、相手を揺さぶりながら攻撃していこう。
・勝負はここからだぞ!

GAME REPORT

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 サンフレッチェの進化を証明する戦いとなった。
 難敵・大分のホームに乗り込んだ一戦。試合は序盤から一進一退の攻防となった。広島は1トップに入ったドウグラス・ヴィエイラを起点に攻撃時には細かなパス交換を駆使しながらボールを保持して敵陣地へ進出。開始早々の浅野雄也のシュートを皮切りに、エゼキエウや藤井智也らのスピードも生かしながらゴールへ迫っていた。35分には川辺駿のフィードからオーバーラップしていた右SBの今津佑太が頭で折り返し、中央のドウグラスがヘディングシュートを放つもクロスバー直撃。前半最大の決定機を逃した直後には、大分に右サイドを攻略されると、そのアーリークロスがポストに当たるなど、どちらもゴールの匂いをさせながら前半を0-0で終えた。
 後半はまさに紫軍団の力が問われる内容となった。52分、大分のストロングポイントであるサイドからのクロスボールを192cmの大型ストライカー・長沢駿に頭で合わせられて失点。昨季、先制点を奪われたゲームでは一度も逆転勝利のないサンフレッチェにとって、重い1点がのしかかってしまった。
 ただし、今季はやはりブレない信念によって力強い攻撃力が身に付いていた。「相手陣でサッカーをする我々が目指しているものからすると、前からのプレッシャーとサイドでボールを保持しながら崩して行く、この両輪だと思う。その一端を攻撃も守備も両方見せられたことによって得点が生まれたと思う」。そう指揮官が語ったとおり、ここからは今季築き上げてきた成果を発揮することになった。
 66分、細かなパス交換で敵陣地へボールを運ぶと、左SBの茶島雄介の右足のクロスをボランチ・青山敏弘が頭で突き刺して同点。これで勢いに乗って相手を押し込み続けると、指揮官は柏好文、佐々木翔、鮎川峻らを次々と投入して逆転を目指す。すると、大分にチャンスを作らせずに攻め抜いた広島の攻撃が実ったのは終了間際の87分だった。カウンターから今津のパスに抜け出した川辺が冷静にネットを揺らしてついに逆転に成功した。さらにアディショナルタイムには高い位置で相手のボールを奪った森島司のパスが鮎川へと渡り、GKとの1対1を背番号23がしっかり決めてプロ初得点。結果的に後半で3得点を重ねた広島が昨季一度もできなかった逆転で大分を下した。
「最高の誕生日になりました」。3月21日のこの日、還暦となる誕生日を勝利で飾り、そう笑顔を見せた城福監督。続けてリーグ戦6試合を3勝3分と無敗で駆け抜けた点について「最初の引き分けはともすればメンタル的に少し揺れそうな感じの勝点の失い方だったところを我々の目指すものを確認して、ブレずにやり続けたことで無敗でここまで来れた。最後の勝ちを続けられたのは大きかったと思うし、我々の目指しているものをもう一度、背中を押してくれるような試合ができたと思っている」と手応えをつかんで3月のリーグ戦を終えた。


城福浩監督 試合後コメント

「彼らと戦えて本当に幸せだと感じた。ゲームについては、相手のストロングをケアしていたところでやられたのは反省しないといけないが、トータルすると前半で替わったエゼキエウと藤井を含めて全員でハードワークして、繋いで行って、各々の特長を出すことができたからこそ、逆転できたと思う。この大分まで来てくださったファミリーの方々と、あるいは広島で応援してくださった方々と喜び合えて本当に良かった」

---勝利と誕生日のダブルの喜びだが?
「最高の誕生日になりました」

---3得点ともアグレッシブな守備から生まれたが?
「相手陣でサッカーをする我々が目指しているものからすると、前からのプレッシャーとサイドでボールを保持しながら崩して行く、この両輪だと思う。その一端を攻撃も守備も両方見せられたことによって得点が生まれたと思う。ボールを保持して押し込まないとあれだけの前からの守備はできない。その両方が見せられたのは良かった」

---鮎川峻選手の公式戦初得点について。
「自分の役割を彼は分かってくれたし、彼の何度も追えるところはチームの助けになると思っていた。それが得点という結果で出たのは良かったと思う。鮎川の得点場面では横にジュニオール・サントスが走り込んでいたので二つのチョイスがあったし、全員でこういう守備をして点を取って行く。そういうチームに進化していきたいと思う」

---ここまでのリーグ戦3勝3分の成績について。
「3分けはすべて追い付かれているし、勝点をもっと取れたという思いはある。ただ、最初の引き分けはともすればメンタル的に少し揺れそうな感じの勝点の失い方だったところを我々の目指すものを確認して、ブレずにやり続けたことで無敗でここまで来れた。最後の勝ちを続けられたのは大きかったと思うし、我々の目指しているものをもう一度、背中を押してくれるような試合ができたと思っている」

---試合後の(還暦を祝う)赤いユニフォームについて。
「実は試合前に社長から『クラブから』と頂いていた。おそらく、このシチュエーションのこのタイミングでないと一生着ないと思ったので、せっかくクラブが用意していただいたのであれば、着ようと思ってマネージャーに持ってきてもらった」